
2月6日、長崎ヴェルカは、りそなグループ B.LEAGUE 2025-26シーズンにおいて、田中流嘉州(大東文化大学)が特別指定選手として新たに加入することを発表した。
田中は滋賀レイクスとB.LEAGUE DRAFT 2026で選手契約を締結しており、「育成契約選手制度」に基づき、2026-27シーズンは長崎ヴェルカへ期限付移籍する。なお、試合へのエントリーはリーグ登録完了後となる。
あわせて長崎は、B.LEAGUE DRAFT 2026で交渉権を獲得した岩下准平(筑波大学)とも2026-27シーズンからの選手契約を締結。契約期間は3年で、同制度に基づき、2026-27シーズンは滋賀レイクスへ期限付移籍することが決定した。
田中流嘉州にドラフトを聞いた。
※田中流嘉州がドラフトされた直後に聞いたもの。
田中は、指名の瞬間、胸をなで下ろした。喜びと同時に、長い緊張から解放された感覚があったという。
「正直、どうなるか分からなかったので、ずっと“待つ”状態でした。裏ではずっと緊張していましたし、指名された瞬間はホッとしました」
想定していたシナリオがあったわけではない。ただ、どんな形であれ「プロに入る」という目標だけは揺らいでいなかった。
「パッションを与える役割」
大学時代、コート内では誰よりも声を出し、チームを鼓舞し続けてきた。
田中は自らを、こう表現する。
「大学では『パッションモンスター』って言われていました。自分の役割は、気持ちをチームに与えること。そこには結構、自信があります」
キャプテンとして結果を残せなかった悔しさもある。それでも、チームにエネルギーをもたらす存在であり続けた自負は、プロの舞台でも変わらない。
課題は「フィジカル」と「スピード」
プロで最初に向き合うべき課題も、冷静に見据えている。
「大学ではディフェンスはある程度やれていたと思いますけど、プロはフィジカルもスピードも全然違う。そこはファースト課題として、しっかり向き合っていきたいです」
アジャストにどれほど時間がかかるかは未知数だが、自信はある。
「どれくらいかかるかは分からないですけど、自信は結構あります」
「どのチームでもやっていける」
ドラフト制度についても、迷いはなかった。
「ドラフトでも、自分で選べる形でも、絶対にプロに入るって決めていました。
どのチームでもやっていける自信はありましたし、監督が求めることをやるタイプなので、フィットできると思っていました」
“行きたいチーム”がなかったわけではない。それでも、どこでも通用する選手になることが、田中のスタンスだった。
ブラジルと日本、2つのバスケ文化
田中のバックグラウンドはユニークだ。
生まれはブラジル。小学生の頃に名古屋でバスケットボールを始め、中学時代はブラジルでプレー。高校進学を機に日本へ戻り、高校時代に日本国籍を取得した。
「日本は走るバスケで、強度が高い。
ブラジルはスローペースで、セットプレーが多い印象でした」
ブラジルでは3番(SF)、日本ではよりインサイド寄りの4番(PF)ポジションも経験。
その両方の経験が、今の自分を形作っていると語る。
滋賀を優勝に導ける選手に
滋賀の試合も以前からチェックしていたという田中。自分がフィットできるイメージも、すでに描いている。
「自分はリバウンドだったり、ハッスルするプレイヤー。気持ちの部分で、チームに貢献したいです」
最後に、力強くこう締めくくった。
「自分は『パッションモンスター』なので、コートでしっかりパッションを出して、
滋賀レイクスを優勝に導けるような選手になれるよう、頑張っていきたいです」
さらに
J: 大学時代は強い時となかなか勝てない時期、その中で培った強い気持ちが、プロでもどのように活かせると思っていますか
田中
「今まで大学や高校で経験したことが、今の自分を作っていると思いますし、自分はやっぱり気持ちが強いプレイヤーだと思っているので、それを今後、プロでも出していきたいなと思っています。」
J: ここから、さらに足していきたい技術面やプレー面で、思い描いているものがあれば教えてください。
田中
「自分はオフェンス面では、スリーポイントの確率をもっと磨いていきたいという部分がありますし、ディフェンスは、どんな相手でも守れるディフェンスを、今後は自分の武器として持っていきたいです。」

田中流嘉州キャリア
ポジション:SF/PF(スモールフォワード/パワーフォワード)
生年月日:2003年12月11日
身長/体重:194cm/95kg
国籍:日本
出身地:三重県/ブラジル
出身校:中部大学第一高校 ― 大東文化大学(在籍中)
経歴:長崎ヴェルカ(2026-)特別指定選手
コメント🎙️
「長崎ヴェルカファンの皆さん、こんにちは。この度、特別指定選手として長崎ヴェルカに加入いたしました、田中流嘉州です。
ルーキーらしく全力で取り組み、自分の強みである“パッション”をコートで表現していきたいと思います。応援よろしくお願いいたします」
Jbasket視点
特別指定選手として即戦力を補強しながら、ドラフトを通じて将来像も同時に描く。
田中流嘉州と岩下准平の動きは、育成契約選手制度を活用した長崎ヴェルカの中長期的なチーム設計を象徴するものと言える。
「今」を託す選手と、「その先」を担う選手。
時間軸の異なる2つのピースをどう積み上げ、どう接続していくのか。
その過程そのものが、クラブの価値になっていく。
そして、
コートで示される一つ一つのプレーが、数字や制度を超えて、物語になる瞬間がある。
パッションを武器に戦う田中流嘉州、未来を背負って歩み出す岩下准平。
Jbasketは、その一歩一歩を追い続ける。
中部第一高校
大東文化大学

Bリーグドラフト2026
<Bリーグドラフト2026結果>
<1巡目>
1位 SR渋谷 山﨑一渉(ノーザン・コロラド大学/SF/200cm)
2位 茨城 赤間賢人(東海大学/SG/189cm)
3位 横浜BC 新井楽人(日本大学/SG/SF/190cm)
4位 長崎 岩下准平(筑波大学/PG/180cm)
5位 秋田 岩屋頼(早稲田大学/PG/183cm)
6位 広島 松野遥弥(専修大学/PG/SG/190cm)
<2巡目>
7位 京都 西部秀馬(日本体育大学/SG/SF/189cm)
8位 滋賀 田中流嘉州(大東文化大学/SF/PF/194cm)
<3巡目>
9位 秋田 堀田尚秀(早稲田大学/SG/183cm)
10位 富山 泉登翔(日本大学/SG/190cm)
11位 佐賀 武富楓太(東海大学九州/PG/176cm)
ユース優先交渉権により締結/プロバスケ選手の道へ(高校生3名)
西村優真(レバンガ北海道)
阿部真冴橙(仙台89ERS)
若野瑛太(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)