新シーズンに向けてBリーグが動き出している。9/3にレバンガのファンイベントが行われた。
折茂武彦代表は「3年ぶりとなるオフラインでのTIPOFFイベント開催をファンの皆さまと一緒に迎えることができて嬉しく思います。」代表として新たなスタートを、CSにチャレンジするシーズンを迎える。
また2年目を迎える佐古賢一HCは「私は昨季からチームを率いていますがこのようなイベントは初めでしたので、新鮮且つ、ファンの皆さまとの距離を縮めることができたと思いますし、なにより楽しかったです。」と CS出場に向けて動き出している。日本のバスケット界に革命を起こしてきた2人。
また、このBリーグのようなプロリーグになるために尽力を尽くしてきたレバンガ北海道折茂武彦代表と佐古賢一HC。
日本バスケボール史上で代表する二人の貢献、そしてようやく日本代表以外で同じチームで日本一を目指す。もちろん、選手として2人がコートで同じユニフォームを着て躍動するシーンを見ることが出来なかったが、代表とHCという立場で日本一を目指し、日本代表する選手を輩出を、レジェンド折茂武彦、ミスターバスケットボール佐古賢一は新たな高みを目指す。
今年の6月に延期されていた折茂武彦引退試合が行われた。それはBリーグを代表する現役選手、またBリーグ前身のJBLで活躍した選手が集まった。
改めて折茂代表の功績、人柄、命を削って選手でありながらレバンガ北海道のチーム運営をしてきた事。
色々な思いが詰まった引退セレモニーになった。それも振り返っていきたい。
Jbasketインタビュー
折茂武彦代表
ー逆境から這い上がってきた要因についてー
「唯一曲げなかったのがプレーオフスタイルですね。学生の時から「スコアラー」としてやっていきたいと思ってきたのでそのスタイルを崩さなかった。
それが,チーム、コーチ、選手が入れ替わろうがそこのプライドは持っていました。
トヨタ時代は自分の為だけにバスケットをして、結果、自分の数字を出さないといけないという思いが人一倍強かったので、求められている事も含めてやれたのかな。
北海道に来てからはバスケット以外の部分が大変すぎたので、プレーヤーとして中々チームを勝たせる事が出来なかったけど、自分のスタイルだけは貫通した27年間だった。
負けるのが辛いですから、それでもファンは応援してくれてぼくにとって大きかったし、選手、スタッフも助けてくれて、人の思いを知ったのが北海道でした。来てよかった。 「スコアラー」の部分も貫けた。
ー佐古賢一とはー
高校時代から仲良くさせてもらった。一緒のチームでやれる事はなく、したかったけど現実的は、日本代表でしか出来なかった。
若い時から日本のバスケットを変えたいという思い、メジャーな競技にしたいと話してきた。
オリンピックに出れば変わるんじゃないかということで戦ってきた。
結果オリンピックには手は届かなかったんですけど、これがどういう縁か、この歳で一緒のチームで立場は違うけど、僕にとってはワクワク感と幸せが強いんです。
まずは、レバンガ北海道を佐古賢一に強くてしてもらいたい。その最大限のサポートは僕はしたいと思っている。
バスケット界に革命の前に、まずはこのレバンガ北海道をなんとか上に持っていきたい。野球、サッカーのようにバスケットが日本でメジャーになる、これが全てだと思っている。
その思いは、いまでも、佐古賢一、僕も持っているので、バスケット界に自分たちが何が出来るかをもう一度2人で話しながら、バスケット開幕に布石が打てるように努力したいと思っています。」
佐古賢一HC
「折茂も嬉しかったと思う。この日42得点はさすがだなと。自分も楽しめたし、現役、引退した選手も楽しめてよかった。真のレジェンドじゃないかな。果たして折茂を超えられる選手が出てくるのだろうか。折茂は究極の負けず嫌い。足の怪我がなければあと1.2年は続けていたんじゃないかな。
現役時代は、代表でしか一緒にプレーしてないけど、どんな選手につかれても、自分を貫き通す折茂のスタイルをリスペクトしていたし、大好きですね。
折茂に尖った印象はないですね。むしろぼくの方が尖っていた。折茂は北海道に来てから変わった。トヨタの時はまさしく王様、自分がやることを徹底していた。北海道では勝てなかったから、色々学んだと思う。人間が丸くなるのは良いことで、それが成長。今は北海道を背負っていて、自分を追い込める。目つき、顔、何かを背負うのは、器、成長なんじゃないかな。
若い時は、自分をアピールする事で精一杯で、それから段々後輩が出てきて、色んなことが見えてきて、学びに行ってる、それも必要。ぼくも折茂の為に頑張った。折茂も頑張った。
最高に楽しかった
折茂とのマッチアップも実現できて、渾身のドライブする事が出来た。
同じチームで出来て僕も痺れた!
ラストショットの後、ハグした後、やっぱり一緒にプレーしたかったなと感じました。現役時代に一緒になる事が最大のモチベーションだったなと。今こういう場面を頂いたのは感慨深かった。
今現在北海道に尽力して、挑戦する中で、折茂代表、横田CEOが先頭で引っ張ってくれている環境下で自分ができる事、前略で結果を出していきたい。トム・ホーバス日本代表HCが参戦してくれて、色々代表の話もしました。とにかく、折茂のレバンガを強いチームにしたいという思いを少しでも力を貸せればと思っています。」
2人の関係性が改めて凄く強い絆と時代を背負ってきた2人だけがわかる世界があることが伝わってきた。
また、ハーフタイムでは、朝山(広島)と折茂代表のやりとりから、佐古派、折茂派のどっちだというユーモアある楽しい時間になり、各選手も呼ばれて答えるシーンもあり、竹内公輔、五十嵐圭、そして田臥勇太まで巻き込んで盛り上がり、2人の功績を讃えていた。また折茂代表は、「みんな佐古派閥だって言ってますけど、実際は僕ですから(笑)。はい!僕がバスケット界の最大派閥を誇ってますからね(笑)僕をいじれるのは僕のキャラですから、なかなか佐古賢一をいじれる人はいないですからね。」と話した。
折茂代表はこの時「楽しくて幸せだった。現役選手、レジェンド選手達、佐古を筆頭にこうして一緒にプレー出来て幸せな時間だったなと思います。多くのファンが埋め尽くしてくれて、自分の中で区切りがつけられてスッキリしています。」と話し、セレモニーの最後にコートキスをしたことについては、
「コートにキスしたのは、台本になかったけど、この27年間、北海道に来てから13年間プレーして、本当に沢山の人に支えてもらった感謝の気持ちとプレーする最後の機会になり、このコートに帰ってくる事はない、そういう意味を込めてサヨナラをしました。コートの中の景色はいいなと思った。」と振り返った。
また、現役選手も多数参加してくれた事については、「比江島(慎)と(田中)大貴は会場を盛り上げてくれて感謝してる。竹内兄弟は代表とかはまだ学生だったし、川村卓也もそうですしみんなそれぞれプレー、オフコートでも良い関係を築いてこれた。トム・ホーバスは初めての外国籍選手とプレーして間近で色んな事を教わってお手本になった選手だった。」とみんなに感謝を述べていた。
トム・ホーバス日本代表HC
「オリモと30年前にチームメイトになりました。7年間一緒にプレーしてあの時といまのオリモは全然違う。すごい大人になった。バスケだけじゃなくて、心も出したと思う。彼がいなかったらレバンガ北海道はない。
オリモの友達としてプライドがある。日本のバスケの為に上がるイベントになった。
27年間もプレーするとは思わなかった。スーパースターになった。昔の友達、レジェンド達と会えて楽しかった。みんな本当に頑張った。
トヨタ時代はオリモは自由な人でしたよ(笑)
みんなトヨタの車を乗るのに、オリモはデカイアメ車を乗ったり。バスケ以外の話もした。一緒に大人になった。
最近は日本のバスケットの未来についても、オリモと一緒に色々やりたいな。オリモの考えも面白い、どうやってパートナーシップやって日本バスケットを強くするかとか考えた。」
田臥勇太(宇都宮ブレックス)
◉折茂武彦代表について
「昔からお世話になっていた大先輩でしたので一緒にプレー出来て、折茂さんのプレーを見れたのも、43得点!? それは凄いですね。さすが折茂さんですね。プロスタートがトヨタだったので、折茂さんがいてくれて凄い勉強になっていい経験をさせてもらいました。
◉佐古賢一HCについて
PGで佐古さんは小さい頃から見てきた大先輩です。こういう形でしたけど、やっぱりあの威圧感!!ルーキーで対峙した時に、トラッシュトークされた事もあったので、ああいう形でまた出来たんですけど、やはり威圧感は凄かったです。」
五十嵐圭(群馬クレインサンダーズ)
◉折茂代表について
「往年の選手、現役のBリーガー、沢山のファンの前でしっかり折茂さんを送ることが出来て良かったです。
エピソードはここで話せない話ばっかりです笑
オンコートよりオフコートでお世話になっていたので食事だったり、歳は離れているけど気さくに話せてアドバイスももらいましたね。
オンコートでは日本代表で世界選手権で一緒にコートに立てたのが思い出です。
◉佐古賢一HCについて
佐古さんは、マッチアップもさせてもらったし、高校、大学の先輩で、(田臥)勇太が言ったように、久々にこういった形でマッチアップ出来て本当に威圧感というか、見た目もそうだと思うんですけど、それ以上にコートの中での存在感、そこは自分達には真似できない、佐古さんの独特な存在感を凄く感じました。」
比江島慎(宇都宮ブレックス)
「折茂さんの引退試合に呼んで頂いて、レジェンドたちと同じコートに立てて、かけがえのない瞬間になりました。
自分の持ち味も出せて喜んでもらえてたら良かった。折茂さんも凄いプレーをして改めて偉大な選手だと思いました。オールスターくらいから食事へ連れて行ってくれたり、なんでも話せて、相談も乗ってくれたりしてました。僕が大学の時、天皇杯で初対戦で折茂さんは1人別次元でしたね。シュート、クイックリリースを止められなかった。折茂さん1人にやられました。トップシューターを感じました。こんな機会ないので僕が楽しかった。嬉しかった。」
竹内公輔(宇都宮ブレックス)
「この場に入れた事に嬉しく思います。先輩方、お客さんの前で対戦する事が出来てほんとに素晴らしい時間を過ごす事が出来ました。折茂さんとは言えない話ばっかりなんですけど(笑) 言える話は、オールスターで獲った100万円はみんなが食事しているところに行って「俺でつけといて」とみんなから取らせてくれた賞だからと筋を通す人です。
27年やるのもありえないのにシュートに磨きをかけて27年間に本当に尊敬します。あり得ないです。考えられないです。はい。本当に楽しかった。」
桜井良太(レバンガ北海道)
「みんなが打たせてくれても42得点は凄いなと。引退に踏ん切りつけて、いい顔を見れてよかった。嬉しかったです。49歳までつづけて、若い選手とも対等に話して仲良くして、凄いなと中々居ない選手です。
それぞれの選手が折茂代表に感謝の気持ちが充分伝わる会見となった。そして今シーズンレバンガ北海道は悲願のCS出場に向けて発進している。キャプテンの闘将 橋本竜馬はtipoffイベントで
「あと1か月後にはシーズンが開幕しますが、一丸となって頑張ろうと思えました。
これからのプレマッチ、開幕戦に向けて良い準備をして、チーム一丸とな