第27節、中地区35勝9敗で首位を走り、Game1でサンロッカーズ渋谷に勝利して連敗を止めた三遠ネオフェニックスと同じ中地区23勝21敗4位につけて、CSに向けて戦うサンロッカーズ渋谷のGame2、激しい攻防は7人出場の三遠がSR渋谷に劇的大逆転勝利で2連勝。
第27節 Game2
豊橋開催最多人数 4,841人
3/24(SUN) 豊橋市総合体育館
三遠 84-81 SR渋谷
1Q 22-17
2Q 21-21
3Q 17-24
4Q 24-19
<三遠>
#1 ヤンテ・メイテン 29得点 13Reb 4AST
#5 大浦颯太 15得点 7AST
#23 デイビット・ダジンスキー 13得点 3AST
<SR渋谷>
#8 ジョシュ・ホーキンソン 24得点 6Reb
#5 アンソニー・クレモンズ 19得点
#9 ベンドラメ礼生 13得点
小気味よくクラーク、メイテンが得点していいリズムで入りリードする。入りからお互い激しいディフェンスを見せていく中で、三遠がボールを動かして、ホーキンソンとのインサイドも激しいやり合いから得点してリードしていく。更に、ピックからしかけていき、クラークが得点して存在感を見せつける。渋谷も田中がスリーポイント決めるとじわじわと追い上げて、追いついた。ここから三遠はブレイク出したり、ファアルをしっかり取り、大浦がコントロールしてメイテンへ渡り得点して43-38で折り返す。大浦は持ち味の気持ちの入ったプレーでチームにエナジーを与えていく。渋谷のインサイドホーキンソンに、メイテン、クラークがしっかり対応して本来の三遠の強さも見せた。
後半イニシアティブをとっていきたい渋谷が追いついた。ホーキンソンがピックからミスマッチを作り、ペイントに押し込んで逆転する。三遠のディフェンスは強度高いが、スイッチからのヘルプをいいローテーションでどう守っていくかのところを渋谷の勢いは増していき、ターンオーバー誘い得点して、流れを一気に持っていく。大事な時間帯になる三遠は、なんとかブレイク出して喰らいつくが、流れを掴んだ渋谷は5-18一気にランして流れを完全にひこ寄せたが、三円は修正する。大浦のハッスルやゲームメイクからダジンスキーがブザービーターでスリーポイント決めた62-60で最終へ。
激しい攻防は続き、渋谷がリードしていくが三遠はオフェンスリバウンド繋ぎ大浦がスリーポイント決めて渋谷のリズムにいきかけるが、しっかり食い止める強さを見せた。渋谷がリードを続けて終盤へ。ここからホームの三遠がブースターと共に、試合の場がれを変える。残り2分、メイテンのインサイドの強さで遂に追いつき同点にする。そしてついに捉えて逆転した三遠に会場のボルテージはマックスになり痺れる展開に。残り1分、渋谷もどこから仕掛けて、どうディフェンスしていくか、1点差から三円は渋谷のオフェンスを止め、ダジンスキーがダンクを叩き込んで84-81の逆転勝利で渋谷に2連勝した。いよいよ三遠は連敗からの2連勝で地区優勝までマジック9となった。
大野篤史 HC(三遠)
J:痺れる展開でした、後半5-18からカムバック出来たチームをどう感じてましたか
「今日はタフなゲームでした。3Qに関しては、自分達がやらないといけない事よりも各々がやりたい事を選択してしまった時間帯、場面が多かったと思います。ただ、4Qではビハインドを食らった中でも、オフェンスとディフェンスを我慢強く遂行してくれたお陰でしっかりバウンスバックして勝利を掴む事が出来ました。選手の我慢強さが勝利に値するプレーだったと思います。」
J:連敗後のホーム連勝、7人コートに出てやり切っての勝利をどう感じてますか
「本当に選手が頑張ったおかげで勝つことが出来たと思います。ホームであれだけの大きい声援をブースターさんが与えてくれたお陰で、自分達が心折れる事なく、また渋谷さんのフリースローを落としてもらったと思いますし、一体となって勝利出来たいいホームゲームだった思います。」
J:ここ数試合でチームに本音や思いを話してから選手達が汲み取っている感じがしますが、自身はどう感じてますか
「選手に聞いて下さい(笑顔)。ていうくらい試行錯誤している事もあるので、どれが今のチームや選手にとって1番いいコーチングなのかは日々悩み、日々学び、日々実践する時間ですね。ジェネレーションギャップかな(笑顔)。
勝てばいいです。ホームは勝たないといけないので、勝つ事が選手にとっての自信にもなりますし、ブースターさんに1番喜んでもらえる瞬間なので、それを多く提供出来るように努力し続けるだけだと思います。」
J:試合終了後はなんと言っていたんですか
「どうれしい! また観にこりんね!」
J:どういう意味ですか
「”凄く嬉しい” “また観にきてねー”です。この都市に馴染めるように、方言も頑張りたいと思います。」
大浦颯太(三遠)
「今日は相手に一度リードを許し我慢を強いられる展開の中で、自分たちが再度逆転して勝利すること ができました。 これまでは点差が開いた時に我慢できずに離されてしまう試合も多かったですが、その点では今日の 試合で少しは成長できたと感じています。」
Q:昨日のGAME1での勝利が自信となり、今日の勝利に繋がっていますか?
A:要因の1つとしてはあると思います。 もう一度、自分たちのバスケットがどこにあるかのか再確認できた試合でした。 勝利することが大事だとは思っていたので、昨日の勝利はチームにとっても大きかったと思います。
Q:ブースターの方々の声援が大きかったと思いますが、どう感じていましたか?
A:特に最近は、ブースターの皆さんの声援をより感じることができるようになりました。 試合中もホームの一体感が生まれていると感じる試合が多く、アウェーの会場でも負けない雰囲気を 作ってくれて嬉しいです。 その中でプレーできていることに、感謝しなければいけないと思っています。
ヤンテ・メイテン
「今日は非常にタフな試合となりました。もちろん厳しい試合になることは予想していましたが、その中で自分たちのバスケットのスタイルを貫くことを意識して臨みました。オフェンスが滞ってしまった時間帯もありましたが、そういった時も人を代えながらその選手の強みを活かしたプレーを続けたことでバウンスバックすることができたと思います。」
Q:5連敗からの今節の連勝ですが、メンタル面で変化したことはありますか?
A:どこかでは必ず連敗を止めることができるとは思っていましたが、まず1勝することがとても大事 だと感じていました。 勝利することで光が見えると思っていたので、自分たちのスタイルを遂行しようと今節の試合に臨み ました。 もちろんメンタル面での準備もしていましたが、今節の試合前にクラーク選手が「絶対に勝とう」と メッセージをくれて、勝つためのマインドセットがしっかりできたと思います。
ルカ・パヴィチェヴィッチHC(SR渋谷)
「選手は最後まで戦い抜いて、しっかりやってくれたがあと一歩及ばず、勝ち切ることができなかった。セカンドチャンスのリバウンドを取られてしまったり、重要な場面での小さなミスが今日の結果に響いてしまった。今シーズンは(順位が)低いところから始まったが、そこから本当にここまでよく戦ってくれていると思う。しかしながら、今日の試合を含めて、強豪相手に1勝を勝ち取るパワーがまだ足りない。プレーの細かいところをどれだけ突き詰めることができるかが、今後一層重要になってくる。」
ジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)
「昨日と比べて、チームとしてハードに戦うことができたと思う。しかし、勝つまでに細かいプレーだったり、あと少しの集中力が足りなかった。今日勝ちきることができず、悔しい。」
(次は古巣信州戦となるが)
「移籍後初めての信州戦。昔のチームメイトとの繋がりも深く、一緒にプレーできるのを楽しみにしている。」