FIBAU16女子アジア選手権では、日本代表は決勝で今大会含めて、3大会連続で決勝でオーストラリアと対戦している。過去2回共、1点差で惜敗、2011年大会で優勝して以来 5大会連続で決勝で敗退している日本は、今回決勝で悔しい敗戦となったが、素晴らしい試合展開を見せてくれた。
ここから、U17ワールドカップ2024、U19と続く世界大会に注目していきたい。
決勝
7/16(日) ヨルダン・アンマン
オーストラリア 80-74 日本
1Q 18-19
2Q 19-20
3Q 17-13
4Q 26-22
<日本>
#57 阿部心愛 22得点 7Reb
#7 後藤音羽 18得点 4Reb 4AST
#18 鈴木瑚香南 11得点 5rteb
阿部心愛キャプテン(桜花学園高校2年)
「初戦から決勝にかけて、チームとしては動きがどんどん良くなっていました。日本はディフェンスから流れを作るチームだと思うのでディフェンスの部分を特に意識して試合をしていました。チームとしては、ディフェンスはプレッシャーをかけられたし、ミスを誘えたのがよかったです。
改善点としては、ボールを取ったあとのターンオーバー(TO)を減らすのと、疲れてきた時に動きが止まってしまうからずっと動き回れるようにしたいです。個人の良かったところは、積極的に攻めを狙えたことや、リバウンドを飛び込みに行けたこと。改善点は、ジャンプシュート、スリーポイントの確率を上げること、ディフェンスでもっと相手にプレッシャーをかけられるようにすることです。」
後藤音羽(浜松開誠館高校2年)
「初戦のサモア戦から決勝のオーストラリア戦まで、試合を重ねるごとにどんどんチームが良くなっていくのがわかりました。プレーの面はもちろん、プレー以外の面でも良くなっていきました。チームにまとまりが出て、最終的にはどこのチームよりもいいチームになれたと思います。このチームの持ち味は、前から当たる粘り強いディフェンスです。アジア選手権が始まるまでの合宿で、ものすごくディフェンスを強化してきました。大会中も、試合が終わるごとに反省点を出し、次の試合ではその部分を修正できるようにしていました。その強化してきたディフェンスをこの大会でしっかりと発揮することができて良かったです。ですが、この大会を終えて、ボックスアウトを徹底してやることができていなかったなと思います。決勝のオーストラリア戦では、ボックスアウトを徹底してやることができず、セカンドチャンスでやられてしまうことが多くありました。セカンドチャンスでやられていなければ勝てていたかもしれません。なので、チームとしてはボックスアウトの部分が課題だと思います。
個人として、自分のドライブは世界にも通用すると言うことがわかりました。あとはフィニッシュの部分が課題だと感じました。自分よりサイズのある選手に対してどうシュートを決めるか、それが課題だと思います。決勝戦では、ドライブに行ったあと、オーストラリアの大きい選手にブロックをされてしまいました。なので、自分よりサイズのある選手に対してどうシュートを決めるのか、練習していきたいと思います。」
金澤杏(桜花学園高校1年)
「練習期間も少なかったのに試合ごとにチームの一体感が出てきて、1試合1試合とても楽しかったです。チームとして、まずこの12人で戦えたのが1番良かったです。今年は身長が例年と比べると小さいけど強みである「ディフェンスから」を意識していました。明るくて元気が良い今年の女子U16日本代表チームで5試合すべてとても楽しくできました。
個人として、空いていたらシュートを打てと言われてきて、決勝まで結構良かったですが、大事な場面で決めきれなかったことが1番の反省です。あそこで自分が決めていたらもっとチームが波にのっていたのにとずっと考えてしまいます。 もっともっと「ここ!」って時に勝負強い選手に必ずなります。初の国際大会を通して、自分の通用する部分としなかった部分がたくさん見つかったのでこれからに活かしていきます。ほんまに楽しかったです!!!」
優勝🏆 オーストラリア
準優勝 日本
3位 ニュージーランド
4位 チャイニーズ・タイペイ
5位 韓国
6位 中国
7位 サモア
8位 シリア
9位 タイ
MVP
シエナ・レーマン (オーストラリア)
平均11.8得点、4.2Reb、4.8AST、2.8STL
大会オールスター5
シエナ・レーマン (オーストラリア)
ルビー・パーキンス(オーストラリア)
金澤杏 (日本)
阿部心愛 (日本)
ユー・チェンペン (チャイニーズ・タイペイ)
ヘッドコーチ
藪内夏美(公益財団法人日本バスケットボール協会)
選手12名
山下笑伶奈 (C / 179cm / 昭和学院高校2年)
後藤音羽 (SF / 178cm / 浜松開誠館高校2年)
阿部心愛 (F / 175cm / 桜花学園高校2年)
阿部友愛 (F / 175cm / 聖和学園高校2年)
岩坂真紘 (PF / 176cm / 土浦日本大学高校1年)
山田桜来 (PG / 161cm / 桜花学園高校1年)
棚倉七菜子 (SF / 174cm / 桜花学園高校1年)
鈴木瑚香南 (C / 178cm / 福岡大学附属若葉高校1年)
猿木心和 (SF / 174cm / 福岡大学附属若葉高校1年)
金澤杏 (SG / 171cm / 桜花学園高校1年)
濱田ななの (PG / 160cm / 桜花学園高校1年)
太田妃優 (F / 171cm / 福岡大学附属若葉高校1年)
※平均:172.6cm、15.5歳