東地区を1位で通過する事を目標にやってきてるアドマイティスHC率いるアルバルク東京は現在2位。ここからの戦いはいかにチームが一致団結して戦えるかが問われてくる。目の前にくる1つ1つの試合に集中して、自分達のやっているプレーを出し切っていけるかに掛かる。
アドマイティスHCはチームに必要な事はいつも「規律、集中、安定感、アルバルクらしいプレーを詰め重ねていく」事が大事だと今シーズン言い続けている。
現在東地区で33勝8敗と2位で首位を明け渡した宇都宮とのゲーム差は「1」。西地区3位の島根にGame1で敗れて、絶対負けられないGame2に勝ちきった強さについて試合後にアドマイティスHCに聞いた。
アドマイティスHCは、現役時代にはリトアニア代表として2000年シドニー五輪で銅メダルを獲得してチームに貢献した。その後2014年からヘッドコーチを務め、2014-15、2015-16シーズン連続でコーチオブザイヤーを受賞し、2016年から2019年はリトアニア代表ヘッドコーチに就任し、2019年のワールドカップでは9位入賞を果たした。2020年に1シーズンだけイスラエルプレミアリーグで指揮を執り、レギュラーシーズンチャンピオンに導くなど、名将と呼ばれるようになる。
そして、5シーズンに渡って指揮を執り2度のリーグ優勝に導いたルカ・パヴィチェヴィッチに代わり、デイニアス・アドマイティスが新しいA東京の指揮を執る、2022-23にアルバルク東京のHCに就任した。
1年目シーズンは42勝18敗の東地区2位でチャンピオンシップに進出したが、セミファイナルで千葉ジェッツに敗れ、4シーズンぶりの王座奪還とはならなかった。そして今シーズンは選手も変わり、新体制で臨んでいる。
負けられない第24節島根とのGame2は代々木第二体育館で行われた。
アルバルク東京 90-80 島根スサノオマジック
1Q 24-15
2Q 25-25
3Q 17-15
4Q 24-25
<A東京>
#7 テーブス海 18得点 5Reb 7AST
#23 レオナルド・メインデル 16得点 4Reb
#22 ライアン・ロシター 16得点 6AST 6Reb
#77 アルトゥーラス・グダイティス 13得点 4Reb
#11 セバスチャン・サイズ 10得点 5Reb
J:チームディフェンスを強度を上げるためにも、1対1のディフェンスでの激しさがありました。1対1での重要なポイントを教えて下さい
「きょうはかなり相手の選手に苦しいタフショットを打たせることが出来たと感じています。安藤選手は今日入りましたけど、しっかりチェックも入った厳しいショットだったと思います。それでも苦しいタフショットを全体的に打たせた事は、インテンシティ高く出来、特に昨日の反省点である1対1でのディフェンス、これをしっかりと守る事ができたと思います。
それとドライブですね。ペイントアタック、ペイントタッチされてからキックアウトを昨日はかなりやられてオープンでシュートを打たれましたので、特に、ビュフォード選手、安藤選手はこういったプレーを得意とするので、今日は簡単にはペイントアタックさせなかったのが良かったです。相手の得意とするこういったプレーですので、今日のディフェンスのポイントは1対1のバトル、エネルギー、オフェンスチャージも取れましたので、全体的に数倍いいディフェンスのゲームだったと感じています。」
「特に安藤選手はピック&ロールを使ってプレーするのでディフェンスのカバレッジを色んな形で変えてみました。特にタイムアウト後、クォーターの入りに、考えさせる、嫌がらせるディフェンスをする、読み合いのところもありましたので、ピック使ってプルアップのシュートの確率が高いので、ここを消してドライブに備える、彼のリズムを変えていくかがポイントです。ビュフォード選手は、ミッドレンジのプルアップの2ポイントシュートはしっかりチェックする事、ここは出来たと思います。
もちろん次のオプションもありましたが、そこは今日は使わないで勝つ事が出来たと思ってます。」
試合を振り返って、「今日はいい勝ち方だっと思います。特にスコアが最後に10点差開いた事は大きかったです。CSで対戦する可能性がありますので、勝利、点差が上回った事は非常にプラスになった。ディフェンスは、出だしから昨日よりももっともっとエナジー溢れるプレー、しっかり狙い所を定める規律あるプレーがカギになりました。その中でも、試合がないバイウィークでもゲーム感が掴めなかったですけど、昨日より今日は我々らしいプレーが出来ました。ディフェンスの安定感は遂行出来ましたし、反省点である相手のオフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントは昨日よりも数字が下回ったので、今日の勝ちに繋がったと思います。」
バイウィークが終わり、CSまでの対戦相手更に強度をあけていく、アドマイティスHCがA東京のBリーグ王座奪還を目指す。
1974年1月19日生まれ
出身地:リトアニア
出身大学:ウスター大学(イギリス)
指導歴
2009-12 Energa Czarni Slupsk(ポーランドリーグ)※2009-10 アシスタントコーチ
2012 Anwil Wloclawek(ポーランドリーグ)
2012-14 Lietuvos Rytas Vilnius(リトアニアリーグ)※2012-13 アシスタントコーチ
2014-15 Juventus Utena(リトアニアリーグ)
2015-17 Neptunas Klaipeda(リトアニアリーグ)
2016-19 リトアニア代表 ヘッドコーチ、ワールドカップ9位入省
2018-20 Lietuvos Rytas Vilnius(リトアニアリーグ)
2020-21 Hapoel Jerusalem(イスラエルプレミアリーグ)
2021-22 Neptunas Klaipeda(リトアニアリーグ)
2022- アルバルク東京 (Bリーグ)
実績
2015-16、18-19:リトアニアリーグ ファイナリスト
2014-15、15-16:リトアニアリーグ コーチオブザイヤー
2019:リトアニアンカップ 優勝
2020:リトアニアンカップ ファイナリスト
2021:イスラエルプレミアリーグ レギュラーシーズンチャンピオン