
長崎ヴェルカを牽引するスタンリー・ジョンソンの思考
西地区1位、そしてリーグ全体でも1位。
2025-26シーズン、長崎ヴェルカはスタッツと結果の両面で、リーグを牽引する存在となっている。その現在地に大きく貢献している一人が、スタンリー・ジョンソンだ。圧倒的な個の力を持ちながら、チームとして勝つためのバランスを体現する存在。今季の長崎の強さを語る上で、彼の存在は欠かせない。
スタンリー・ジョンソンは、1996年5月29日生まれ、身長198cm・体重110kgのスモールフォワード。
アメリカ・アリゾナ大学で頭角を現し、2015年のNBAドラフトでは全体8位という高い評価で、デトロイト・ピストンズから指名された。
NBAではピストンズを皮切りに、ペリカンズ、ラプターズ、レイカーズ、スパーズなど複数チームを渡り歩き、ウイングとしてのフィジカル、ディフェンス力、局面を打開する力を磨いてきた。その後はNBA Gリーグやトルコの強豪アナドル・エフェスでもプレーし、異なるバスケットボール文化の中で経験を積んでいる。
そうしたキャリアを経て、2025年に長崎ヴェルカへ加入。
NBAドラフト1巡目8位という実績に裏打ちされた個の力だけでなく、近年はチームとして勝つための判断力とバランス感覚を強めており、現在の長崎を象徴する存在となっている。


2月14日、15日の群馬戦を終えて、
首位の長崎は厳しい試合を勝ち切った。
試合後にスタンリー・ジョンソンに、今シーズンの強さや思考を聞いた。
J:日本のバスケに強力なインパクトを与えていて、自身で局面を打開するところと、チーム力で勝たせていくというところ、その両方のバランスをどういう考えでプレーされているのか教えていただけますか?
スタンリー・ジョンソン
「コーチの指示を遂行すること。
そして自分自身の競争心を、どうチームの勝利に結びつけるかが重要だと思っています。
本当に大切だと思っているのは、コーチの話をしっかり聞くことです。
以前の自分であれば、状況によってはコーチの話を聞かずに、競争心が前面に出てしまい、個人プレーに走ってしまったこともありました。
しかし、三遠戦や三河戦、宇都宮戦では、そういったプレーになってしまった時に、自分たちの流れが悪くなり、結果として負けにつながってしまった。
だからこそ、シーズンの流れの中で、こうした試合から学んでいくことが非常に大事だと思っています。
今の段階では、個人での打開とチームプレーのバランスもそうですが、まずはコーチの話をしっかり聞くことを大切にしています。
また、Bリーグは試合が続く過密日程です。
毎試合しっかり学んでいくことが重要だと感じています。
特に群馬さんはディフェンスが素晴らしいチームで、今日は昨日と比べてしっかりアジャストしてきました。
その中で大事になってくるのは、チームメイトを信頼することです。
うまくいかない時間帯でも、コーチやチームメイトを信頼してプレーできたことが、今日の勝利につながったと思っています。」

スタッツが示す、スタンリー・ジョンソンの支配力
長崎ヴェルカの攻撃を牽引しているのが、スタンリー・ジョンソンだ。
2025-26シーズン、ジョンソンは平均23.1得点を記録し、リーグ屈指のスコアラーとして存在感を放っている。
FG成功率45.0%、3ポイント成功率34.5%、フリースロー成功率81.5%。ペイントアタックからミドル、アウトサイド、そしてファウルをもらって確実に沈めるFTまで、得点レンジの広さと安定感が際立つ。
さらに見逃せないのが、6.1リバウンド、3.8アシスト、1.8スティールという数字だ。単なるスコアラーではなく、リバウンドで流れを引き寄せ、パスで味方を生かし、ディフェンスではプレッシャーをかけ続ける。攻守両面でゲームに影響を与えられる点が、ジョンソンをエースたらしめている。
平均プレータイムは約27分。
限られた時間の中で効率よく得点を積み上げながら、チーム全体のリズムを保つ役割も担っている。
長崎がリーグ屈指の得点力を誇る背景には、ジョンソンが攻撃の起点として安定して機能している事実がある。
数字が物語るのは、圧倒的な得点力だけではない。スタンリー・ジョンソンは今季の長崎において、勝利を引き寄せる中心軸として、確かな存在感を示し続けている。
