ペイントでの動きをゲインズコーチから指導を受ける
男子日本代表はアジアカップ2025予選window2で、11月21日にモンゴル(宇都宮)、11月24日にグアム(アウェー)と戦うことになっている。今回の注目選手は、唯一の高校生で招集された渡邉伶音だ。今年の5月に行われたデベロップメントキャンプに招集があったが、トップチームの代表強化合宿は今回が初めてなので、「合宿はまだ始まったばかりで緊張感は抜けてないかもしれないですが、子どものころから見てきた選手と一緒に練習できるのはすごく楽しいですし、毎日刺激をもらっています」と爽やかな笑顔で答えた。体も大きくなって引き締まった感があり、協会からは身長が204cmの登録になっているが、自身では伸びていて206cmはあると頼もしい限りだ。
ホーバスHCは渡邉伶音のことを「彼を18歳とか全然考えていない、彼は真面目な選手。フィジカルがまだ少し足りないけど、弱くはないです。今回おもしろいかなと思うよ」と最年少の渡邉伶音のことを好評価していた。また富樫からは「福大大濠に入ってからの活躍は見ていました。これからが楽しみな選手だと思います」と未来の日本代表に期待のコメントもした。Jbasketでは高校生が日本のトップチームに入ってどれほどのフィジカルの体感や感触があるのか聞くことができた。
J:ピック&ポップ、ダイブなどてペイントでのトップチームでのフィジカルはどんな感触で、どんな意識をしてプレーしていますか
「フィジカルの部分はこのA代表と比べても、世界と比べてもまだ自分は全然劣っていると自覚はしていて、その部分で今自分にできるフィジカル、もちろん高校でもフィジカルをしっかりつける練習はやっているんですけど当て方であったり、そういう部分で多少力強くいける部分もあります。今までのBリーグでの経験はそういうところで学んできたので、そこはまだまだ劣りますけど、最大限自分のできる力を出したいなと思っています」。
J;その中でどんな選手がフィジカル強かったり感じたりしていますか
「川真田選手はやっぱり力強いです。ピックしてダイブしてくるとちょっと怖いですけど、どんどん体をつけていきたいなと思っています」。
オフェンスについて
「自分の役割は4番ポジションで3ポイントを空いたらどんどん打っていくことであったり、スペーシングをしっかり把握して器用にやることが自分に求められてることだと思っているので、そこは自分でも思い切ってシュートに行く意識をしてやっています」。
来月ウインターカップもあり片峰先生との会話について聞かれると
「A代表の合宿に参加して、片峰先生は”選ばれる気持ちで頑張ってこい” と送り出してくれました。もちろんA代表はカテゴリーが1番上のカテゴリーなので、フィジカルで怪我をしてしまうことがあるかもしれないけど、”もし怪我をしてウインターカップにもし出れなくなっても、それは立派なことだ” と思うという言葉をいただきました。そのあとはこの合宿で得たものを自分でももっと発揮しつつ、周りの選手たちにも学んだことを落とし込めていけたらいいなと思います」と所属する福大大濠高校への想いも話してくれた。また、好きな選手はNBAのマブスで大活躍したドイツ選手のダーク・ノビツキーで、プレーの動画を積極的に見ていたという。
そんな高校生の渡邉伶音は貴重な日本人ビッグマンであり、アウトサイドからも確率が高いシュート力もある。世代エースはここでトップ選手と本気でしのぎを削って戦う気持ちを持って臨んでいる。
練習後3ポイントシューティングは落とさない
唯一の高校生ビッグマンに期待が集まる
C /204cm/18歳
福岡大学附属大濠高校3年
日本代表🇯🇵
2022 FIBA U16アジア選手権 準優勝
2022 FIBA U17 ワールドカップ
2023 FIBA U19ワールドカップ 8位(過去最上位)
2024年11月FIBAアジアカップ2025予選 日本代表候補合宿参加中