AsiaCup

【女子日本代表】恩塚HC、林咲希キャプテン、高田真希、山本麻衣 帰国後コメント/アジアカップ準優勝.パリ五輪OQT獲得

【女子日本代表】恩塚HC、林咲希キャプテン、高田真希、山本麻衣 帰国後コメント/アジアカップ準優勝.パリ五輪OQT獲得

7/3女子日本代表はアジアカップ準優勝をして帰国の地についた。前回のワールドカップカップの悔しい敗戦から恩塚Japanはリスタートし、強化試合ごとに素晴らしいチームとなって日本の進化、強さを見せてアジアカップに臨んだ。予選から日本の強さが他国を圧倒して、雰囲気も最高のチームで決勝トーナメントに勝ち上がり、決勝では中国と激闘を見せてくれた。結果は2点差という僅差で悔しい負けを喫したが準優勝に輝いた。

世界が日本を研究し、攻撃を潰してくる前にどう動くか日本の速さ、シュート力、インテンシティ高いディフェンスはアジャストして世界に見せた。更に課題は尽きる事はないが常に監督や選手たちが密にコミニケーションをとりアップデートしている事も結果として現れた。
今大会の結果により来年行われるパリオリンピックの世界最終予選(OQT)も獲得した。
ここから女子日本代表は、選手達はそれぞれのチームに戻り、Wリーグの開幕に向けて活動する。オコエ桃仁花はオーストラリアWNBLへ、馬瓜ステファニーはスペインリーグへ、山本麻衣は3×3へ、高田真希は以前からしているの個人での活動などそれぞれ動いていく。そしてアジア競技大会、Wリーグ、パリオリンピックへと日本代表活動もここからまた新しいステップアップ踏んで進化していくことになる。

日本に帰ってきた日本代表から、恩塚HC、林キャプテン、高田、山本からコメントを聞く事が出来た。

 

コメント

恩塚HC

「選手達はチームの為に、日本のバスケットの為に準備の段階から最大を尽くして大会に臨み、持っている力を最大限発揮してくれまし私自身心から誇りに思っています。私達が目指すバスケットの方向性、課題は今大会でしっかり掴む事が出来たと思っているので、これを糧にしてアジア競技大会に繋げてパリオリンピックに向かっていきたいと考えています。
戦い方、細かい所に拘れなかったりエネルギーや質が落ちてしまった時には体格で劣る分、劣勢になってしまう所を高い熱量の中で、経験できた事も大きな学びでした。
スターターは割とサイズを重視していて、2ガードにする事で流れを変えるという事、テンポ、インテンシティを変える所は手応えを感じてます。

J:これからも起きるクラッチタイムでどうOFして作っていく考えなど教えてください

「今のバスケットはとにかくフィジカルでやりたい事をさせないというのが世界のバスケットになっています。例えばセットプレーを沢山持っていたとしても、やらせない様にしてくるんですね。なのでセットプレーをいくら増やしたとしても、入口を消されたりした時に、裏に次、次、次と行けるようになっていないプレーでは役に立たない。それは私達が抱えている課題の大きな所で、やってきた事を守ってくれるなら数を増やすんですけど、やらせない様にしてくる攻防で妨害を超えていく読み、フィジカルの中での判断とか、正確なタイミングの取り方までやっていないとあの中では難しいんですね。
そういう意味でセットプレーを増やしたいと思ってますが、表と裏の所までやる必要があると思ってます」

J:ワールドカップから今大会でのチームの遂行力の手応えを教えて下さい

「手応えはあります。ただ中国と決勝戦での削り合い、インテンシティが高まった中での遂行力は、私の評価では薄れてしまったと思っているんです。なのでその域まで高められてなかったという反省をもって次の大会に臨んでいきたいと思ってます。結局は、表と裏の所の妨害を超え合っていくスポーツとして極めていきたいなと思っています」

 

林咲希キャプテン

「悔しい気持ちと課題も見つかりました。中国と戦っていて後半足が止まってしまった事があったのと、そういう場面でどういうコールプレーをしたらいいのかなどそこまで練習が出来てなかった部分があったので、これからもっと出来る事があると思ってます。個人のスキル、身体の強さ、其々が感じた課題をもっともっとクリアにして次に集まった時にいいプレーが出来るようにしていきたいと思います。大きい相手にはもっとプレッシャーかけないと簡単に上を通されますし、40分間1秒たりとも気を抜けないと今回改めて思いました」

J:個人としてキャプテンとしてどんな事得たり成長を感じますか

「私自身では、みんなに伝えないといけない事を、今までだったら自分1人の意見が伝わるかなとか思ったりありましたが、そういう遠慮はなくなって自分が思った事はしっかり伝えて、もしわからない事があったらリツさん、本橋さんもいるから話して、もっともっと自分の色を出していきながら、下の子達にも話して、お互い話し合えるような環境をしっかり作れたなと思っています。
プレーではもっともっと出来る部分はあったかなと感じていて、コンディションももっと上げれると思ったので次の大会に向けては、、伸びしろしかないですね!」

 

高田真希

「自信を得れた部分がプレーに表れていた事、一つ一つの経験も今回の収穫だと思います。課題は中国戦以外は圧倒していたと思うので世界の強豪と言われる国と対戦した時に、相手がどう守ってきてるか、プレッシャーやフィジカルや高さで上回る所に対して自分達のプレーをどう表現すればいいのかですね。

オフェンスはハーフコートで攻めると相手の高さが出てしまうのでDFの部分で点差を離せた部分もあったが、相手に連続得点された所は痛かった。コミニケーションの部分はワールドカップよりは成長できていたと思います。

自分が思うには、まだまだセットプレーの順を追ってしまう事があって相手のDFに対してその時の判断が必要で練習でも言われているんですが、その判断が出来なかったり煽られたり、一つ一つ出来ないとスクリーンをかけたり一人一人が把握しながら判断して積極的に展開していかないといけない。セットプレーが1〜10あったとしても空いてたら打つなどすると相手も守り難くなるなど、その判断も経験の積み重ねだと思います。中国#15ハン・シュに対しては個人的には守れたと思うけど、もっとチームDFを徹底していかないといけない。今回、選手達と話しなが確認して出来たので一つ一つ積み重ねていく事が重要だと思います」

J:今大会後終わってどう次のステップアップをイメージしてますか

「シーズン終わって直ぐに代表合宿始まっているので、今始まったのか終わった所なのかよくわからない状況なんですけど笑
やっぱりリフレッシュ、ONとOFFの切り替えを凄く大切にしているので、少し休みながら、ただ身体はしっかり動かしていきたいと思うので、少し休んで次のアジア競技大会もあり、その次に向けてしっかり準備して行こうと思ってます。

J:今どんな目標を立てていますか

「目標はパリオリンピックに出場する事です。そこに向けて今回もキップが掛かっていたので獲得した事で次に繋げられたので、OQTでしっかり勝たないといけないと自分は思ってます。なのでオリンピックのキップを勝ち獲る事が今の自分の目標です」

 

山本麻衣

今大会終えて
「ワールドカップに比べて凄く成長した所は、リーダーシップをコートの中でしっかり発揮する事は出来たんじゃないかなと思います。それで自信にもなって波は少なくプレー出来たと思ってます。中国戦ではDFが重要になるのはみんなわかっていて、全員がそこにフォーカスして前半しっかり入れていたので、日本らしく走ったり、ズレを作って攻める事が出来ていました。後半は自分達のDFのリズムから決められて乗らせてしまい流れを渡してしまいました。その中で自分のゲームコントロールがもっと出来たら良かったと思います。」

J:自身のプレーの進化について教えて下さい

「迷いなくプレー出来ていた事がシュートも気持ちよく打てましたし、自分のリズムで展開出来たと思ってます。その中で恩塚さんと話していくうちに信頼関係だったり、恩塚さんがやりたいバスケットを理解出来るようになったし、自分のやりたい事も話せるコミュニケーションが練習中からしっかり取れたからこそ、安心して思い切りやれる事が出来ました」

J:今大会後に3×3、トヨタ、代表と続きますがどのようなイメージかを教えて下さい

「まだ若い方だと思うので笑笑
経験する事が凄く大事だと思うので、そういう機会があればどんどん挑戦していきたい気持ちで今回ZOOSに参加させて貰いますし、この後もトヨタに帰ってしっかり自分のレベルアップの為に色々な活動に参加して、3×3もやっていきたいという思いです。
国際大会や海外の選手と戦う事で日本人にはないコンタクトなど感じられる事があるのでシュートのフィニッシュ、自分のストロングポイント、ウィークポイントがやればやるほどはっきりわかってくるので、いい所を磨いて悪い所を成長に向けてワークアウトしていきたいと思ってます」

 

女子🇯🇵日本代表12名

#3 馬瓜ステファニー (PF /182cm /スペインリーグ エストゥディアンテス)
#8 髙田真希 (C /185cm /デンソーアイリス)
#12 朝比奈あずさ (C /185cm /筑波大学2年)
#15 本橋菜子 (PG /164cm /東京羽田ヴィッキーズ)
#23 山本麻衣 (PG /163cm /トヨタ自動車アンテロープス)
#27 林咲希 (SG /173cm /富士通レッドウェーブ)
#31 平下愛佳 (SG /177cm /トヨタ自動車アンテロープス)
#32 宮崎早織 (PG /167cm /ENEOSサンフラワーズ)
#59 星杏璃 (SG /170cm /ENEOSサンフラワーズ)
#75 東藤なな子 (SF /175cm /トヨタ紡織 サンシャインラビッツ)
#88 赤穂ひまわり (SF /184cm /デンソーアイリス)
#99 オコエ桃仁花 (PF /182cm /WNBL キャピタルス)

 

今大会参照

決勝

【女子アジアカップ】日本らしいバスケット展開したが僅差の惜敗も準優勝で終える/パリ五輪へ新たなスタート

準決勝

【女子アジアカップ】ニュージーランドに勝利して6連覇へ向けて決勝進出を決める/7.2決勝は14:00中国と対戦

予選3連勝

【女子アジアカップ】日本はオーストラリアに勝ち予選3連勝、パリ五輪世界最終予選(OQT)への出場権獲得、大会6連覇に向かう

 

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