男子日本代表は8月25日開幕に控えたワールドカップ目前にして、約2ヶ月の合宿と国際強化試合を行ってきた。その最終戦が8/19(土)有明アリーナにて、NBAスーパースターのルカ・ドンチッチ率いる世界ランキング7位スロベニアと対戦した。
参照
トム・ホーバスHC
「このバスケットスタイルやるとシュートが入らないと大変ですよ。大変!
最近あまり入ってなくて、でもノーマークスリーはあります。前半4点差くらいでいったけど入らなかったシーンがあった。すぐに10点15点差以上になる。いつも勉強になるといってるけどもう言いたくない。これからやるしかない。チームでも話したけど目標は変わってない。やります!」
富樫勇樹キャプテン
「今のチームスタイルで外のシュートが入らないと今日の試合のような展開になってしまうし、3ポイントが入るか入らないかはワールドカップでもかなり結果に大きく影響してくると思うので、ノーマークは出来ているので決める以外何もないかなと思ってます。勝つ為には決めなきゃいけない。DF部分や色んな課題がある中ですけど、今日はOFのリズムが掴めない中相手にトランジッションもされてしまった。
でも次は本番なので、反省もしますけどしっかり気持ち切り替えて初戦ドイツ戦に臨みたいと思います。
中々雄太とも練習して試合を重ねる事が出来なかったですけど、今いるこのメンバーでベストを尽くしてアジア1位というチームの目標を掲げているのでなんとしてもパリ五輪の切符を掴む為に頑張っていきたいです」
馬場雄大
「OFではノーマークのシュートを決めていかないといけない、DFは収穫があったと思います。攻撃力的なDF、上からプレッシャーかけてターンオーバー誘う事は僕達がやりたいバスケットですし、そこからの展開も生まれていたのでそれは継続してやって、本番まで精度を上げていきたいと思います。
チームでも話してましたけど、苦しい時間帯でハドルを組む、倒れてる選手に歩み寄るなど個々ではなくチームとして総合力で戦っていきたいな思います。ここまできた以上やるだけなのでアジア1位になってパリ五輪にも出場決めて日本バスケットの歴史を変えたいと思います」
ジョシュ・ホーキンソン
「今日の試合ではシュートが決まらずその悪いリズムがそのままディフェンスにも影響してしまっていた。ローテーションが崩れてオープンショットを与えてしまっていた。シュートが決まらなくても、しっかり気持ちを切り替えてきっちり守り切ってトランジションで攻めるのが日本のバスケスタイルだから、次のドイツ戦までにディフェンスを引き締める必要がある。
全てディフェンスから始まって良いリズムが生まれて、走ってトランジションで3Pを決める。決まらなくてもマインドセットを切り替えて自分が出来ることをしてしっかりまた守る。
今日のドンチッチのようなプレイヤー相手には出来るだけ持たせないようにするのが1番だけれど、スクリーンなど周りを使うのも上手いから、かなりDFをするのが難しい選手だと思う。日本はウイング陣が厚いからもっとフィジカルにDFをして3、4つファールをもらっても良いからイライラさせるくらいしっかり当たる必要があると思う。
雄太が戻ってきた事はチームにとっても非常に大きいと思う。スリーも打ててドライブ出来て、チームメイトにオープンでシュートを打たせる事ができる。
今日のスロベニアはDFもかなりタフなのでなかなか厳しい状況だったが、それでもオープンを作る事はできた場面もあった。ディフェンス面ではRebも取れるからそこからトランジションが出来て、サイズも上がるし雄太の存在は大きい。良いコンビネーションももっと生まれると思う。25点差がついていた時も、メンタルが下がる事なく最後まで戦い抜くメンタリティが日本のチームとして必要な事だと思っている。
たとえ今日の試合がワールドカップに直接関係ない試合でもチームもファンも試合に集中してエネルギーを生み出す事がワールドカップに繋がると思う」
比江島慎
「スロベニアはドンチッチもいますし、今まで通りプレッシャーかけても対応してくるので中々ゲームを掴めなかった所は勉強になりました。ワイドオープン作られてのシュートも多かった。DFのローテーションも上手くいかなかった。OFでいい流れが掴めず行ってしまったので難しい試合でした。
本番前でよかったと思うしかないかなと思います。40分間やり続けなければいけない。ワールドカップに向けてやるしかないですし、今までやってきた事をしっかり試合で出せるように自分自身も悔いのないようにやっていければと思ってます」
河村勇輝
「強化試合終わって危機感を持たないといけないと思います。雄太さんも言ってましたが、スロベニアは強豪国の中でも日本にとって相性が悪いチームと思うので、そこまでこの30点差は自信を無くさなくていいと言ってます。
それを受け止めながら、勝てなかった現実をしっかり持って、そのレベルのドイツ、オーストラリア、フィンランドと戦うので、いい試合をしたと終えれる大会ではないので勝つ為にあと6日間、何が必要なのか1日1日詰めながらやっていきたいと思います。
ドンチッチ選手は凄かったです。プレッシャー、ファウルの貰い方、スペーシングの取り方、ピックへの対応、アピールなどマッチアップして学べる事が沢山ありました。スマートだなと思いました。
ドンチッチ選手がクリエイトしてワイドオープンで打たれるのが続いていてそれが入る入らないにせよ相手にとっていいOFの終わり方をしているのでRebもしやすく、ファウルの止め方も上手かったです。
後半フィジカルなどやり続けてインテンシティが落ちてしまって、相手がうちのスピードにアジャストしてくるので、40分間スピードで相手に後半疲れさせて戦うのがプランだと思っています」
2 富樫勇樹
5 河村勇輝
6 比江島慎
12 渡邊雄太
18 馬場雄大
19 西田優大
24 ホーキンソン ジョシュ
30 富永啓生
31 原修太
75 井上宗一郎
91 吉井裕鷹
99 川真田紘也
FIBAバスケットボールワールドカップ2023 8月25日(金)〜9月10日(日) 沖縄グループステージ:沖縄アリーナ(日本) 決勝ステージ;マニラ・フィリピン
日本戦スケジュール 8月25日 (金) 21:10 tipoff 日本 vs ドイツ 8月27日 (日) 21:10 tipoff 日本 vs フィンランド 8月29日 (火) 20:10 tipoff 日本 vs オーストラリア