パリ五輪に向けて男子日本代表の合宿に参加している富永啓生が、NBAで活躍しているステフィン・カリーとアンダーアーマーが手がける”カリーブランド”と契約を発表。同日に記念イベントが、港区にある東洋英和女学院中学部・高等部バスケ部にクリニックを開催され、大歓声で迎えられた。カリーブランドとの契約は米国選手以外、同ブランドの世界で4人目、アジア出身としては初めての契約選手となった。 和製カリーと呼ばれる富永だが、その富永の直接指導や生徒たちとのシュート対決もあり最高のイベントになった。5年前にカリーが来日した際は、富永は渡米する前、生徒たちと同じく教えてもらう側にいた。クリニックコーチとしてNBAスターのカリーと初対面した場所に帰ってきた。感慨深いクリニックとなった。
富永は生徒たちからのリクエストに応えると、得意のスリーポイントやバックディープスリーも魅せて、バスケットに対する真摯な姿勢がたくさんに人たちに伝わっていった。クリニックは富永のパフォーマンスで最高潮に盛り上がり、生徒とのQ&Aでは、うまくいかないときのモチベーションの質問に富永は「原点のバスケが楽しいということが1番大事。そこに戻れれば、辞めたいとかやりたくないということはないから、苦しい時は原点にもどっている」と幾つもの質問にアドバイスをした。
5年前の同じ場所での富永とカリー
クリニックを楽しむ富永
5年前にカリーがゲストの時に選手として参加していた富永啓生。たくましく大きくなって5年後にカリーブランドと契約してゲストとして帰ってきた。
Jbasketインタビュー
J:ステフィン・カリーからどんな濃いアドバイスをもらったのか教えてもらっていいでしょうか
「自分も5年前には生徒の立場であったので、そういったとこでは生徒の気持ちがわかるので、いいアドバイスになったらいいなと思います、パワーをたくさんもらえたので、代表活動も頑張っていきたいですね」。
「(クリニック中にポジティブな言葉が多かったのは) 試合中にネガティブになっていってはいい方向に行かないので、シュートが決まっても決まらなくてもポジティブにやっていくことが大事ですし、試合が終わったらもちろん反省するべきところは反省することが大事です」。
これからバスケットを目指す方々へアドバイス
「小さい頃から夢を持ってバスケットをやって欲しいです。夢を追いかけてやることで達成することに不可能ではなくなるので、夢に向かって頑張って欲しいです」。
アメリカでチャレンジ中で苦しかったこと
「短大で2年間プレーして、そのあとネブラスカ大学に移って、その時に中々試合に出れないことが続いてすごく悔しかったです。それでも試合に出たい気持ちを待って、諦めるではなく日々の練習からコーチから信頼してもらえるように、カリー選手の言葉のおかげだと思っています」。
イベント終了後は生徒たちにボールやTシャツにサインしたり、写真を撮ってこのイベントを盛り上げた。生徒たちの喜ぶシーンが多く素晴らしいイベントとなった。
イベントの様子