五十嵐圭
長年に渡って日本のバスケットを牽引してきた選手。若い頃から圧倒的な人気を博してきた五十嵐は、2016-21 新潟アルビレックスBB、その後は群馬へ、そして今シーズン、地元になる新潟アルビレックスBBに復帰した。
新潟アルビレックスBBは、新潟県の名門チームとしてB1に所属してきたが昨シーズンにB2に降格してシーズンを終えた結果、誰もが驚くB3へ降格となる。
そこで、新体制を組み直す新潟は、Wリーグでも監督を経験した鵜澤新HCになり、そこに白羽の矢がたったのが、五十嵐圭だ。
五十嵐は昨シーズンまでB1で優勝を目指す群馬クレインサンダーズに3シーズン所属してしていた。怪我もありなかなかプレータイムを望めない日々も過ごしていた。この日、新潟ホームでの五十嵐圭の練習をみて、44歳の年齢にも関わらず、真骨頂のスピードスターと呼ばれてきた、速さやゲームをコントロールする力は健在だと感じた。何よりもファンブースターは五十嵐がコートで躍動する姿を見たい。そして今シーズンそれが実現する。
4シーズンぶりにオレンジのユニフォームに袖を通す五十嵐は「選手としてしっかりプレーすること、そしてこのクラブを立て直すこと」この想いでB3に降格した新潟アルビレックスBBへ復帰した。そんな中、五十嵐にここに至る経緯やここからの想いを聞くことができた。
五十嵐圭へJbasketインタビュー
J:なぜこのチームに復帰をしたのか教えてください
「新潟からのオファーをいただいた中で、自分自身も新潟を離れはしましたが、ずっと新潟の動向は気になっていました。B1からB2、B2からB3という降格を見てきて、素直に残念だなっていう気持ちと、ただ何もできない悔しい気持ちと、色々な思いがあった中で新潟からお話をいただきました。
1番はまず選手としてしっかりとプレーをする、プレーでチームを引っ張って欲しい部分と、もう1つはこのクラブを立て直して欲しいと声をかけていただいたことでした。 自分自身にとってもカテゴリーが変わる、B2、B3と経験したことがなかったけど、ただ、群馬でも過去2シーズンは、なかなかコートへ立つ時間も限られて、 思うように自分自身もプレーできていなかったところもあったので、B3というカテゴリーというよりは、自分自身がしっかりとプレーをする、自分の「集大成」という位置付けで今回戻ってきました。
戻ってきたからには、チームのためになるプレーをするのはもちろんです!それとはまた別に、B3まで落ちてしまったクラブを、選手としてどのように立て直していけるかが、自分にとっての新たな挑戦かなと思っています」。
J:新潟をどのように盛り上げて引っ張っていこうと思っていますか
「やはりここ数年で離れていってしまったファン、ブースターの皆さんがたくさんいらっしゃると思うので、そういった方たちに、また戻ってきてもらえるように、そして新しいファンの皆さんたちも、来場してもらえるようにしたいです。
そのためには、まずはしっかり勝つ試合を見せること、そして、また見たい面白いって思ってもらえるようなチームにしていきたいですし、そういうチームを作っていきたいと思っています」。
J:鵜澤新HCとは旧知の仲ですが
どんな感じでチームを作られていますか
「自分がこの新潟に戻ってこようと思った1つの要因として、やはり鵜澤がこのチームでヘッドコーチをするというのがすごく大きかったです。僕自身、プレイヤーとして1番長く一緒にプレーしたのが鵜澤なので、やはりそういった意味でも、自分自身、プライベートも含めて本当にに1番信頼している人間がこのチームの指揮を執る、その中で自分自身も一緒にこのクラブを立て直したいなって思いました。
鵜澤は、1つ年下ではありますけど、彼自身も引退をして、 WJBLでアシスタントコーチ、ヘッドコーチと経験もしてきてますけど、ただ、Bリーグのヘッドコーチとしては初めてなので、そういった分はお互いのサポートしながら、コミュニケーションを取りながらやっていければいいかなと思っています」。
下記の7つの質問はフルバージョンの動画でご覧ください。
J:新潟に復帰して今はどんな気持ちですか
J:なぜこのチームに復帰をしたのか教えてください
J:新潟をどのように盛り上げて引っ張っていこうと思っていますか
J:スピードスターとしてプレーされてきましたが、緩急含めたどんなプレーを意識されていますか
J:鵜澤新HCとは旧知の仲ですが
どんな感じでチームを作られていますか
J:自身も日本代表🇯🇵の核として活躍
されていましたが、今の日本はどう感じていますか
J:自身とチームの今シーズンの
見どころを教えてください
動画🎥
日本のバスケットを長きに渡って牽引してきた五十嵐が、まだ叶えていないのがリーグ優勝になる。トップリーグでプレーし続けてきたが、2018-19シーズンで新潟は地区優勝をしたがリーグ優勝はいまだにないことになる。
今回、新潟に移籍してカテゴリーはB3になるが、現役選手である五十嵐の初のリーグ優勝も最大の見どころにもなるので注目していきたい。五十嵐は、年齢に関係なく軽快に体が動く選手。コートで躍動する44歳をこれからもさらに注目したい。
この開幕前の取材の日も五十嵐は激しい練習を楽しんでいる。
新チームでの決起会では4年ぶりのユニフォーム姿を見せてファンブースターが復帰に喜んだ。
PG/ 180cm / 1980年5月7日生まれ/
44歳 / 新潟県上越市
◉北陸高校
◉中央大学 インカレ 3位、準優勝
2003-09 日立サンロッカーズ
2009-10 トヨタ自動車アルバルク
2010-16 三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ
2016-21 新潟アルビレックスBB
2021-24 群馬クレインサンダーズ
2024- 新潟アルビレックスBB
日本代表🇯🇵
2003年 第22回ユニバーシアード
2003年 FIBAアジア選手権
2005年 FIBAアジア選手権
2006年 FIBA世界選手権(ワールドカップ)
2007年 FIBAアジア選手権
2009年 FIBAアジア選手権