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【りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25 】千葉Jは3ポイントを連続5本の富樫劇場で有明コロシアムが大揺れ千葉Jがセミファイナル進出/富樫勇樹「HCと衝突しながら出来上がってきたチームでの勝利」

千葉Jは3ポイントを連続5本の富樫劇場で有明コロシアムが大揺れ千葉Jがセミファイナル進出/富樫勇樹「HCと衝突しながら出来上がってきたチームでの勝利」

千葉ジェッツがアルバルク東京を圧倒してCSセミファイナル進出決定
富樫勇樹キャプテンが魅せる(3P 5/8)18得点でチームの勝利を牽引

5/11 (SAN) 有明コロシアム 9,365名
A東京 65‐92 千葉J

1Q 14-22
2Q 14-28
3Q 12-20
4Q 25-22

天皇杯は千葉ジェッツがホームで悔負、レギュラーシーズンでの最後は、アルバルクのホーム戦で富樫の負傷もあり2敗と、このクオーターファイナルまでの負けを糧に、アルバルク東京に立ち向かう。富樫はQFでの2連勝を掴むと、自身とチームの現状は「監督がやりたいバスケットと、自分たちがやりたいバスケットっていうところで、ちょっとぶつかった部分はありますけど、この60試合をやるにつれて、いろんな事をこう乗り越えていく中でね、お互いが、監督としてもチームを強くさせたい。もう、それだけ。本当にね、気持ちは同じなので、しっかりお互い話し合っていく中で、こういう今のチームが出来上がっていたかなと思う」とJ basketインタビューで語った。

レギュラーシーズンとは違う、ひとつ強度の高く、強くなる試合で、今シーズン、怪我に苦しんだチームと初めての富樫自身の怪我からの復帰、そこで魅せた2Qでの活躍は圧巻だった。

 

東京は前日の入りを修正しハードにディフェンスから入った。メインデルの気迫は凄まじく、それに続く様にロシター、テーブス、サイズも得点するも千葉のシステムが勝り着実にリードをされる展開。そして、この試合を決めたのは、怪我で1ヶ月間欠場していたキャプテンの富樫だ。第2Qで富樫がコートへ入り得意のプルアップスリーを決めるなど、短い間で3ポイントを連続5本も成功させ大歓声が会場を大きく揺らした。すぐさま東京はタイムアウトを要求し流れを止めに入ったが、その後千葉のマイケルオウのダンクも炸裂し、有明コロシアムは最高潮の雰囲気で前半が終了。

後半は、何としても流れを作りたい東京は安藤やサイズの得点で食らい付くが、千葉のスミスやホグがファウルを誘いフリースローなどで得点しじわじわと引き離される展開となった。終始自分たちのリズムを作り出せることなく試合が流れてしまったA東京。シーズン終了を知らせるブザーが響き渡り両チームのブースターからも選手たちへの拍手は会場を包み込んだ。

 

試合後 Jbasketインタビュー🎙️

富樫勇樹(千葉J)

J:本日は勝利おめでとうございます。怪我人とか色々あった中で、原選手や田代選手などのメンタル的なところも強さも感じられて、ここまでこれてるかなと思います。その中でトレバーHCやチーム状況の中の信頼関係がすごい上がってると思うんですけども、その点はいかがでしょうか。

「はい。本当にチームとして、その自分の役割と全員が理解した中でこのCSに臨んでると思いますし、正直今シーズン、怪我も含めですけど、HCとの衝突ってのは僕自身も結構ありました。
特に前半、はい。監督がやりたいバスケットと、自分たちがやりたいバスケットっていうところで、ちょっとぶつかった部分はありますけど、この60試合をやるにつれて、いろんな事をこう乗り越えていく中でね、お互いが、監督としてもチームを強くさせたい。もう、それだけ。本当にね、気持ちは同じなので、しっかりお互い話し合っていく中で、こういう今のチームが出来上がっていたかなと思うので。
はい。そういう意味で、すごくスタッフ陣とコーチ陣と選手の気持ちというか、今の向性っていうのはもう一緒なので。うん、それがこの2試合すごく出たなっていう印象があります」。

 

トレヴァーHC(千葉)
相手は今日の入りから強いディフェンスを仕掛けてきましたが、しっかりと対応できたと思います。チームとしてディフェンスをしっかり強化でき、相手をロースコアに出来ました。しかし最後は多くの失点をしてしまいましたが勝つことが出来ましたしこのチームを誇りに思います。

J:今日のゲームでは早めに富樫選手を起用し、結果として采配が成功したと感じます。その点はいかがでしょうか

「はい、いい結果を出してくれました。彼はリーグ随一のポイントガードだと思います。チーム状況と彼の怪我の具合は話し合って2番手として出てもらう事になりました。その状況も踏まえて彼は受け入れてくれ、自分の役割をしっかりと果たしてくれました。瀬川選手をスタートから起用するのに最初は不安な部分もありましたが彼もきちんと役割を果たしますし、流れを変えるときには富樫選手がいるローテーションはこの2戦を終えて良い収穫でもあります」。

 

大倉颯太(A東京)
完敗したなという一言です。千葉さんがしっかりと仕上げてきたと思います。
自分たちのバスケとしてはワーストに入る様な内容だったと感じています。

J:オフェンス面でいいリズムが作れなかった点に関してはいかがでしょうか

「はい、相手がシュートを外した時にリバウンドやセカンドチャンスを与えてしまったところがあります。こっちがやりたい事をさせてもらえなかったのはその様な事だと思います。

J:シーズンが終わってしまいましたが、ファンの方々にメッセージはありますか

「僕自身は満足出来なかった事が多く課題が残るシーズンになってしまいました。勝つことで報われるという事がありますので、足りなかった所を見つめなおして変化していく事が大事だと思います。その期待に応えられなかった点が心に残ります。ファンの方々にはこのアルバルクのチームのファンが多く熱いファンが多く、チームの一員だと思っています。今シーズンも足を運んでくださり本当に感謝しています。勝って恩返ししたかったんですが、危機感持ってオフシーズンに取り組んでいきたいです」

 

テーブス海(A東京)

J:アドマイティスHCが話すメンタルに関してですが、オフェンス面で上手く修正できなかった事や流れが悪い中で修正出来なかった事についてテーブス選手はどの様な部分のメンタルを指すと思いますか

「そうですね、経験の部分だと思っています。状況に応じて積極的にアタックする事ですかね。メンタルというか状況判断、常にチームのためにプレイをしてミスマッチを探し、繋がったプレイに対して責任を持って得点をしていく。その点を大事にしています」。

 

アドマイティスHC(A東京)
今日は最初からアグレッシブ入りましたが、細かなミスやセカンドチャンスを相手に与えてしまい流れを掴まれてしまいました。ズルズルと千葉さんのリズムに乗ってしまいとても悔やまれます。今は何と言っていいのか言葉がありません。

J:3Q途中のタイムアウトを要求し、その後のオフェンス面で3ポイントを狙う場面が多くみられましたが、前半に少ないのはどの様な考えがあったのでしょうか

「3ポイントのパーセンテージが低い試合はこれまでも課題でありました。今日もそのような状態に近いと思います。それと同時に戦術のミスも多くありましたしメンタルの要素もあります。

 

文:小玉慶二郎
写真:竹内遙

 

 

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