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【ウインターカップ】遂に開幕 DAY1 女子では京都精華、男子では福大大濠、福岡第一が1回戦勝利

【ウインターカップ】遂に開幕 DAY1 女子では京都精華、男子では福大大濠、福岡第一が1回戦勝利

ウインターカップは、12月23日から29日までの7日間、東京体育館を舞台に開催される。高校バスケットボール日本一を決めるこの大会には、全国各地の強豪校が集結し、世代を代表する選手たちがしのぎを削る。

注目カード
女子
📅 12/23(Tue)DAY1
県立高崎商業 58-112 京都精華

満生小珀(京都精華2年)
1回戦勝利後 Jbasketインタビュー🎙️/DAY1

満生小珀は、2年生ながらチームの中心として存在感を放っている。
ジョーダンブランドが主催する大会への出場経験を持ち、全国レベルの舞台で磨かれたスキルとメンタリティは、同世代の中でも際立つ。今シーズンは2年生エースとして、攻守の軸を担いながらチームを牽引している。

J:1年ぶりの東京体育館での初戦を終えて、どう感じていますか

満生小珀
「やっぱりチームみんなでまたこの舞台でプレーできることがすごく嬉しくて、今回の舞台も全員で、1戦1戦を全力で戦いたいです。」

J:この1年間でさらに経験を積んでいますが、このチームでの役割は

満生小珀
「自分の役割は、チームディフェンスとリバウンドを徹底して、オフェンスでは苦しい時にチームを助けられる選手になることです。
1対1でプレーする時は、スペースを見ることをこの大会の課題にしていて、そのスペースにドライブして自分でシュートも打つし、相手のディフェンスを見てチームのみんなを活かせるようにしたいです。」

J:圧倒しましたが、緊張感のある試合でしたね

満生小珀
「初戦からディフェンスとルーズボールを徹底しようと(山本コーチから)言われていましたが、そこがまだ徹底できていなかったと思います。
相手に3ポイントを打たせないという指示だったのに、ディープスリーを打たれてしまった部分は甘かったです。」

J:今大会はどのような目標で臨んでいますか

満生小珀
「1試合1試合、自分が出せる100パーセントの力を出して、後悔のない試合をしていきたいです。
優勝はもちろん目標ですが、まずは1戦1戦を勝ち切れるように、みんなで走ってディフェンスして戦っていきたいです。」

個の強さだけでなく、走り、守り、つなぐ。
その中心に立つのが満生小珀だ。
京都精華の戦いは、ここからさらに熱を帯びていく。

男子

福大大濠84-41 報徳学園

四日市メリノール学院 65-88 福岡第一

男子では、鳥取城北、福岡大学附属大濠、八王子学園、東山、福岡第一、仙台大学附属明成といった、全国制覇を知る名門校が名を連ねる。
女子でも、桜花学園、京都精華、日本航空北海道など、インターハイや日清食品リーグで話題の中心となってきた強豪校がそろい、今大会も高い注目を集めている。

この世代の高校バスケは、インターハイ、日清食品リーグを通してすでに多くのドラマを生み出してきた。その集大成とも言えるのが、このウインターカップだ。

注目は、完成度の高いチーム力と、個の才能がどう噛み合うか。トーナメントならではの一発勝負の中で、どのチームが自分たちのスタイルを最後まで貫けるのかが、大きなポイントとなる。

大会初日、女子では京都精華が登場。
1回戦で圧倒的な内容を見せ、チームとしての完成度と大会への準備の確かさを印象づけた。その中心に立っていたのが、2年生エース・満生小珀だ。
全国の舞台で培った経験と覚悟を胸に、京都精華はこの大会でも主役候補として歩みを進めていく。

今大会注目高校・キープレーヤー

男子注目校とキープレーヤー

12月23日から29日まで、東京体育館で行われるウインターカップ。
高校バスケの集大成となるこの舞台には、今季の話題を牽引してきた強豪校が集結する。インターハイ、日清食品トップリーグでも注目を集めてきたチームたちは、それぞれの強さと色を携え、最後の頂点を目指す。

鳥取城北(鳥取)
全国大会の常連として、安定した存在感を放つ鳥取城北。
新美鯉星、豊村豪仁、ハロルド・アズカを軸に、サイズとフィジカルを生かしたバスケットを展開する。インサイドの強度に加え、要所で個の力を発揮できる点が強み。我慢比べになった時ほど、その総合力が際立つチームだ。

福岡大学附属大濠(福岡)
名門・福大大濠は、今年も完成度の高さが際立つ。
中心となるのは、白谷柱誠ジャック、本田蕗以。
試合の流れを読む力、プレーの遂行度、そして勝負どころでの冷静さ。
大舞台でも崩れない「大濠らしさ」は、今大会でも健在だ。

八王子学園八王子(東京)
スピードと展開力を武器に、全国で存在感を高めている八王子学園。
畠山颯大、花島大良を中心に、守って走るトランジションバスケットで一気に流れを掴む。地元開催の後押しもあり、勢いに乗った時の爆発力は今大会屈指だ。

東山(京都)
完成度の高いチームバスケットを体現する東山。
佐藤凪、中村颯斗、佐藤久遠と複数の軸を持ち、誰か一人に依存しない戦い方が特徴だ。ディフェンス強度、ボールムーブ、試合運び。短期決戦における安定感は、非常に高い。

福岡第一(福岡)
走力とプレッシャーディフェンスを代名詞とする福岡第一。
宮本聡・耀(ツインズ)、長岡大杜を軸に、40分間強度を落とさず相手を追い込む。
一度流れを掴めば、試合を一気に制圧する力を持つチームだ。

仙台大学附属明成(宮城)
全国大会での経験値を武器にする明成。
小田嶌秋斗、三浦悠太郎を中心に、局面ごとにギアを上げられるチーム力が光る。

派手さよりも勝負強さ。
終盤での判断力と粘り強さは、トーナメントで大きな武器となる。

Jbasket視点|頂点を決めるのは「遂行力」
今年のウインターカップ男子は、突出した1強ではない。完成度、経験値、そしてキープレーヤーの一瞬の判断が、勝敗を分ける大会になる。
積み上げてきた時間と、今この瞬間の選択。
そのすべてが、東京体育館で試される。

 

女子注目校とキープレーヤー

男子同様、女子も今大会は見どころが多い。
インターハイ、日清食品トップリーグを通じて主役を担ってきたチームが、東京体育館に集結する。王座を知る強豪か。勢いで歴史を塗り替える新勢力か。女子の頂点争いも、最後まで目が離せない。

桜花学園(愛知)
女子高校バスケの象徴とも言える存在、桜花学園。
今年もその層の厚さは健在だ。
中心となるのは
竹内みや、金澤杏、濱田ななの、山田桜来。
個の強さだけでなく、ポジションを越えて噛み合う連動性。「誰が出ても桜花」の完成度は、短期決戦でこそ真価を発揮する。

京都精華学園(京都)
大会4連覇がかかる、今大会最大の注目校。
追われる立場でありながら、その完成度はさらに研ぎ澄まされている。
坂口美果、石渡セリーナ、吉田ひかり、満生小珀。
世代を超えて受け継がれる強度の高いディフェンスと、判断の速いオフェンス。
勝ち続けてきたからこそ背負う重圧を、力に変えられるかが鍵となる。

日本航空北海道(北海道)
創部わずか3年目。
それでもインターハイ準優勝という結果で、一気に全国の主役へ躍り出た。
庵原有紗、カマラ・ファトゥマタ、宇都鈴々奈、中村泉咲。サイズ、スピード、思い切りの良さ。既成概念にとらわれないスタイルは、どのチームにとっても脅威となる。

Jbasket視点|王者か、新時代か

女子のウインターカップは、
絶対王者・桜花学園、4連覇を狙う京都精華、急成長を遂げた日本航空北海道
それぞれ異なる物語が交差する大会となる。
経験か、継続か、勢いか。東京体育館で最後に笑うのは、どのチームか。女子の頂点を巡る戦いが、いよいよ幕を開けた。

 

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Jbasketライター

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