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【Bリーグ】北海道がSR渋谷を撃破し9連勝🔥富永啓生が2試合計47得点で勝利に導き東地区3位へ/宇都宮・千葉Jと勝敗数で並ぶ

【Bリーグ】北海道がSR渋谷を撃破し9連勝🔥富永啓生が2試合計47得点で勝利に導き東地区3位へ/宇都宮・千葉Jと勝敗数で並ぶ

FIBAワールドカップ2027アジア地区予選Window1で躍動した、富永啓生(北海道)とジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)。日本代表として共に勝利に貢献した2人が、わずか数日後にBリーグで再び相まみえた注目カードとなった今節。
そのマッチアップに期待が集まる中で行われた同地区対決は、激しい攻防が続く大熱戦となった。結果、レバンガ北海道が逃げ切り、勢いそのままに9連勝を飾った。

GAME1
第12節 12/6(SAT)@青山学院記念館
SR渋谷 77-80 北海道
1Q 16-24
2Q 24-18
3Q 16-20
4Q 21-18

<SR渋谷>
グランタム:14得点 4アシスト 9リバウンド
ホーキンソン:23得点 5リバウンド
ベンドラメ礼生:11得点
田中大貴:14得点 6アシスト

<北海道>
富永啓生:20得点 4リバウンド
オカフォー:15得点 5リバウンド 4アシスト
ラモス:15得点 4リバウンド 3アシスト
ジョーンズ:10得点 4リバウンド
ハーラー:4得点 10リバウンド

前半
北海道はラモスやオカフォーが積極的にアタックし、試合の主導権を握る。一方、渋谷は田中とホーキンソンが連続得点で応戦し、攻守で存在感を示した。
2Q途中、北海道は2度タイムアウトを取りディフェンス強度を整えたが、互いに譲らぬ展開が続き、北海道が2点リードで前半を折り返した。

後半
後半開始早々、富永の3ポイントが決まり、北海道が一時13点のリードを奪う。しかし渋谷もホーキンソンがダンクや3ポイントを含む連続得点で反撃し、逆転に成功。
4Qに入ると再び富永が3ポイントを沈め、渋谷はたまらずタイムアウト。残り3分、北海道が3点リードする中、ベンドラメのドライブで会場が最高潮に達したが、最後はわずかに届かず、北海道が逃げ切りで勝利を手にした。

 

試合後コメント

富永啓生(北海道)
「前半はシュートが入らずリズムに乗れませんでしたが、チームメイトが繋いでくれて接戦に持ち込めました。後半は10点ほどリードしては詰められる展開の繰り返しで、そこを15点、20点と広げないと最後まで分からない試合になってしまう。そこはチームとしての改善点だと思います。」

J:シュートが入らない時間帯、何を意識していましたか?

富永:「シュート以外のハッスル、細かいプレーです。ルーズボールやディフェンスのストップなどで勢いをつけられると思っています。毎試合シュートが入るわけではないので、入らない時にどう貢献するかを探すことが次のステップです。」

 

ジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)

「バイウィーク明けで絶対に勝ちたかった試合。負けている展開から何度も追い越し、最後は同点を狙える惜しいシュートまでいきましたが決め切れなかった。明日はまたチャンスがあるので、自分たちでコントロールして臨みたいです。」

J:3Qでの連続得点の意図は?
「自分のケアレスミスでイージーに点を許し、フラストレーションはありましたが、“自分だけでやろう”という意識はありませんでした。チャンスがあれば打つ、それが自分の仕事。相手がスイッチで守っていたので、そこに生まれたチャンスを決め切れたと思います。」

 

トーステン・ロイブルHC(北海道)

「前回渋谷のホームで大差で勝っていることもあり、今回は簡単にはいかないと理解していました。出だしから渋谷の強度が高く、非常にフィジカルな試合でした。オフェンスリバウンドを警戒していましたが、そこをやられてしまい競った展開になったと思います。」

カイル・ベイリーHC(SR渋谷)
「バイウィーク明けで、前回の試合から3週間が空いた中、この間に積み上げたことをどう表現できるかが重要でした。出だしから遂行度は高く、後半も継続できていました。ただ、13点差をつけられた場面から戻れたことは大きな成長です。最後はワンポゼッション差でしたが、戻る力がついてきているのは素晴らしいことだと思います。」

J:最後勝ち切れなかった要因は?

「簡単なシュートを決め切れなかったことがまず要因です。ディフェンスでは北海道に難しいシュートを打たせていましたが、それを決め切られた点も勝敗を分けました。」

文:小玉慶二郎
写真:竹内遥

 

GAME2

12/7(SUN)
サンロッカーズ渋谷 94-100 レバンガ北海道
1Q 25-23
2Q 23-23
3Q 23-27
4Q 23-27

<北海道>
富永啓生:27得点
オカフォー:22得点 6アシスト
ジョーンズ:19得点 8リバウンド
ラモス:15得点 4アシスト

<SR渋谷>
ホーキンソン:27得点
グランタム:19得点
ベンドラメ礼生:15得点
ウェルシュ:10得点 7リバウンド

翌日のGAME2は序盤から点の取り合いとなる展開に。富永とオカフォーが攻撃の軸となり、渋谷は3ポイントに苦しみながらも粘り強く食らいついた。
3Qには富永がこの日初の3ポイントを沈めリズムをつくる。さらにハーラーのスティールから島谷怜のレイアップにつながり、北海道が主導権を握った。
試合を決定づけたのは、昨季までSR渋谷に在籍していたケビン・ジョーンズ。
89-89の場面でリバウンドショット、続いて3ポイントを沈めリードを広げると、残り31秒、94-94の場面でも勝ち越しジャンパーを決め、古巣相手に勝利を呼び込んだ。

ロイブルHCは
「非常にタフな試合。渋谷がスイッチディフェンスに対応し決め切ってきた」と評価。
そのうえでジョーンズについて「経験とリーダーシップを発揮してくれた」と勝因の一つに挙げた。

富永は27得点と圧巻のパフォーマンスを披露。今後は上位チームからの警戒がさらに強まるため、ボールシェア、ショットセレクション、セカンドチャンスの質向上 が求められる。

Beyond Games
北海道は、個々の能力とチームとしての結束を兼ね備え、9連勝という波に乗る強さを改めて示した。富永を中心に、オカフォー、ジョーンズ、ラモスらが役割を遂行し、勝負どころで力を発揮する完成度は、上位争いにおいて大きな武器となる。

一方、SR渋谷は連敗こそしたものの、ホーキンソンを中心に粘り強く戦い、何度も試合を引き戻す力を示した。新たな構築期にある中、今節で浮き彫りになった課題とどう向き合い、どのように積み上げていくのか。
あと一歩を埋めることができれば、巻き返しの可能性は十分にある。北海道の完成度と、渋谷の成長段階の力。この2日間の戦いは、シーズン中盤へ向けて重要な意味を持つ一節となった。

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Jbasketライター

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