神奈川ダービーの中地区首位決戦。今シーズンは11月に川崎が1勝して38点差で圧倒している。この試合前で、お互い24勝15敗で並んでいて、直接対決はこの試合を含めてあと3試合、シーズン終盤に控えており重要な戦いになる。川崎のビッグ3に対してどうディフェンスして、速い展開でバスケットができるか。河村に相対する、藤井、篠山のポイントガード対決も注目になった。
3/15(水) 横浜国際プール
横浜BC 81-78 川崎
1Q 28-24
2Q 18-20
3Q 18-23
4Q 17-11
<横浜BC>
#5 河村勇輝 24得点 10AST
#10 チャールズ・ジャクソン 17得点 11Reb
#9 森川正明 10得点
#15 デビン・オリバー 10得点 7AST
<川崎>
#22 ニック・ファジーカス 18得点 9Reb
#0 藤井祐眞 16得点 7Reb 8AST
#23 マット・ジャニング 16得点
河村のドライブからレイアップでスタート、川崎もすぐに返しペイントでのファジーカスは強く得点し、ジャニングも早めに打って入れてくる。横浜もオリバーがスリーポイント決めてのっけからスペースがあればどんどん打っていく両チーム。カギになるリバウンドから早々にブレイクで河村から前を走るジャクソンにパスが出て横浜のやりたい展開でリードする。
ディフェンスも強度上げてターンオーバーを引き起こし河村が決め、その河村からコーナーの森川へパスでスリーポイントと18-10で走る横浜。前の大敗とは違う展開でゲームを進める。
そこから川崎もしっかりボールムーブしてズレを作って得点、28-24横浜BCリードで折り返す。
2Q、リードを広げる横浜に対して、篠山が2本目のスリーポイント、また1対1からドライブして得点とチームを牽引して追い上げていく。やはりお互いディフェンスは激しく、粘り強くプレイして、須藤のスリーポイントで横浜は流れを渡さない。横浜は川崎のゾーンディフェンスに対して、アタックしていく、ハイローが完璧にハマって川崎に対応していく。流れを断ち切ったのは河村、ブレイクからそのまま得点と速いバスケットを見せる。そうなると横浜のディフェンスが俄然ハッスルして強度をあげるが、川崎も粘り強く藤井のブザービーターで46-44横浜リードで折り返す。
後半は横浜が河村から起点になってジャクソンのダンクからいい入りををする。川崎も藤井からジャニングへとパス出し得点して、更にスリーポイントで遂に川崎が逆転する。川崎はしっかりピックからの展開で横浜の勢いに対応する。
お互い得点して拮抗していく展開になり、そこから抜け出したのは藤井のスリーポイント、スティールからブレイクで決めて川崎がリードを広げて流れをたぐりよせる。
その後は激しい攻防が続き、川崎はスリービッグでゾーンで対応して、河村がスリーポイントを射抜くが藤井もスリーポイントで返す展開はさすがでリードを広げると67-64川崎リードで最終へ。
4Q入りは川崎が連続で得点して入り7点差にして入った。離れた点差に横浜はディフェンスから流れを作ってオフェンスにいい流れができてジワジワと返していき、また横浜が逆転して会場のボルテージはマックスに。
1点を争う熱い展開が続き終盤へ突入して、河村のフリースローでリードして、残り1分55秒で河村のスリーポイントを決めきる。試合でのクロージングで何度もやってきた河村の強さを見せた。
その後、川崎は藤井が作って長谷川がスリーポイント決めて1点差にする凄さを見せる。横浜は残り7.2秒で河村フリースローを決めて3点差にして、最後の川崎のオフェンスを守り切って川崎の追い上げを退けて首位決戦を勝利して直接対決を1-1のタイにした。
熱く激しいこの戦いが 4月にあと2試合直接対決が控えている。
青木勇人(横浜BC)
J:OFで川崎のインサイドをしっかりハイロー含めて崩せた事について
「ゾーンに対しては1番狙っている所でした。どれだけハイポストに入れて人が出てきた所にどれだけシンプルにパスを供給できるかはゾーンアタックで凄く強調してきました。特に前回の敗戦で1番取り組んできたと思います。なのでゾーンに対してハイローで攻めれたのは凄く大きかったです。
相手がマンツーマンの時もイニシアチブが取れる時は、インサイドにゴリゴリ押し込むとうちのチームは寄せられて引っ掛かってTO出てしまうので、スピードとタイミングでハイロー狙いながらダメなら次というプレイをしていく事は心掛けているのでチームとして共通意識もってやってます。」
J:今までのゲームの中で凄く良かったですね
「良かったですね!!特にゾーンアタック、ボールが停滞しなかったのが良かったです。」
河村勇輝(横浜BC)
J:チームを勝たせる為の視野、オプションが増えてチームの手応えを
「ガードとしては選択肢を幅広く持って止められない選手になる為には、色んな選択肢が出来る選手にならないといけないので、そこは意識して最善のプレイを心掛けています。
チームとしては、森川さん、大庭選手が怪我から復帰してシューターがいるからこそ、自分の役割も少しずつPGらしいスタイルに戻ってきていると思います。頼れるシューターがいるからこそパスも上手くいくので、今シーズンだけではなく以前からやってきている選手が沢山いるのでそういった積み重ねが出てきてると感じてます。」
「首位攻防戦というより前回川崎に38点差で負けたリベンジという気持ちで臨んだ試合だったので、苦しい時間帯はありましたが全員が役割を遂行して乗り切って勝てた試合でしたので凄く嬉しいです。得失点差で2-2になると苦しくなってしまう可能性があるので後2戦勝って3-1にしたいです。」
佐藤 賢次HC(川崎)
J:要所要所のちょっとした所はどこに出ましたか
「P&RのDFで最後河村選手にやられてしまった所はやられては行けない点数場面だった。ニックのスクリーンからミスマッチが生まれてからのローテーションで今まで見たことのない下の選手が上がってTOになってしまったのがポイントだったと思います。次に繋げようと思います。」
J:神奈川ダービー1-1で次に向かって教えて下さい
「我々は天皇杯で負けていてぜったい負けられない相手だと思って今日もここにきてます。その思いは後の2試合も変わらず強い気持ちをもって、、本当に強いチームなのでしっかり準備して何がなんでもやり返ししたいと思ってます。前回はうちが大差で勝ってて絶対やり返す気持ちでやってると思います。そのやり合い、お互い高め合ってもっともっと神奈川ダービーが盛り上がって行くと思います。」
藤井祐眞(川崎)
「中地区の首位対決ということで非常に勝ちたかったゲームですし同率に並んでいる状態だったので、なんとしても勝って単独首位になりたかったですけどそう簡単にはいかなかった。後半相手のファストブレイクで走られてしまったのが大きかった。対戦して横浜BCは本当にいいチームだと感じました。あと2試合対戦あるので、勝って自力で中地区首位になれるように頑張りたいです。」