優勝を目指している両チームが後半戦の大事な一戦を迎えた。ホームの川崎は18勝12敗中地区首位で折り返し、琉球は22勝8敗と好成績ながら西地区3位に位置している。注目カードはインサイドの戦いとアウトサイドの決定力が見どころになる。
1/21(土) 川崎市とどろきアリーナ
川崎 82-93 琉球
1Q 17-11
2Q 13-18
3Q 25-21
4Q 20-25
OT 7-18
<琉球>
#14 岸本隆一 26得点 (3P6/12)
#7 アレン・ダーラム 19得点 7Reb
#30 今村佳太 13得点(3P3/7) 5AST
#1 ジョシュ・ダンカン 12得点 8Reb
<川崎>
#22 ニック・ファジーカス 27得点 8Reb 4AST
#23 マット・ジャニング 24得点
琉球はディフェンスでボールを左右に動かすところを狙っていき、ターンオーバーしてダンカンがインサイドから決める。注目のインサイドでの戦いも見応えがあり、川崎は1対1のディフェンスをしっかり守っていく。入りは中々シュートが決まらず、ヤングジュニアのペイントアタックからバスカン取り川崎がリードをしていき、ディフェンスでゾーン引いて仕掛けていき、リズムを作って得点を重ねて17-11川崎リードで1Qを終える。
2Q、琉球はダンカンのインサイドから得点して入る。インサイドが強い分ウィングでのスペースができ岸本、松脇、牧がスリーポイントを決めて一気に追い上げて同点にする。川崎は篠山、ファジーカスで返していく。篠山を起点にボールムーブよくヒースが得点してリード広げるが、岸本がスリーポイントを決めて流れを渡さない。琉球のディフェンスの強度は上がり川崎も攻めあぐねる。琉球もヒース、ファジーカスがリバウンドでハッスルして琉球の得点を抑える。共にリーグ屈指のリバウンド力で熱いインサイドの戦いがあってロースコアの30−29川崎リードで折り返す。
後半は川崎からの得点で入り、琉球は今村のスリーポイントから入る。今村のスティールからインサイドのクーリーに入れて得点して逆転する。川崎はボールを動かしコーナーで待っている長谷川が連続でスリーポイントを決めて逆転と強豪チームの対決は一進一退の展開になる。川崎が一歩リードしたのは、ディフェンスからブレイクを出して、インサイドで得点といい流れにしてリードする。琉球はシュートが決まらず我慢の時間になる。ファジーカスのペイントでのシュートが川崎のチームを救い55-50川崎リードで最終へ進む。
4Q、追いつきたい琉球に対して、ジャニングがバスカン3点プレーから入り2桁得点にして川崎がラッシュする。ここからすぐに、松脇がスリーポイントも決めたりと3点差に追い上げて琉球の地力を見せる。その後スティールからファジーカスがスリーポイントも決めてリードを広げるが、岸本を起点に得点していき、残り5分を切って1点差に追いつき琉球の粘り強さを見せる。
ここで岸本のディープスリー、ジャニングの4本目のスリーと打ち合い、インサイドではファジーカスが決めてリードを広げる。川崎が接戦の中から決め切って強さを見せていくが、琉球はダーラムのペイントへのアタックが効き、1分切っても攻防は続き残り25秒で琉球が2点差に迫る。川崎ボールをスティールして琉球が残り3.5秒でダーラムがファウルを貰いフリースロー1本決めて1点差で8.1秒でヒースがフリースローを2本決めて3点差に。そして最後の琉球のオフェンスは岸本に任され残り0.6秒スリーポイントを決め切り同点にして75-75で延長へ。インサイドとアウトサイドのバランスが川崎のディフェンスからフリーができた結果になった。
5分の延長戦は、琉球の勢いがそのまま出た。ダーラムのインサイドの得点から入り、そしてフリーを作って岸本がスリーポイントを決める。
すぐにファジーカスが返すが、岸本がタフショットになったがまたしてもスリーポイントを決める。ジャニングもスリーでお返しと場内のボルテージはマックスに。2分切って4点リードからダーラムのレイアップで6点差にする。
最後に今村がスリーを決めて勝利を決定づけて、琉球の大逆転勝利になった。
桶谷HC(琉球)
J:このゲームを勝てた率直な気持ちを
「流れからいったら負けゲームだったと思うけど、最後スリーポイント何本かで追いつけて、ダンカンも良い所で決めてくれてたし、やっぱり岸本ですね。隆一が良いとこで決めてくれた。
最後も、岸本がスリーポイントを決め切れた所はまた次に繋がるなと思っています。色んな経験が出来ている所が今日大きかったと思って、一試合、勝ち負けで勝つことで自信もつくけど、色んな経験がそれ以上にこの試合で出来ている。このチームにいい影響を与えてくると思っています」
J:インサイド強かったそのポイントと今後の選手起用に関して教えてください
「大きくやりたいのは、牧をPGとして使う所ですね、この数試合ハンドラーでアドバンテージ作る役割になっていて誰と組むかで、これからもやって行けそうかと思う。インサイドの所はサイズがあって川崎さんはヒース選手は厄介やなと、その中でアウトサイドが40%は大きかったです。自分達のディフェンスでは相手にスリーポイントは全部で33本と前半に打たれたけど後半はアジャスト出来たと思うけどジャニング選手の所は、まだまだなので明日は成長した所を見せて欲しいなと思っています。ディフェンスの所はシューターの所を簡単に打たせてしまっているので明日は修正して臨みたい」
岸本隆一(琉球)
J:延長終わった時の率直な気持ちを
「嬉しかったですよ(笑)
実際試合が終わるまで緊張感凄くありましたし、試合出れない状況もあったので凄く嬉しかったです!」
J:コントロールしつつシュート打ち続けられた自身のプレーについて
「個人的には最後の方は持って行けたと思うのが正直な所で、試合を通して自分のパフォーマンスどうかなと思うと、いい部分もありますし、明日に向けて修正しないといけない部分もありますし、それは毎試合続いていく事で、まだ自分達はまだ何も成し遂げてないチームなので、学びを忘れずにやっていきたいと思ってます。チームが劣勢の時にいかに仕事が出来るかをいつも思っているので意識してやっていきたいです」
今村佳太(琉球)
J:試合後の気持ちを
「正直ここ最近の試合勝てなかったので、苦しいゲームを勝ち取れたのは非常に大きいですし、チーム一丸で戦った試合だったので、素直に嬉しいです!
次に繋がる試合だと感じてます」
J:ハンドラーとしてコントロールして気をつけていた事は
「結果を決定づけてくれたのは隆一さんでした。難しい試合になると思っていて、個人的には川崎がスリービックなので中々ズレを作るのが難しいと感じていたんですが、ポイントポイントで狙うべき所で狙った結果、ズレも大きく出来たし、シュートも積極的に打てたので、そこは収穫でした。ただ入りが良くなかったので個人としても感じているので早めに修正していきたいと思ってます。」
佐藤HC(川崎)
J:選択、遂行力もありますがこういう拮抗した試合で大事な事は
「チームとして取り組んでいるのはしっかりゲームをコントロールする事で、チーム全体で共有して最後のクロージングをどうコントロールするかに全員で向かい合ってる中で最後の1分以外はOFもコントロール出来ていたしDFもRebも取り切っていたので評価出来ると思います。ただ、結果こうなったので最後の1分どうなったのか、チームとして、延長はどうだったのか、そこを見つめ直してやるしかないです。
悔しい敗戦になりましたが、最後の最後で負けたという試合に見えますが我々がやらないといけない事は、1つ1つのプレーで正しいプレーを積み重ねる、その結果が試合の結果なので見失わないように試合を見つめ直して、自信を失わない事をみんなに伝えてやり返したいと思ってます。」