Wリーグ初の観客動員でコロナ禍であっても7151人で代々木第一体育館を埋め尽くし2日間の観客数は過去1位と2位になった。
ファイナルGame2 代々木第一体育館
富士通 71-87 トヨタ
14-19
15-24
23-18
19-26
両チームゲーム入りからルーズボールも激しくいく。2分半の攻防から富士通は篠崎、トヨタは山本のスリーポイントで口火を切る。先に二桁にのせた富士通 町田に対してステファニー、シラがディフェンスをしっかりスイッチしていく。また富士通もオコエの激しいディフェンスでボールを展開させない拮抗する展開で19-14トヨタリードで1Q終える。
2Qは入りからトヨタが得点し、ディフェンスも変わらず激しく、オフェンスではボールも展開して強いインサイドを起点に攻めてリードして30-17になり2ケタ得点差にする。
富士通はなんとかしたいが攻めきれず、我慢の時間が続く中、町田がタフなスリーポイントを決めて7点差に戻して富士通を奮起させる。
トヨタは山本の3本目のスリーポイントがまた決まり、オフェンスリバンウンドからの得点を重ねる。
そしてこの試合で引退する三好はスティールからスリーポイント、アシスト、オフェンスファウルを取り町田のスリーポイントをブロックなどチームにエナジーを吹き込む気迫のプレーを魅せる。気を吐く町田の連続得点が決まり、43-29トヨタのリードで折り返す。
後半の入り富士通は篠崎がスリーポイント含む5点あげる。追い上げる富士通の流れにさせないトヨタは山本がドライブからバスカン、スリーポイントも決めて引き離す。なんとか食らいつく富士通はインサイドを張っているオコエの4つ目のファウルから我慢の時間になるが繋いでいき得点して一桁点差まで詰め、61-52トヨタリードで最終クォーターへ。
4Qはインサイドからトヨタのシラ、アウトサイドから富士通の宮澤が奮起し得点する。その後トヨタはオフェンスリバウンドから、フィニッシュを確実に決め切る波状攻撃で、最大22点差となり勢いを止められない。富士通はオコエのファイナルアウト後、最後まで諦めず走り切る篠崎がドライブから得点していくが、トヨタはディフェンスから、オフェンスへの流れを掴み、リバウンドからの得点を決め切る40分間で、前日のGame1から2連勝してWリーグ優勝2連覇を手にした。
◉プレーオフMVP
山本麻衣 (トヨタ自動車)
◉プレーオフ ベスト5
山本麻衣 (トヨタ自動車)
馬瓜ステファニー (トヨタ自動車)
シラ ソハナ ファトー ジャ (トヨタ自動車)
町田瑠唯 (富士通)
篠崎澪 (富士通)
トヨタ自動車アンテロープス
三好南穂選手
「2連覇を達成することがこのメンバーで出来て嬉しいです。ベンチで見ていて頼もしいと思いました。ファイナル2試合でこれで心置きなく引退する事が出来ます。凄い良いゲームが出来て自分自身も笑って引退できる事が嬉しく感謝しています。」
山本麻衣選手 プレーオフMVP
「2連覇出来たことは凄く嬉しくてメンバーも違うので最後チームとして勝ち切れた事が本当に嬉しい。少ない時間でも出た時は皆んなが自分の仕事をするのがトヨタの良さなので、チームで徹底していい試合になりました。」
馬瓜エブリン選手
「昨日から修正が出来てトヨタの持てる力が存分に出せました。こうやって皆んなが1人1人、力をしっかり出せたのが良かった。この後の成長も楽しみにしていただければと思います!!」
馬瓜ステファニー選手
「昨日のゲームを勝ち切れた事が大きくて、自分達の修正する事が明確になって今日が最後だと思ってベンチからの声かけも多くて楽しいゲームだった。昨日は個人的には全然パフォーマンス上がらず、今日は積極的にチームの為に動こうと思って良い形で貢献できて良かった。
まだまだ若いチームで努力していて、これからも成長できると思っています。今日は一日楽しめた。ありがとう御座います。」
シラ ソハナ ファトー ジャ選手
「私は出来ない事が沢山あって、皆んなの “大丈夫よ” と声をかけて貰えたのが良かったです。練習もぶち当たって喧嘩するくらいしていました。これからも頑張ります。」
河村美幸選手
「皇后杯で富士通さんに負けてから、悔しい思いをして泥臭くいかないと勝つ事は難しいと、皆んなで共通理解して、皆んなでトレーニングして、昨日も35分間くらい苦しい展開でしたが、全員で勝つことが出来ました。
今日は違う展開でスタートから出来て、後からベンチメンバーも全員で掴みとった優勝でした。個人的には、ずっとお世話になった三好先輩を最高な形で送りだす事が出来て幸せです。」
ルーカス・モンデローロHC
「私達は昨日の試合から多く学びました。ディフェンスでは相手のオフェンスを止める、オフェンスでは相手の弱点をついて出来ました。選手たちが戦略を理解した事、選手たちが努力してきた結果。選手の皆様ありがとう御座います。これ以上は無いです。」
富士通レッドウェーブ
宮澤夕貴選手
「昨日の試合が本当に悔しくて、悔しくて、どれくらいぶりにこんなに悔しい気持ちになったのか分からない。気持ちが切り替えられず、でも、選手たちにLINEで明日に向けて切り替えていこう、と伝えました。
個人的にファウルトラブルで大事な時間帯でコートに立てなくてチームに迷惑をかけてしまってリバンウンドで14本の差が全てだと思う。もっともっと、自分達は出来ると思っていたんですが、コートの上で表現出来なかった。
今日の負けより昨日の負けの方が自分はすごく悔しい。また切り替えて頑張っていかないといけない。」
町田瑠唯選手
「今日はディフェンス、オフェンス、自分達のやりたい事が機能しなくなって相手にペースを持っていかれて、自分達の武器でもあるディフェンスがしっかり出来なかった。
負けていたので先ずはペースアップしなければと思って時間を使わずに攻撃できる選択をした。途中拘りすぎてしまった。もう少し起点になってプレイ出来たらと思いました。」
BTテーブスHC
「昨日の負けのダメージがまだあって思ったより動きが固く、出だし富士通らしいバスケットが出来ず、ディフェンスのとこでトランジションが昨日より機能できず、山本選手、ソハナ選手のコンビが昨日と同じ活躍が大きい。ビハインドされて後半はリバウンド、ペイントエリア、トランジションと出来たけど、ディフェンス、リバウンドが出来なかった。
最後の最後までコートに立ってくれた選手たちに感謝です。」