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[現地からJbasketレポート] NBAオールスター2020 コービー・ブライアントを感じるオールスター

第4Qは特に史上最高に盛り上がったのではないだろうか。熱くなった!!コービー・ブライアントも喜んでいたのではないか。
今回のオールスターは特別なものになりました。コービーが亡くなったことで新たなルールに変更、マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズが6回NBAチャンピオンになった伝説のユナイテッドセンターで行われたことにも意味を感じた。ジョーダン引退後にNBAを盛り上げて来たコービーへ哀悼のセレモニーも本当に素晴らしいものだった。

地元のシカゴ出身の歌手ジェニファー・ハドソンが登場し、『For All We Know』を歌った。レイカーズと同じ紫のロングドレスを着て、ハドソンは感動的な演奏を披露した。その模様はこちらから。

Jennifer Hudson Honors Kobe At NBA All-Star 2020

 

今回のルール変更点
・1Q〜3Qミニゲーム
・4Qコービーに敬意を表して「24」を足してターゲットポイントにした。
そして全てのクォーターをチャリティにした。

第1~3クォーターは
12分間のミニゲームが行われ、それぞれのクォーターごとに勝敗が決まる。各クォーターの勝利チームは選んだ地域団体にそれぞれ10万ドル(約1,100万円)、合計30万ドル(約3,300万円)が寄付される。各クォーターが同点の場合は、次のクォーターに寄付金が持ち越される。
第4クォーターは
プレイ時間が設けられていない(勝利チームが決まるまで時間無制限で行われる)

「ターゲットポイント」に先に到達したチームが勝利。第1~3クォーターまでの合計得点が高いチームの得点に、コービーの背番号「24」を足した数字がターゲットポイントになる。勝利チームは20万ドル(約2,200万円)の寄付金を地域団体のために獲得することになる。
最優秀選手賞(MVP)は、”コービー・ブライアントMVPアワード”にも変更されました。

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teamヤニス
【スターター】
ヤニス・アデトクンボ (ミルウォーキー・バックス)
ジョエル・エンビード (フィラデルフィア・76ers)
パスカル・シアカム (トロント・ラプターズ)
ケンバ・ウォーカー (ボストン・セルティックス)
トレイ・ヤング (アトランタ・ホークス)
【リザーブ】
ジミー・バトラー (マイアミ・ヒート)
バム・アデバヨ (マイアミ・ヒート)
ベン・シモンズ (フィラデルフィア・76ers)
クリス・ミドルトン (ミルウォーキー・バックス)
ジェイソン・テイタム (ボストン・セルティックス)
ドマンタス・サボニス (インディアナ・ペイサーズ)
カイル・ラウリー (トロント・ラプターズ)

teamレブロン
【スターター】
レブロン・ジェームズ (LAレイカーズ)
アンソニー・デイビス (LAレイカーズ)
ジェームズ・ハーデン (ヒューストン・ロケッツ)
カワイ・レナード (LAクリッパーズ)
ルカ・ドンチッチ (ダラス・マーベリックス)
【リザーブ】
ラッセル・ウェストブルック (ヒューストン・ロケッツ)
デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)
ドノバン・ミッチェル (ユタ・ジャズ)
ルディ・ゴベア (ユタ・ジャズ)
ニコラ・ヨキッチ (デンバー・ナゲッツ)
クリス・ポール (オクラホマシティ・サンダー)
ブランドン・イングラム (ニューオーリンズ・ ペリカンズ)
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ゲームプレーバック
ゲームは過去最高に見ている側は楽しかったのではないか。プレーをしている選手も1Qから真剣そのものだった。

1Qはteamレブロン勝利。
2Qはteamヤニス勝利。
3Qは41−41引き分け。
そして4Qはコービーの背番号「24」秒分が追加されてターゲットポイントは「157」に決まった。

劣勢だったteamレブロンは攻勢をかける。そして試合は真剣そのものガチンコ勝負なっていった。ヤニスがレブロンをブロックしたのは会場は最高潮に盛り上がった。レブロンはそれで終わらず、ヤニスからスティールを見せる。

ラウリーはカワイからオフェンスファウルを取ったのもシーズンそのもののプレー。

試合は終盤になって1つ1つのプレーにスーパースター達が真剣なためにレフリーに何度も詰め寄って試合が止まったり、シーズンさながらの映像判定をしたりと、新ルールもあって最後まで楽しめることができたのではないか。

コービーへの哀悼が最後まで選手全員から感じることが世界中のファンは感じられたのではないだろうか。 NBAはますます世界中のバスケファンに情熱を届けていくに違いない。

試合は、157−155でteamレブロンが勝利した。
4Qの攻防はハイライトで見てください。

Best Of The Fourth Quarter | NBA All-Star 2020

 

コービー・ブライアント賞
カワイ・レナードが受賞した。
カワイは30得点、7リバウンド、4アシストの大活躍だった。「コービーを見て育ったし、彼はいつも競争的だった。試合をしっかりとする人だった。今夜の僕らはそれを続けられたと思う。今夜の僕らの戦いぶり、競争ぶりを見たら、彼はきっと喜んだはずだ。とても光栄です。この賞はコービーに捧げます」

teamレブロンの選手全員背番号「2」
teamヤニスの選手全員背番号「24」を着けた。
そして試合後に
両軍のポイントを全部足すと

1+5+7+1+5+5=24

そうコービーの背番号。

157ー155=2

娘のジアナちゃんの背番号。
こんな偶然があるのかということが起きました。

 

これからもコービー・ブライアントはNBA、そして世界中のバスケを応援してくるだろう。

今回のコービーの死は自分の人生に多くの人が向き合ったことは間違いない。

感謝してまたバスケット界を盛り上げていきたいと思う。

 

Jbasketインタビュー
今後のNBAを背負う1人のパスカル・シアカムにJbasket直撃インタビューもできました。
そして選手たちの試合後の雰囲気も合わせてご覧下さい。

【NBAオールスター】パスカル・シアカムにJbasket直撃‼️ 会見様子が見れる ハーデン、ドンチッチ、アデバヨ、ミドルトン、イングラム、サボニス、アンソニーデービス、トレイヤング、エンビード

 

最後にレブロンからコービーへのメッセージを掲載します。

レブロン・ジェームズ
「彼は最高のバスケットボール選手の一人であり、最も影響力のあるプレーヤーの1人であり、彼が放つものは世界中の人たちに影響を与えてきた。これのキャリアをみんな見てきた。ライバルとして、チャンピオンとして、毎日努力していた。家族のためにも多くのことをしてきた。週末の葬儀には参列する。
私は選手人生はレーカーズのユニフォームを着続ける。それは美しい時間です。それは美しい日です。そして彼のここシカゴで存在感が感じられました。感謝します。ありがとうございました。」

 


アレン・アイバーソンもこの日はコービー・ブライアントの「8」のユニフォームを着ていた。


キャプテン対決は最後の最後までこの日を盛り上げてくれた。

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編集長J

編集長Jライター

Basketball Journalist / Podcaster
Bリーグ、NBAの情報を配信。ミスターバスケットボール 佐古賢一氏と20代前半に出会いバスケに感銘を受けて20年以上自身もバスケをしている。

twitter : @jbasket_web Instagram : @ jbasket_web