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【Bリーグ|ドラフト注目選手②】岩屋頼(早稲田大学)57年ぶり関東優勝 4年間、チャレンジし続けたポイントガードに聞く🎙️

【Bリーグ|ドラフト注目選手②】岩屋頼(早稲田大学)57年ぶり関東優勝 4年間、チャレンジし続けたポイントガードに聞く🎙️

「Bリーグ一本」
迷わず選び続けた4年間

岩屋頼は、大阪府出身の22歳。身長183cm、体重71kgのポイントガード。洛南高校から早稲田大学に進学し、大学4年間を通じてコートに立ち続けてきた。
Bリーグドラフトが、1月29日に開催される。クラブが選手を指名する新たな仕組みは、若手選手のキャリアとリーグの未来をつなぐ重要な一歩だ。
1月13日には、サンロッカーズ渋谷がBリーグドラフト2026の1位指名権獲得を受け、指名候補10選手を集めた『サンロッカーズ渋谷 Pre-Draft-Workout 2026』を開催した。

岩屋頼は、そのワークアウトに参加した。
プロへの扉を前にした現在地について、岩屋は率直な言葉で語っている。

「Bリーグ一本に絞ってきました」
進路について、迷いはなかったという。
「普通の就職活動みたいなことは一切やらずに、もうBリーグ一本に絞ってやってきました」
同世代には、大学を中退して早くからプロの世界に飛び込んだ選手も少なくない。その中で岩屋は、早稲田大学で4年間プレーし、卒業してからBリーグに挑むという選択を貫いてきた。

「早めに好きなチームに行きたい、という考えは僕には一切なかったです。そこまでのレベルに達しているとも思っていなかったですし、早稲田大学という、勉強の面でもしっかりしている学校にせっかく入ったので、ちゃんと卒業してからBリーグに入ろうと考えていました」

ベンチスタートから学んだこと
最終学年となった昨季、自身の成長について問われると、岩屋は役割の変化を挙げた。ベンチスタートが基本となる中で、試合への入り方や流れの読み方に新たな経験があったという。

「ベンチスタートが基本だったんですけど、そこで試合の流れを見てアジャストするというか、チームとしての流れにうまく乗っていく、溶け込むというところでは、今までにはなかった経験だったので、成長した部分かなと思います」

プロの強度と、短い時間での勝負
大学ではシュートで存在感を示してきた一方、プロの強度やサイズへの適応については、冷静な視点を持っている。
「大学生の時にプロの方たちと試合をさせてもらった時は、早稲田の中でやっているので、今まで通りのプレーがある程度できた部分はありました。ただ、これからはBリーグのチームとして戦うわけなので、自分のために時間を割いてもらえるわけではないと思っています」
求められるのは、限られた時間の中で結果を残すことだ。
「短い時間でどれだけ結果を残せるかというところと、徐々にBリーグの選手たちの強度にアジャストしていって、その強度の中で戦えるようになれればいいなと思います」

「ポイントガードの中では、得点力がある」
改めて、プロの舞台での自身の強みを問われると、岩屋はポイントガードとしての得点力を挙げた。

「ポイントガードとしてやっている中で、ポイントガードの中では得点力があると思っています。その部分では戦えるのではないかなと思っています」

 

「あとは卒業判定を待つだけです」
学業面についても、すでに卒業要件はほぼ満たしている。
「単位はもう大体取り終わっていて、あとは卒業判定を待つだけです」
バスケットだけでなく、学生としての時間も含めて積み上げてきた4年間。その選択は、岩屋自身の価値観を映している。

「正直、不安の方が大きいです」
Bリーグドラフトを目前に控えた現在の心境は、決して楽観的なものではない。

正直、楽しみというよりは不安の方が大きいです。
今までの流れだったら、今頃は特別指定に呼んでもらったり、どこかでプレーできていたと思うんですけど、今年はその期間がない。ドラフトで指名されるのか、という不安は結構あります」

積み上げてきた4年間を背に不安を抱えながらも、進む方向は一つ。
岩屋頼は、自ら選び、積み上げてきた4年間を背に、プロの世界へと歩み出そうとしている。

岩屋頼とは
1年生の頃から主力として起用され、早稲田のガード陣を支えてきた岩屋だが、順風満帆な時間ばかりではなかった。2年目のリーグ戦では、チームは2部降格を経験する。当時からプロを目指していた岩屋にとって、2部という環境は不安も伴うものだった。それでも入れ替え戦を制し、1年で1部復帰。その流れの先にあったのが、最終学年での57年ぶりの関東大学リーグ制覇だった。

日本人選手のみで戦う早稲田大学は、ファイブアウトを軸にしたオフェンスから迷いなく3ポイントを放ち、ディフェンスでは全員で足を動かし、オールスイッチを徹底する。そのスタイルはリーグの中でも際立っていた。その中で岩屋は、派手さよりも安定感を武器に、試合の流れを整え続けてきた。常にチームの「現在地」を把握しながらプレーしていた存在だった。

大学3年次には3×3 U23男子日本代表に選出され、SHINAGAWA CITY.EXEの一員としてプロリーグも経験する。5人制とは異なる環境は、岩屋のプレーに変化をもたらした。

「3×3を経験してから、5人制に戻った時に3ポイントシュートのアテンプトが増えましたし、自分から得点を取りにいくプレーも増えました」

これまで“コントロールするポイントガード”という役割が強かった岩屋に、自ら仕掛ける意識が加わった。
3×3はオンボールもオフボールも3人しかいないので、足と体を使う部分が5人制にも良い影響を与えていた。

2部降格の悔しさも、57年ぶりのリーグ優勝の歓喜も、そしてインカレ準優勝という結果も、すべてを経験した4年間。その中心には、岩屋頼がいた。大学日本一という目標は後輩たちへ託し、岩屋は次のステージへ向かう。積み重ねてきた時間が、これからどのような形でプロの舞台に表れていくのか。その過程を、引き続き見ていきたい。

そんな岩屋にJbasketは聞いた。
J:まず今回の合同練習会というか、普段戦っている選手がいる中での感想を教えてください。

J:昨年、早稲田大学で優勝もされていますが、自信が蓄積されて上がってきた感覚はありますか。

J:洛南高校の先輩たちも多い中で、自分の中では洛南出身の先輩たちと対戦したい、あるいは他の選手から学びたいことはありますか。

 

57年ぶりの関東優勝。
2部降格の悔しさも、インカレ準優勝の現実も、すべてを経験した4年間だった。
迷わず「Bリーグ一本」を選び、積み上げてきた時間を背に、岩屋頼は次のステージへ進む。
その挑戦が、どんな形でプロの舞台に表れていくのか。答えは、これからコートの上で示されていく。

Bリーグ国内大学AND1
Jbasket

Jbasketライター

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