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【U18日清食品トップリーグ2025】京都精華学園が女子優勝。大会3連覇を達成

【U18日清食品トップリーグ2025】京都精華学園が女子優勝。大会3連覇を達成

U18世代の今を示す最終戦

U18世代の育成・強化を目的とした「U18日清食品トップリーグ2025」。女子決勝は京都精華学園と桜花学園、高校バスケをけん引する2校の激突となった。結果は京都精華学園が79–66で勝利し、大会3連覇(3年連続3回目)を掴んだ。

最終戦試合結果

京都精華学園 79–66 桜花学園
1Q 25-13|2Q 17-21|3Q 15-17|4Q 22-15

Scene|強度の高さと終始見せた完成度

試合は序盤から京都精華学園がリバウンドとディフェンスで主導権を握る。最初の5分で相手を呑み込むかのような集中力で、1Qだけで12点のリードを奪った。

桜花学園も意地を見せた。中盤はディフェンスの圧力を高め、スピードあるガード陣がテンポを引き寄せ、一時流れが桜花に傾く場面もあった。
しかし最終クォーター、京都精華は落ち着きを崩さずチームとしての完成度を見せた。ボールが止まらず、リバウンド・走る力・判断力が再び噛み合い、勝負の時間帯を掌握した。粘る桜花学園を振り切り今大会全勝して堂々の優勝を手にした。

<京都精華学園>
#15 ンガルラ ムクナ リヤ
18得点・20リバウンド
(圧巻のペイント支配で存在感が揺るがない)

#6 石渡セリーナ
17得点・11リバウンド・4アシスト・4ブロック
(勝負の時間帯を変える存在、攻守の要)

#10 吉田ひかり
13得点・6アシスト
(試合を読みリズムを生み続けた)

<桜花学園>
#12 小玉愛莉15得点
#8 イシボ ディバイン15得点・8リバウンド・4スティール
#5 山田桜来12得点・4アシスト・4スティール
#11 水林夢翔 12リバウンド

敗れた桜花学園は、世代別日本代表経験を持つ竹内みやと金澤杏が欠場する厳しい状況の中でも、チーム全員が役割を執行し、最後まで強度を落とさず戦い抜いた。桜花学園も粘り強く戦い抜いたが、京都精華の完成度の差が勝敗を分けた。

 

 

■最終順位(女子)

1位 京都精華学園高等学校🏆
2位 岐阜女子高等学校
3位 桜花学園高等学校
4位 精華女子高等学校
5位 日本航空高等学校 北海道
6位 慶誠高等学校
7位 千葉経済大学附属高等学校
8位 昭和学院高等学校

上位4校は「U18日清食品トップリーグ2026」出場権獲得。
また「U18日清食品トップリーグ2025」の5位〜8位の4チーム と、「U18日清食品ブロックリーグ2025」各グループ優勝8チーム(男女各12チーム)が、次年度の「U18日清食品トップリーグ」出場権(男女各4チーム)をかけて戦う『U18日清食品トップリーグ2026 入替戦』を、2026年3月に開催する。

■各賞

◆新人BEST5賞
藤田 優海(日本航空高等学校 北海道/1年)
山田 莉心(昭和学院高等学校/1年)
加地 百花(桜花学園高等学校/1年)
石綿 文(京都精華学園高等学校/1年)
ブバ アイシャ エジネ(精華女子高等学校/1年)

◆オールディフェンスBEST5賞
ファトゥ マタ カマラ(日本航空高等学校 北海道/3年)
杉浦 結菜(岐阜女子高等学校/3年)
三宅 香菜(岐阜女子高等学校/3年)
石渡 セリーナ(京都精華学園高等学校/3年)
アキンデーレ タイウォ・イダイアット(精華女子高等学校/3年)

◆BEST5賞
庵原 有紗(日本航空高等学校 北海道/3年)
小松 美羽(岐阜女子高等学校/3年)
勝部 璃子(桜花学園高等学校/2年)
吉田 ひかり(京都精華学園高等学校/2年)
アキンデーレ タイウォ・イダヤット(精華女子高等学校/3年)

◆MIPチーム賞
日本航空高等学校 北海道(初受賞)

■女子大会終えて
今大会は、U18年代の競技力向上と継続的な強化を目的に、年間を通じて高い強度の試合環境が提供される場として実施されている。女子では京都精華学園が高さ・強度・チームとしての完成度で他校を上回り、3連覇を成し遂げた。
桜花学園、岐阜女子、精華女子、日本航空北海道など、全国トップレベルの強豪校が揃った今季も、個人技術の向上、戦術理解、フィジカル強化が顕著に表れ、U18世代全体の底上げを感じさせる大会となった。

U18トップリーグは、単なる勝ち負けではなく、未来の日本バスケットボールをつくる場所だ。強度、判断、連動性、この年代で必要なすべてが試される。

京都精華学園は、その中で頭ひとつ抜けた完成度と安定感を示した。桜花、岐阜女子、精華女子、日本航空北海道、各校がそれぞれの色を持ち、全力でぶつかり合った今季は、まさにU18の今を象徴する大会だった。このリーグで積み上げた経験は、次の全国大会へ、将来の日本代表へと確実につながっていく。
そして、U18の1年を締めくくる総決算、ウインターカップへと続いていく。

 

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Jbasketライター

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