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【男子日本代表】富永啓生 W杯予選Window1で成長と証明へ「求められていることを100%・120%出したい」

【男子日本代表】富永啓生 W杯予選Window1で成長と証明へ「求められていることを100%・120%出したい」

富永は3ポイントと新たな打開力を携え、Window1へ。成長と課題、そのすべてを背負って日本を前に進める。
ワールドカップ2027アジア予選Window1に向け、11月19日、日本代表の公開練習が行われた。今シーズンからレバンガ北海道でプレーし、Bリーグでトップスコアラー級の存在感を放つ富永啓生は、シーズン中の代表活動に臨むことになる。
直前の島根戦では、7本の3ポイントを含むキャリアハイの30得点を記録し、北海道の7連勝を牽引。この勢いのまま代表へ戻ってきた。

今季の成長が、そのまま代表の武器に
富永は今季の成長をこう語る。
「今シーズン開幕戦から今までにかけて、ほんとに1試合1試合学べることっていうのがたくさんあって。ドライブの面だとかプレーメイクの面だとかっていうところは、ほんとに去年から成長できた部分はたくさんある。」

この言葉を裏づけるのが今季のスタッツだ。
2025-26シーズン スタッツ(18試合)
•17.8得点
•FG%:42.0%
•3P%:37.0%
•FT%:87.3%
•アシスト:2.3本
•スティール:1.5本
•平均出場:25分41秒

3ポイントに加え、ドライブからのフローター、ピック&ロールからのパス、2人を引きつけて味方を活かすプレー。シューターの枠を越えたスコアラーへの進化は、数字にそのまま現れている。

代表で求められる「期待」
① 3ポイント
富永自身も語るように、代表で最も求められるのは「確率よく、積極的に打ち続ける3ポイント」だ。

「もちろん3ポイントシュートがメインで代表で特に求められてくるんで、そこはしっかりと積極的になって確率よく決めてってところはもちろんですけど。」

北海道でもマークが厳しい中で平均17.8得点は、日本人選手として飛び抜けている得点力。この圧倒的なオフェンス力で、Window1でも日本の得点源となる。

②ドライブからの展開力
アジアカップ以降の課題に向け、今季大きく伸ばしている部分でもある。

「ドライブからのフローターであったり、ピック&ロールからのポケットパスなどは日に日に良くなっていると感じる。」

3ポイントを活かすためにも、また代表での役割の幅を広げる“第二の武器”として、今の富永には相手が守りにくい幅を確立している。

代表で向き合う「課題」
①フェイスガードを含む徹底マーク
富永はアジアカップでの悔しさを語りつつ、今大会に向けてこう言っている。
「これから先、国際大会でもBリーグでも、フェイスガードとか、自分に対しての当たりが厳しくなることは多くなると思うので。」
相手チームは徹底的に富永を潰しにくる。さらに徹底したマークは確実に増える。

②1対1での打開 と チーム全体での剥がし
「その中でどうやって個人としても打開するか、そしてチームとしてどう打開していくか、そこが大事だと思います。」
つまり代表での課題は、1対1で剥がす力とチームの動きで富永自身をフリーにする仕組み 、この2つが鍵となる。富永自身が「2〜3人を引きつける力がある」と言う通り、引きつけた後の展開力も今の強みとなっていて、相手が徹底マークしてくるほど、その価値はさらに高まっていく。

Window1へ。悔しさを勝利へ変える
「代表でプレーする以上本当に全ての試合で勝ちたいですし、最後の試合が負けで終わってしまってるので、悔しさを晴らしたい。」

今シーズンのスタッツと成長、そしてアジアカップの悔しさのすべては、Window1の一戦へとつながっている。富永啓生は3ポイントと新たな打開力を武器に、日本を再び前へ進める。

富永啓生の3ポイントは、日本の武器であり、日本の希望だ。
そして今季Bリーグで磨いた打開力は、代表に新たな可能性をもたらす。挑戦と成長を繰り返してきた富永啓生は、Window1という大事な舞台で、その全てを日本の勝利へと変えようとしている。
日本代表・富永啓生。ここからまた、物語が動き出す。

3ポイントはほぼ沈めるトップレベルのシューティング。 渡邊雄太は言う。 「外れても、2連続で外すことはない。」 そして富永啓生は、1本外しても本気で悔しがる。 ⁡ 新キャプテン・渡邊雄太。 そして、今シーズンから日本に帰国し、北海道で圧巻の活躍を見せる富永啓生。 アメリカで磨いた武器を携え、日本代表で再び同じ目標へ向かう2人。 Window1での2人の存在は、日本を押し上げる大きな力になる。

FIBAバスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選』Window1 直前合宿招集メンバー20名

安藤 誓哉(PG/181cm/33歳/横浜ビー・コルセアーズ)
富樫 勇樹(PG/167cm/32歳/千葉ジェッツ)
原 修太(SG/187cm/31歳/千葉ジェッツ)
渡邊 雄太(SF/206cm/31歳/千葉ジェッツ)
ジョシュ・ホーキンソン(C/PF/208cm/29歳/サンロッカーズ渋谷)
齋藤 拓実(PG/172cm/30歳/名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
馬場 雄大(SF/196cm/29歳/長崎ヴェルカ)
ニック・メイヨ(C/PF/206cm/28歳/広島ドラゴンフライズ)
吉井 裕鷹(SF/196cm/27歳/三遠ネオフェニックス)
川真田 紘也(C/204cm/27歳/長崎ヴェルカ)
渡邉 飛勇(PF/207cm/26歳/信州ブレイブウォリアーズ)
西田 優大(SG/190cm/26歳/シーホース三河)
井上 宗一郎(PF/201cm/26歳/仙台89ERS)
高島 紳司(SG/191cm/25歳/宇都宮ブレックス)
富永 啓生(SG/188cm/24歳/レバンガ北海道)
狩野 富成(C/206cm/24歳/サンロッカーズ渋谷)
ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(PG/181cm/22歳/サンロッカーズ渋谷)
金近 廉(SF/197cm/22歳/千葉ジェッツ)
湧川 颯斗(PG/197cm/21歳/三遠ネオフェニックス)
瀬川 琉久(PG/185cm/19歳/千葉ジェッツ)

ポジション別構成
(メンバーによってポジションが変動します)

【ポイントガード(PG)】
安藤 誓哉(181cm/33歳/横浜BC)
富樫 勇樹(167cm/32歳/千葉J)
齋藤 拓実(172cm/30歳/名古屋D)
ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(181cm/22歳/SR渋谷)
湧川 颯斗(197cm/21歳/三遠)
瀬川 琉久(185cm/19歳/千葉J)

経験豊富な富樫・安藤・齋藤に加え、若手のハーパージュニア、湧川・瀬川らも選出。世代を超えた布陣で、プレーメイクの幅を広げる。

【シューティングガード(SG)】
原 修太(187cm/31歳/千葉J)
西田 優大(190cm/26歳/三河)
高島 紳司(191cm/25歳/宇都宮)
富永 啓生(188cm/24歳/北海道)

富永を中心に、シューター・ディフェンダータイプが揃う。特に3ポイントの成功率が勝敗を左右するポイントとなる。ディフェンスも強度高いメンバー構成となった。

【スモールフォワード(SF)】
渡邊 雄太(206cm/31歳/千葉J)
馬場 雄大(196cm/29歳/長崎V)
吉井 裕鷹(196cm/27歳/三遠)
金近 廉(197cm/22歳/千葉J)

渡邊&馬場の両エースに、オールラウンダーの吉井、金近が続く構成。
ディフェンス強度とトランジションで主導権を握る。

【パワーフォワード(PF)】
ジョシュ・ホーキンソン(208cm/29歳/SR渋谷)
渡邉 飛勇(207cm/26歳/信州)
井上 宗一郎(201cm/26歳/仙台)

帰化選手ホーキンソンがインサイドの中心。
スペーシングとリバウンドでチームを支える。渡邉と井上にも期待。

【センター(C)】
ニック・メイヨ(206cm/28歳/広島)
川真田 紘也(204cm/27歳/長崎)
狩野 富成(206cm/24歳/SR渋谷)

メイヨや川真田、狩野ら、Bリーグで存在感を示すビッグマンが集結。
将来的な帰化やローテーションの候補としても期待される。

🗓 大会概要
FIBAバスケットボールワールドカップ2027アジア地区予選 Window 1
・11月28日(金)19:05 TIPOFF/GLION ARENA KOBE
・12月1日(月)20:00(日本時間)/新荘体育館(新北市)
📺 放送:BS日テレ/BS朝日
📡 配信:DAZN・TVer・ABEMA

《ホーム 大会概要》
【対戦】男子日本代表チーム(22位) vs 男子チャイニーズ・タイペイ代表チーム(67位)※カッコ内はFIBAランキング(2025年9月15日現在)

【日程】2025年11月28日(金) TIPOFF 19:05
【会場】GLION ARENA KOBE(〒650-0041 兵庫県神戸市中央区新港町2番1号 )
https://www.totteikobe.jp/access/
【大会特設サイト】https://fibaworldcup2027-asianqualifiers.japanbasketball.jp/
【テレビ放送】2025年11月28日(金) 18:58~ BS日テレにて生放送
【配信放送】DAZN・TVerでライブ配信

《アウェー 大会概要》
【対戦】男子日本代表チーム(22位) vs 男子チャイニーズ・タイペイ代表チーム
【日程】2025年12月1日(月) TIPOFF 20:00 (日本時間)
【会場】新荘体育館(新北市)
【テレビ放送】2025年12月1日(月) 19:54~ BS朝日にて生放送
【配信放送】ABEMA・DAZN・TVerでライブ配信

FIBA大会公式サイト
https://www.fiba.basketball/en/events/fiba-basketball-world-cup-2027-asian-qualifiers

 

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