広島がEASL初出場で優勝を成し遂げた
一進一退から残り21.9秒でエバンスが逆転ショットを決めて桃園をディフェンスで抑えて初優勝に輝く。
広島はEASL初出場でクラブ史上初の快挙を成し遂げた。優勝賞金は100万ドル(約1億5000万円)を獲得した。そしてMVPは、18得点、11リバウンド、4アシスト、3ブロックと広島の勝利を牽引した大エースのドウェイン・エバンスが受賞した。
決勝は7日のセミファイナルで琉球ゴールデンキングスを倒した桃園パウイアンパイロッツ。激しい攻防が繰り広げられて、序盤からディフェンスで守りリバウンドでも競り勝ち、大事な場面で決め切る力で魅せ、72−68と広島の本来の力を見せつけて勝利した。
広島はBリーグの強さを証明した。広島の優勝によって、昨年の千葉ジェッツ優勝に続くBリーグの連覇となった。
3/9(SUN) マカオ スタジオシティ
広島ドラゴンフライズ
72-68
桃園パウイアンパイロッツ
1Q 19-18
2Q 16-11
3Q 16-20
4Q 21-19
<広島>
#13 ドウェイン・エバンス 18得点 11Reb
#8 ケリー・ブラックシアー・ジュニア 13得点 15Reb
#34 三谷桂司朗 10得点
広島はエバンス、中村の得点で9-2といい入りする。桃園が速い展開とディフェンスでリードしても食らいついてくるが、シュートがなかなか決まらずお互い拮抗していき、桃園に逆転されるが、広島はディフェンスの強度をあげていいオフェンスに繋げて13-0のランで広島が流れをしっかり掴み35-29で前半を折り返す。
後半に入って桃園が激しいディフェンスからいいオフェンスの流れにして3ポイントを3本沈めて追いつき、広島は2点差のリードも持って最終へ。一進一退の状態で、最終局面に入っていく。ここぞで決め切った、若手エースの三谷のスリーポイントもあり、残り1分で桃園エースのグラハムを止められず逆転を許す。そこから広島が炸裂し、残り25秒で、エバンスがゴール下から難しいシーンで得点して再逆転する。桃園は最後まで粘り、ファウルゲームで対抗するがフリースローをしっかり決め切る。2点リードして桃園のオフェンスを渡部琉がスティールしてレイアップを決めて勝負が決まった。
昨シーズンのBリーグチャンピオンとなった広島の強さを東アジアにしっかりと見せつけた。怪我人多くなかなかイメージした試合ができない前半があったが、この大一番で朝山正悟新体制で優勝するという広島本来の力を発揮した。本当に素晴らしい勝利になった。広島はすぐにBリーグのレギュラーシーズンに戻る。水曜日には、アウェイで茨城戦が待っている。ここからBリーグでもどんな試合を見せてくれるか、ブースターやバスケットファンは目を離せない。
朝山正悟HC
「この素晴らしい大会で優勝できたことを嬉しく思う。ここまで苦しい戦いが何度もあったが、スタッフも含めてチーム全員で勝ち取った勝利だと思う。今日もタフな試合で、ディフェンスのゲームになると予想していたが、選手たちは集中力を切らさず40分間戦い続けてくれた」。
山崎稜
「優勝できて本当に嬉しい。特に、若手選手たちがファイナル4を迎える前から良い状態でステップアップしてくれた。ファイナル4を通じて更に成長が見られ、彼らの活躍は自分も嬉しい。自分が上手くいかない時こそ、ベンチメンバーが活躍してくれたことはチームの大きな助けとなり、チーム全体のレベルアップにつながった。全員が活躍して掴み取った優勝を心から嬉しく思う」。