レバンガ北海道でプレーしている桜井良太は40歳を迎えてレラカムイ時代から含め17年目のシーズンをもって引退する事を発表している。長きに渡って北海道バスケットを支えてきて、日本代表としても世界選手権やアジアカップでも日本のリーダーとして活躍してきた桜井。
三重県出身の桜井はウインターカップで四日市工業高校3年次に強豪能代工業相手に51得点挙げて撃破し、一気にスターダムへ駆け上がり愛知学泉大に進学して3年次に日本代表に招集されて、その後も長きに渡って日本代表を支えた。
その後桜井は、トヨタ自動車に入って活躍して、新たに北海道プロチーム「レラカムイ北海道」が設立され、トヨタで一緒だったレバンガ 折茂社長と共に移籍した。2011年にこのチームは経営悪化でリーグ除名になり、折茂社長がこのチームを継承して新たに「レバンガ北海道」を立ち上げ、桜井はチームの顔としてリーグを盛り上げる。選手が怪我なく試合に出続けることも容易では無いでが、桜井は2005年から2020年まで636試合連続出場という鉄人ぶりも見せてくれた。

トヨタ時代から北海道に移ってから選手としても大きくプレーや気持ちの面でも変化してきたそうだ。1つ1つのプレーやファンを大事にしてやってきた桜井のラストシーズン60試合中半分が過ぎたところで、北海道は1月21日終了時点、9勝22敗と東地区7位につけている。

桜井は8試合スターターで出場して平均出場時間は7分で大事な試合の入りを任されている。この日千葉戦後にインタビューにて、ここからリーグ後半、そしてオールスター沖縄のことも語ってくれた。

J：オールスターの感想を教えてください

「めちゃくちゃ楽しかったです。世代が違う選手達だったんですけど、自分の事を凄く盛り上げてくれてやりやすい環境を作ってくれました(笑顔)。行く前は少し心配だったんですけど、その心配も全然関係ないくらい楽しかったです。」

J：コートに何度も呼ばれて皆んなも楽しそうでした

「ジョンさんは僕のトップリーグの最初のヘッドコーチでもあるので、”サクライ一杯使うから”って言ってくれていたんですよね。
実際多く出してもらったので感謝ですね。」

J：リーグは後半戦に入り積極的に打っていってますね

「タッチがいいというより、打つぞと決めていたので、千葉さんのディフェンス上最後コーナーがオープンになったので、そこはHCからも空いたら必ず打って下さいと話があったので、それをしっかり決められたのは良かったと思います。」

J：今シーズンもう折り返しですが、時間を早く感じたりしますか

「いや、そうでもないですね。なんですかね(笑顔)。いつとと変わらないスピード感ですね、体感的に。1試合1試合この選手とは今回これで最後だなとかは考えたりはしますね。」

J：ここから後半戦でのレバンガの見所を教えて下さい

「1/4に区切った時に、ここ最近チームのやる事の精度や強度は上がってきている実感があるので、千葉戦もしっかり途中まで食らいつく事が出来ました。ただ今日(Game1)だったらフリースロー落としたり、大事な局面でターンオーバーしてしまったりと離される原因がわかっているので、それは本当に自分達次第です。
相手が強すぎて手がつけられない、例えば今日は富樫選手が40点取ってあれだけ当たってたとしても、最後まで全然ついていける可能性はあったので、本当に自分達次第です。

見てくれているファンの方達には、今まで以上に期待してもらいながら見てもらいたいですね。伝わりにくいかも知らないですけど、自分達がやっているバスケットがいい状態になってきているので期待して見てて欲しいです。」

J：桜井選手自身の後半へのプレーも教えて下さい

「そうですね、やっぱりディフェンスですね。今日もスリーポイントを2本決まりはしたんですけど、それ以上にディフェンスで自分がいくつかいいポイントもあったので、プレータイムが少ない中で自分でモチベーション上げる為にも一つ一つのプレーでやり甲斐を探したりしてます。
最初にスターターでプレータイムをもらっているのは、ディフェンスの強度のセットをして欲しいというHCの期待も入っていると思うので、やっぱりディフェンスを見て欲しいですね。」

桜井良太の引退試合は既に決まっている。それだけ愛されている選手の証だ。
6月8日 北海きたえーる
詳細は随時発表されるという。

SF/194cm/40歳/三重県出身

三重県四日市工業高校
愛知学泉大学
2005-2007 トヨタ自動車アルバルク
2007-2011 レラカムイ北海道
2011- レバンガ北海道

日本代表🇯🇵
2004 スタンコビッチカップ
2005 スターターに定着
2006 FIBA世界選手権(ワールドカップ)
2011 アジア選手権
2012 アジアカップ