
「僕自身、代表チームに関わることは大きな目標であったので、その目標が叶ったということで、今ここに入れていることが、僕だけじゃなくて家族にとっても非常に光栄で嬉しいことです。」
新体制で臨む男子日本代表において、オフェンス構築の一端を担うのが、アシスタントコーチのライアン・リッチマンだ。
短い準備期間の中でも、ウィンドウを重ねながらチームとして積み上げていく。その出発点としてリッチマンACが強調するのは、複雑さではなく、ベーシックの共有だ。
ボールを動かし、人も動かす。限られた時間の中で、日本代表のオフェンスはどのように形づくられていくのか。その考えを聞いた。
J:チームの中に何個もバリエーションを作れるチームだと思うんですけど、日本代表ではどんな考えでオフェンスを組み立てていきますか
リッチマンAC
「ここからウィンドウがどんどんスタートしていくので、もっと積み上げていけると思っています。現時点ではベーシックなところしか組織化されていません。その中で、チームとしてボールを動かしながら、人も動かす、そういったところに注力しています。」
J:その中で、今回はまたアヴィ選手も入って、新しい、ワクワクするビッグラインナップを教えてください
リッチマンAC
「外からシュートを持っている選手がいて、その中でアヴィだったり、川真田だったり、そういったビッグマンが、外のスペースが空いたところで中で活躍できる機会もあると思います。本当にそういったコンビネーションを考えている段階で、今から楽しみです」

リッチマンは日本代表について
桶谷HC、西田優大、シェーファー・アヴィ幸樹についても言及した。
桶谷ヘッドコーチについて
「彼と一緒に仕事ができることを、楽しく思っています。もちろんリーグに戻れば、琉球は自分たちにとってすごく競争している相手ですが、日本代表というチームは、日本の中で、そしてバスケットボール界の中で、何よりも大きな存在だと思っています。
彼と一緒に働いていることを、本当に嬉しく思っています。」
「今までの日本代表が作ってきたオフェンスは素晴らしいものだと思っています。その中でも『組織化された自由』を彼らにすごく期待しています。クリエイティビティな部分だったり、そういったところを、僕自身が加えていけたらなと思っています。」
西田優大について
「彼自身、すごく自信が芽生えてきています。
3ポイントだけじゃなくて、代表でもその自信がプレーにつながっていると感じています。
彼と一緒に、この代表で、もっと高いレベルで一緒にやるというのは、僕の夢だったので、本当に夢が叶いました。
これから一緒にやるのが本当に楽しみですし、彼の成長を見ていきたいです。
ディフェンス面では相手を抑えられて、オフェンス面ではアグレッシブに点を取って、チームを引っ張れる力を持っています。代表でもできると思いますし、三河でやっていることと同じことを、ここでもできると思っています。
彼はまだまだ成長できる可能性を持っている選手なので、毎日、もっと上手くなれるように、彼のこともプッシュしています。」
シェーファー アヴィ幸樹について
「まず、他の選手だったり、チームスタッフだったり、そういったいろんな人の支えがあって、ここに来ているということを、彼自身が理解していると思います。その点に対してすごく感謝しています。
大きな強みとして、リバウンドだったり、スクリーンだったり、あとは50-50のルーズボールだったり、そういったところを本当にやってくれる選手です。それはここでも三河でも同じだと思います。
代表にいなかった時、三河で指導している中で、呼ばれなかったという現実があったので、じゃあ毎日しっかりやることをやって、ここに必ず戻ろう、という話をしていました。それを映像だけじゃなくて、メンタルの部分だったり、バスケットボールへの取り組み方も含めて、そういったところを一つ一つ積み上げていこう、というような指導をしていました。」


Bリーグのシーホース三河のヘッドコーチとしてチームを牽引しているライアン・リッチマン
2013年からアメリカNBAのワシントン・ウィザーズに在籍し、ビデオコーディネーターとしてキャリアをスタート。以降、育成担当、戦術・分析担当のアシスタントコーチとして10年にわたりチームを支えた。その間、入団1年目の八村塁の育成にも携わっている。
さらにウィザーズ傘下のGリーグチーム、キャピタル・シティ・ゴーゴーでは、1シーズンにわたりヘッドコーチを務め、トップから育成現場までを知る指導者として経験を積んだ。
2023-24シーズン、リッチマンはシーホース三河のヘッドコーチに就任。NBAとはルールも文化も異なる日本のBリーグという環境下で、NBAで培った経験と、三河が積み重ねてきたチームの歴史を融合させ、チーム作りを進めてきた。
昨シーズンは2年連続でCS出場を果たし、今シーズンもCS出場圏内に位置している。さらに今年1月に開催された天皇杯では、チームを8年ぶりのファイナルへと導いた。
「モンスターになれ」、そう鼓舞し続けてきたのが西田優大だ。その期待に今シーズンは特に応え、日本代表でもチームに欠かせない存在へと成長している。
また、今回の日本代表で代表復帰を果たしたシェーファー・アヴィ幸樹も、リッチマンの信頼を象徴する存在だ。前十字靭帯断裂という大ケガからの長期離脱を経ながらも、チームの中で重要な役割を与えられ、見事に復活。リッチマンはその価値を高く評価している。
NBA、そして三河で培ってきた経験を、日本代表に還元できる存在であることは間違いない。限られた活動期間の中で、どのようなオフェンスのバリエーションを見せてくれるのか。その手腕に、自然と期待が高まる。
【男子🇯🇵日本代表】
安藤誓哉・齋藤拓実・ハーパー・ジュニア
様々なパスを繰り出す ライアン・リッチマン AC とのシューティング。FIBAワールドカップ2027
アジア地区予選 Window2
直前合宿メディアデー|沖縄アリーナ#AkatsukiJapan#日本一丸 pic.twitter.com/BsastvdFlT— 𝗝 𝗯𝗮𝘀𝗸𝗲𝘁 (@jbasket_jp) February 19, 2026
ライアン・リッチマン キャリア
アメリカ合衆国 コネティカット州出身
1989年6月16日生まれ
ノーフェルト小学校
キングスウッド・オックスフォード・スクール
ホール・ハイスクール
メリーランド大学
2013-2016
ワシントン・ウィザーズ(NBA)
アシスタント・ビデオコーディネーター
2016-2018
ワシントン・ウィザーズ(NBA)
アシスタントコーチ(育成担当)
2018-2019
ワシントン・ウィザーズ(NBA)
アシスタントコーチ(戦術・分析担当)
2019-2020
キャピタル・シティ・ゴーゴー(NBA Gリーグ)
ヘッドコーチ
2020-2023
ワシントン・ウィザーズ(NBA)
アシスタントコーチ(ヘッドコーチ代行を含む)
2023-
シーホース三河
2026
男子日本代表 アシスタントコーチ
