ワールドカップアジア地区予選window6最終戦が高崎アリーナで開催された。イラン戦17本、バーレーン戦16本と“世界が日本を見た時に、あ!日本やばいスリーポイントが入る”と思わせるイメージを作りたかったと試合後に語ったトム・ホーバスHC率いる日本は、2022年カザフスタン戦から日本代表は5連勝して、windowで7勝5敗。グループFでは3位と自力でワールドカップの出場も決めたかたちで締め括ることができた。
2/26(日)高崎アリーナ
日本🇯🇵 95-72 🇧🇭バーレーン
1Q 32-19
2Q 19-16
3Q 22-22
4Q 21-13
<日本>
#24 ジョシュ・ホーキンソン 22得点 10Reb
#17 須田侑太郎 20得点(3P6/9)
#33 河村勇輝 13得点 9AST
#91 吉井裕鷹 13得点
スターター(富樫、比江島、吉井、井上、ホーキンソン)
日本の入りは吉井のドライブから得点、富樫からのピック&ロールでホーキンソンが得点といい入りをした。このピック&ロールをバーレーンは止められず、更にホーキンソンのスリーポイントで勢いつける。日本のアウトサイドが進化し高確率で決まり続けていく事でスペースが空く。そこをしっかり突いて行く比江島が積極的にペイントにアタックしてファウルをもらい、ディフェンスでもハードに当たって起点を作ってスタッツには出ない所でもチームにエナジーを与えて行った。
ボールムーブよく井上がコーナーからスリーポイントを沈めるいい展開にしてリバウンドもとりセカンドチャンスをしっかり決めて行き、変わった河村からホーキンソンへの連携もよく、A代表で初の川真田がコートインするとゴール下押し込んで初得点するなど日本のリズムはよく日本のペースで進む。
そして、この試合で圧倒的な得点力を見せたのは須田。タッチも良く3本目のスリーポイントで追い上げるバーレーンを引き離し32-19で1Qを終える。
2Q大きくリードを取った日本はペイントアタック、ドライブしてから展開して行く。吉井のアタックからキックアウトして井上がスリーポイント決め、追い上げるバーレーンの出鼻をくじく。流れを変えるのはやはりディフェンスからで、変わった須田が富樫からのパスでクイックで4本目のスリーポイントを決める。チームに貢献している比江島が比江島ステップを見せて得点し、渡邊飛勇へアリウープパス、ダンクと立て続けに出て51-35で折り返す。
点差はつくが、バーレーンが追い上げてハードに来る難しい試合なので、大事な後半は、走りきる須田はスペースを作ってスリーポイント、吉井も後に続いてスリーポイントを決めて日本がいい入りをする。これが日本が進化を遂げているシーンだ。そして河村のインテンシティ高いディフェンスでバーレーンにバスケットをさせず、ブレイクから須田がコーナーから5本目のスリーポイントを決めきり20点差をつける。ポイントガードが、それぞれホーキンソンとの連携もよく得点する。そしてキックアウトして須田が6本目のスリーポイントを決めきり、73-57で最終へ
4Q富樫からダイブするホーキンソン、スリーポイントと点差はあるが食らいつくバーレーンに富樫がチームを牽引していく。富樫と河村の2ガードにする日本は、ガードのサイズが大きくないバーレーンにオープンから展開して、みているファンをワクワクさせた。ルーズボールでハッスルするホーキンソンからブレイクでそのまま決める河村と日本らしいプレイがでていい連携ができて大量リードを最後までしっかりとり95-72で勝利してwindow最終戦まで5連勝で自力でも2大会連続出場を決めた。
トム・ホーバス🇯🇵HC
J:トップチームのスキルも上がっていると感じますか
「昨年も選手たちのスキルはあったけど上手に良いタイミングでスペーシングも使って、須田のスキルを使ったりOFの中にどうやって良いタイミングで出せるか。それが出来たと思います。」
J:Window終わった率直な感想を
「いやー嬉しいです!Window5はタフなアウェイゲームから日本のファンにウチのバスケを見せたかった。今回イラン戦に勝ったら1つのフィールドを越えられると思った。バーレーン戦はランキングが下だから皆んな人間ですから少しモチベーションが下がるかと心配だったけど、みんな凄く初めから良い雰囲気、出だしから凄く良かった!このWindowは凄くステップアップしました。これからが楽しみです」
「ダブルユウキを出した事は、バーレーンのPGと2番が大きくないから2人を入れてみたら凄く良かった。河村はスコアラーになった。良いPGだからパスも仕事もあるけど富樫と出ると彼はオフボールアクションも時間もあるからスコアリング出来ると思った。ジョシュも須田もあの時いたから、シュート、シュート、シュート、皆んなが打つ事が出来た。今後も残り10秒など特別なアドバイスオプションであるかもしれない。」
「スリーポイントはイラン戦17本、バーレーン戦16本と世界が日本を見た時に、あ!日本やばいスリーポイントが入る、と思わせるイメージを作りたかった。女子も作ってきた。それによってペイントアタックと速さが活きるから、スリーポイントが入るイメージを作ると大きい、そこを作れたと思っている。」
須田侑太郎
J : 昨日聞いた話しで正にイラン戦で出たあのスリーポイントが今日6本炸裂しましたね
「今日はイラン戦の様なタフな1本は無かったんですけど凄く気持ち良く打てました。皆んながペイントアタックしたりキックアウトしたりG陣がちゃんと見てくれてくれているので走りがいがあったし、パスを貰ってそれを決め切るという自分の役割でも仕事でもあるので無駄な事がなく無心でシュート打ち続けて打ち切る事が出来た結果でした。
40分間凄く難しい流れの試合でしたが点差つけ勝ちきれた事が良かった」
J:最後に絶好調ですか
「絶好調です!笑」
ホーキンソンジョシュ
「20、30点差がつけられれば余裕に感じられるのに彼らは常に離されずについてきた。いつでも16点差以内ですぐそこにいるように感じていた。そんな中で多くの選手が戦い抜いたことを誇りに思う。
須田のスリーがかなり調子が良かったから彼に回そうと考えていた。多くの選手がローテーションで入れ替わる中で、コート内にいるプレイヤーの強みは何か、そしてオフェンスの流れを見つけながらプレイしていたよ。
今日の試合はワールドカップに向けて、どう合わせて試合に馴染んでいくか良い学びの機会になったと思う。」
富樫勇樹
「少し難しいゲームに感じた点は、今日に関しては誰でも何処でも打てる状態だったので少しボールが止まってしまった時間帯もあってアグレッシブに行けていたと思う所もありましたがしっかりボールを動かしていく事を意識していきたい。」
西田優大
「OFは満足いく結果では無かったですけどDFに関してはイラン戦、バーレーン戦とチームとしてやるべき事は出来たと思います。短いプレイタイムで自チームとは違う環境の中でもしっかりと結果を出せる様に、これからも出来ればと思っています。」
ホーバス トム HC
ゲインズ コーリー アソシエイトHC
勝久 ジェフリー AC
#2 富樫勇樹 (PG /167cm /千葉ジェッツ)
#6 比江島慎 (SG /191cm /宇都宮ブレックス)
#16 金近廉 (SF /196cm /東海大学)
#17 須田侑太郎 (SG /190cm /名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
#19 西田優大 (SG /190cm /シーホース三河)
#24 ホーキンソン ジョシュ (C/PF /208cm /信州ブレイブウォリアーズ)
#33 河村勇輝 (PG /172cm /横浜ビー・コルセアーズ)
#34 渡邉飛勇 (C /207cm /琉球ゴールデンキングス)
#45 テーブス海 (PG /188㎝ /滋賀レイクス)
#71 井上宗一郎 (PF /201cm /サンロッカーズ渋谷)
#91 吉井裕鷹 (SF /196cm /アルバルク東京)
#99 川真田紘也 (C /204cm /滋賀レイクス)
平 均 192.5cm、 25.1歳
氏名表記は「姓→名」の順