いよいよ今シーズンのBリーグチャンピオンを決める「りそなグループ B.LEAGUE FINALS 2024ー25」が5月24日(土)から横浜アリーナで開催される。このファイナルに激闘のクォーターファイナル、セミファイナルを勝ち上がってきた2チームは、東地区1位の宇都宮ブレックスと西地区1位の琉球ゴールデンキングス。両チームの対戦は3年ぶりとなり、宇都宮は3海目の優勝がかかり、また琉球は4年連続のファイナル進出という強豪チーム同士の決戦となった。
お互い絶対に優勝したい想いは強い。今シーズン、リーグでの強さを見せつけた宇都宮を作り上げてきたケビン・ブラスウェルHCが今年2月に急逝したこと。試合では常にプラスウェルHCの写真をコーチが座っていたシートに置かれて、チーム一丸となって戦い、悲しみもありながら地区優勝してCSを勝ち抜いてファイナルへ。チームの想いは優勝、ただひとつとなっている。
琉球は、エースの岸本隆一が左第5中足骨骨折/全治8~12週で負傷離脱する緊急事態が起きた。そこから、チームはさらにひとつになり、ローや脇が牽引した。なによりもクーリーとカークのツインタワーがインサイドでその想いを爆発させて、激闘の三遠とのセミファイナルを勝ち抜きファイナルまでたどり着いた。チームの岸本に対する感謝や想いが強さを増している。2年ぶり2度目のリーグ制覇となれば、天皇杯に続き今シーズン2冠となる。
ファイナルの前日となる23日には、横浜アリーナにて両チームの公開練習と記者会見が行われた。先に練習をした琉球は練習後のシューティングをしていて、和やかな雰囲気で、脇はセミファイナルで魅せた松脇の同点シュートを真似して、コーチ陣や選手からも笑顔が見ることができて、チーム一丸となっている様子を見せていた。ケヴェ・アルマも元気な姿をコートで見せた。
その後宇都宮の練習となり、各選手が笑顔でコートに現れて、ハドルを組んで気持ちを一つにして、ストレッチやシューティングを見せて、プレイに選手たちが声を掛け合っていい雰囲気で練習を見せてくれた。
記者会見
宇都宮ブレックス
ジーコ・コロネルHC代行、比江島慎、DJ・ニュービル
琉球ゴールデンキングス
桶谷大HC、小野寺祥太、ヴィック・ロー
ジーコ・コロネル HC代行(宇都宮)
「とても長いシーズンでしたけれども、このファイナルに進出するために全てを賭けて今までやってきましたので、すごくこの場にいれて光栄ですし、とてもワクワクしています。
ベンチワークについて
「自分たちは相手をしっかりスカウティングをして研究して、彼らもすごく自分たちを分かった状態でいると思っているので、それに対してスタートだったり、選手起用のところも対応していかないといけないと思います。あとは試合のリアルでの流れの中でどういった判断をしていくか。
やはりスカウティングや事前の準備、リサーチしてきた部分と、その場での直感の部分というのも両方必要なんではないかと思います」。
比江島慎(琉球)
3シーズンぶりにファイナルへ
「前回は僕たちが勝利する形になってはいるんですけど、もうお互いメンバーもすごく入れ替わっていますし、琉球さんも4年連続ファイナルに進んでいる素晴らしいチームなので、本当にチャレンジの気持ちを忘れず、しっかりぶつかっていけたらいいなと思ってます」。
琉球について
「ディフェンスは隙がないですし、本当にフィジカルなチームなので、そのフィジカルのバトルに負けないことがすごく重要になると思っています。やっぱりリバウンドのところは強力ですし、そこは1番キーポイントになるかなっていうところはチームとして理解はして、お互いに差はないとは思っています。最後はそういったところもしっかり引き締めてやっていけたらいいなって思っています。
僕らにもやっぱり今シーズンに賭ける思いっていうのは、本当に特別な思いがあります。最後皆さんと優勝を分かち合って、ケビンを日本一のヘッドコーチにしたいなって思ってます」。
ファンブースターへ
「会場にも本当にたくさんのファンの方が駆けつけていただけるとは思うんですけど、お互いBリーグでもトップのファンの方がいらっしゃるいうチームだと思いますし、そういったファンの皆さんに楽しんでもらえるような、感動してもらえるようなプレーを僕たちはしていきたいと思っています。ほんとに最後の最後までぜひ戦ってください」。
ニュービル(宇都宮)
「やはり自分たちとしてはチームとして戦えるチームワークの良さ、そして昨シーズンからメンバーが変わらず、今シーズンも自分たちのハビット、習慣というのを築き上げることができた。このチームワークだったり、ケミストリーの部分っていうのが自分たちの強み、ポイントだと思っています」。
桶谷大HC (琉球)
「まず、今シーズン始まる前に、人がかなり入れ替わって、正直大丈夫かっていうところから始まったんですけど、その中で本当にみんなが成長して、誰かが怪我をしても周りの人がしっかりステップアップしてきて、その中で西地区1位になって、クォーターファイナル、セミファイナルとチーム一丸となって戦ってここに来れたこと。このチームを誇りに思いますし、ここに来たからこそ最後は笑って帰れる、そういう戦いをしたいなって思ってます」。
J:セミファイナルで「アンダードック的な戦いだった」とCSとシーズン通してやってきたとお聞きしましたが、ファイナル前日となってそこのところを教えてください
「本当にメンタルだと思うんです。リバウンドをみんなで飛び込むだったり、ルーズボールをみんなで50/50を取るところも、やっぱりインテンシティ高くプレイする。そして、オフェンスも1人でやるんではなくてね、やっぱり1番いいアドバンテージがあるところにボールを入れて、そこからボールコントロールを始まるというような、本当にコンセプトの部分で、
自分たちが、上から何か見下ろしてやるっていうんじゃなくて、やっぱり丁寧に下から突き上げる
そういうバスケットしたいなっていうところがあるので、それはどちらかというとキングスの元々あるカルチャーだと思うので、それを今だからこそ、人がいなくなったり、若い選手が増えてきた時こそね、やっぱりそういったところが重要になってくると思う。ほんとに今シーズンは、それをやりきろうっていう形でやってます」。
小野寺祥太(琉球)
「レギュラーシーズンからやってきたことをしっかりとこの舞台で出だしからチャレンジ精神を持って戦っていきたいと思っています。本当に優勝をファンの皆さんと最後に一緒に分かち合いたいと思いますし、会場に来られなかったファンの皆さんに沖縄を元気にという部分で、しっかり僕らは戦っていきたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いします」。
宇都宮について
「チームディフェンスも固いですし、オフェンス部分では比江島選手、ニュービル選手が気になってくると思う。その部分をチームでコミュニケーションを取りながら守っていきたいと思いますし、全てが止められると思っていないので、その部分を切り替えて、いかに嫌なシュートを打たせるかだと思います。僕らの強みはリバウンドに分があると思うので、そこの部分、意識していきたいなとなと思っています。
岸本さんのためにも優勝を目指して頑張っていきたいと思っています」。
ヴィック・ロー(琉球)
「自分たちもシーズンを通してケミストリーを作り上げてきたと思いますし、メンバーが入れ替わってもそこの部分は変わりません。あとなんといっても自分たちはフィジカルなバスケットボールを得意としてるので、そこをしっかり出していければ自分たちの強みになっていくと思います。
チャンスが巡ってきたことは非常に恵まれてると思ってます。去年の結果を踏まえて、去年に成し遂げられなかった部分があるので、このファイナルに向かって気持ちは燃えてます。
そして、琉球のファンブースターさんが天皇杯だったりEASLだったり、ずっと支えてきてもらっているので、恩返しがしたいと思ってます。
成し遂げれてない仕事を終わらせたいなと思ってます。
そして、ブレックスさんも千葉Jに勝って決勝に来てるので、非常にモチベーション高いと思いますが、そこに勝って沖縄に優勝を持ち帰りたいと思います」。
GAME1 5月24日(土) 14:30 TIP-OFF
GAME2 5月25日(日) 13:10 TIP-OFF
GAME3 5月27日(火) 19:05 TIP-OFF
<放送>
GAME1
日本テレビ系全国ネット、NHK BS(以上生中継)、J SPORTS(生中継予定)
GAME2
NHK総合(生中継)、J SPORTS(生中継予定)
GAME3
NHK BS(生中継)、J SPORTS(生中継予定)
<配信>
バスケットLIVE、J SPORTSオンデマンド、U-NEXT、バスケットLIVE for Prime Video 、DAZN(全試合ライブ配信)