ベスト5(All-Star Five)
デニス・シュルーダー(🇩🇪ドイツ/MVP)
ルカ・ドンチッチ(🇸🇮スロベニア)
フランツ・ワグナー(🇩🇪ドイツ)
ヤニス・アデトクンボ(🇬🇷ギリシャ)
アルペレン・シェングン(🇹🇷トルコ)
◉デニス・シュルーダー(ドイツ/MVP)
NBAサクラメント・キングス
今大会 平均20.3得点・7.2アシスト・3.4リバウンド。
決勝では16得点12アシストをマークし、逆転勝利を演出。キャプテンとしてチームをまとめ、ドイツを欧州王者へ導いた。大会MVPを獲得。
◉ ルカ・ドンチッチ(スロベニア)
NBAロサンゼルス・レイカーズ
平均29.7得点・8.1リバウンド・7.5アシスト。
圧倒的なスコアリングで大会を席巻し、チームをベスト8へ導く。個人としては今大会随一の存在感を示した。
◉ フランツ・ワグナー(ドイツ)
NBAオーランド・マジック
平均17.5得点・6.2リバウンド・2.8アシスト。
決勝では18得点8リバウンドを記録し、攻守両面で堂々たる働き。シュルーダーと並ぶエースとしてチームを支えた。
◉ ヤニス・アデトクンボ(ギリシャ)
NBAミルウォーキー・バックス
平均26.4得点・10.2リバウンド・4.3アシスト。
圧倒的なフィジカルで相手を圧倒し、ギリシャを準決勝まで導いた。止められない存在感を証明した。
◉ アルペレン・シェングン(トルコ)
NBAヒューストン・ロケッツ
平均18.1得点・9.7リバウンド・4.1アシスト。
決勝では28得点を叩き出し、攻守にわたりトルコを牽引。若きビッグマンとして世界に存在感を示した。
大会を終えて
ドイツは決勝でトルコを88-83で破り、2023年ワールドカップに続く世界と欧州の二冠を達成。キャプテン・シュルーダーを中心に、フランツ・ワグナーやボンガ、ティーマンらが躍動し、層の厚さを見せつけた。トルコもシェングンの大活躍で決勝まで進出し、欧州バスケの新しい勢力を印象づけた。
ユーロバスケット2025のベスト5が全員NBA所属となった事実は、もはや驚きではない。それは世界のバスケットボールが大きく進化し、時代が変わったことを強烈に示している。各国クラブのアカデミーやユース育成は成熟し、かつてアメリカに挑戦者として立ち向かった欧州選手たちは、今やNBAで磨かれ、母国代表のユニフォームをまとい国際舞台で勝利を掴む存在へと成長した。
NBAとユーロバスケットはかつてないほど近づき、同じスターがリーグと代表戦の両方で輝きを放つ。国際大会でNBA級のスーパースター同士が激突する時代となり、ドイツの二冠、ギリシャやトルコの台頭は「アメリカだけが中心ではない」という現実を世界に突きつけた。欧州は今や国際バスケットの主役だ。今後、NBAにおける欧州出身選手の価値はさらに高まり、ユーロバスケットは世界最高峰の戦いを映す舞台として存在感を強め続けるだろう。
そして日本では、そのスターたちが来年開幕するBリーグプレミアのコートでプレーする選手がますます増えていくだろう。その未来が近づいている。”日本のバスケットを世界へ”
進化のスピードはますます加速していく。いまからの熱狂を見逃すわけにはいかない。