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【天皇杯|DAY2】千葉Jが準々決勝進出、渡邊雄太が語る「勝って当然」の難しさと河村勇輝へのエール

【天皇杯|DAY2】千葉Jが準々決勝進出、渡邊雄太が語る「勝って当然」の難しさと河村勇輝へのエール

1月7日、国立代々木競技場 第二体育館で
第101回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会 ファイナルラウンドが行われ、
千葉ジェッツが 93-70 でJR東日本秋田PECKERSに勝利した。
前半はPECKERSがハードなディフェンスで粘り強く食らいついたが、千葉Jは動じることなく対応。後半に地力の差を示し、着実にリードを広げた。
千葉Jはディー・ジェイ・ホグが 21得点8リバウンド、ナシール・リトルが 16得点、渡邊雄太が 15得点10リバウンド と活躍。この勝利により、8日17時開始の準々決勝で宇都宮ブレックスとの対戦が決定した。

試合後、渡邊雄太に天皇杯初戦の戦い方、そして河村勇輝のツーウェー契約について話を聞いた。

苦戦の要因と向き合い方
アマチュア相手ながら、試合は決して簡単な展開ではなかった。
いわゆる「格の違い」以上に苦戦した印象について問われると、渡邊はまず相手チームの完成度を評価した。

「いい選手が揃っていましたし、アマチュアだからといって簡単な相手ではなかった」と語る一方で、自分たちのパフォーマンスについては「いいプレーができたとは思っていない」と率直に振り返り、反省点が多かったことを認めた。

プロとして「勝って当たり前」と見られる状況や、いわゆる判官贔屓的な空気が影響したのかという問いに対しては、やりづらさ自体は否定しなかった。ただし、それ以上に問題だったのは試合への入り方だったという。

相手が100パーセントの集中力で挑んできたのに対し、自分たちにはどこか軽さがあった。そのわずかな差が、試合を難しくした要因だったとの認識を示した。

天皇杯特有のルールと経験値
天皇杯では、外国籍選手のオン・ザ・コート制限など、リーグ戦とは異なるルールで戦うことになる。
その点については「やりづらさはある」としながらも、全チームが同じ条件で臨んでいる以上、言い訳にはならないと捉えている。
むしろ、シーズン中に普段とは異なる条件で試合を経験できることは、チームにとってプラスになり得ると前向きに語った。
外国籍選手が複数離脱し、日本人主体で戦わなければならない状況が訪れる可能性もゼロではない。そうした事態を想定しながら経験を積むことの重要性を強調した。

第4クォーターの判断と試合のギア
第4クォーター、相手に連続得点を許してタイムアウトを取った場面では、スターターを戻さざるを得なかったようにも見えた。しかし、渡邊の認識では、それは想定内のローテーションだったという。
ベンチ入りの人数が限られていたこともあり、自身の出場も含めて、あの時間帯の判断はプラン通り。外から見えた印象とは異なり、チーム内に大きな動揺はなかったと振り返った。
後半にダンクを決めるなど、明らかにギアを上げたプレーについては、前半に相手のペースに付き合ってしまった反省があったと語る。
その修正として、後半は意識的にギアを入れ直した感覚があったという。

スコア上は大差の勝利。しかしその裏には、入り方の難しさ、相手の準備度、そして自分たちの集中力の差という、天皇杯ならではの課題が浮かび上がっていた。コートの中でその状況をどう感じ、どう整理していたのか。試合後、渡邊雄太に話を聞けた。

「勝たなきゃいけない試合」に向き合う姿勢

J:会場の代々木第二体育館、聖地と呼ばれる場所での心境の変化はありましたか。

渡邊雄太
「ここがバスケットの聖地と呼ばれているのは知っていますが、個人的にはここで試合をやったことがないので、そんなに思い入れがあるアリーナではないです。そこに関しては、いつもと変わらない気持ちでやりました」

J:過密日程の中で、どう気持ちを作っていますか。

渡邊雄太
「どういう試合でも、負けていい試合はないと思っています。シーズン中の大会だからといって手を抜くのではなく、一試合一試合、常に『勝たなきゃいけない試合』という位置づけでやっていかなきゃいけないと思っています」

河村勇輝のツーウェー契約について
J:河村勇輝選手が再びツーウェー契約を結びました。どう感じていますか。

渡邊雄太
「内情はわからないですが、このタイミングでツーウェーに戻されるということは、最初からチーム側もそういう予定だったんでしょう。それだけ河村に対する評価が高いということだと思います。
怪我明けにGリーグで少しやらせてから結果を見て切り替えることもできたはずなのに、すぐにツーウェー契約に上げるというのは、チームの期待の表れ。本人は『これからだ』と言っていますが、見ている僕らとしては一安心ですし、またこれからの挑戦を楽しんでもらえたらと思います」

「勝って当たり前」の試合ほど、難しさがある。その現実から目を背けず、課題と向き合う姿勢こそが、トップレベルに立ち続ける理由だ。
天皇杯初戦で得た経験と反省。
それをどう次につなげるか。
渡邊雄太、そして千葉ジェッツの“本当の戦い”は、ここから始まる。

 

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Jbasketライター

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