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【Bリーグ】渡邊雄太のBリーグ初のアウェーは日本代表で共に戦ってきた吉井裕鷹との対戦/渡邊雄太「日本代表に欠かせない存在」吉井裕鷹「いるだけで大きい存在」お互いについて

【Bリーグ】渡邊雄太のBリーグ初のアウェーは日本代表で共に戦ってきた吉井裕鷹との対戦/渡邊雄太「日本代表に欠かせない存在」吉井裕鷹「いるだけで大きい存在」お互いについて

Bリーグ第10節 12月7.8日に豊橋総合体育館にて注目カードの三遠ネオフェニックスvs千葉ジェッツの対戦が行われた。三遠のホームで千葉Jを迎え入れるのは大野体制になってから初になる。そして試合前にコートにて日本代表で活躍する2人の選手の”再会”があった。この対戦でもマッチアップが注目されていた渡邊雄太と吉井裕鷹だ。
試合は怪我人でインサイド陣が欠場となった千葉Jが厳しい展開ながら三遠に喰らい付いた熱い試合となったが三遠の2連勝となった。渡邊雄太はこの日もダンクや難しいシュートを決めBリーグキャリアハイ29得点、これぞNBAというプレーを見せた。ディフェンスの激しさ、また大事な場面での得点力、それは三遠の吉井もそうだ。日本の強いウイング陣がお互いどう感じているのか、渡邊から12月4日天皇杯での時に吉井の話が聞けた。また吉井から12月7日直接対決の時に渡邊のことを聞くことができた。

渡邊雄太「吉井について」
「吉井と初めて会った時も日本特有の先輩後輩の文化もあって、後輩が先輩にガツガツ行くとこは多少やりにくいこともあるけど、一切そういうことを気にすることなく、代表の練習からガツガツやってきていたので、実際に彼は成長して、これだけ日本代表に欠かせない選手になっている」と吉井を評価している。

吉井裕鷹「渡邊雄太について」
「特徴やクセみたいなものを理解しながらバスケットをしたという感じです。止められた部分、外からドライブした時にあの人がいるだけで打ちづらいし、いるだけで大きい存在だなと、今日はインサイドの外国籍選手が2人いなかったので、あの人のところに集中していたので、心地良さそうではなかった。チーム状況的に難しかったと思います」。と語った。

第10節 Game1
これぞBリーグトップチームの注目の戦い、三遠が千葉Jに対して勝負強さを見せてGame1を勝利/欠場選手いる中で富樫勇樹は3ポイント7本37得点挙げる

12/7(SAT) 豊橋市総合体育館 4,647人
三遠 87-79 千葉J
1Q 22-17
2Q 25-22
3Q 20-19
4Q 20-21

<三遠>
#10 吉井裕鷹 10得点

<千葉J>
#1 渡邊雄太 11得点 6Reb 3AST

Game1後にチームの中心選手の1人となった吉井にプレータイムも増えている中でオフェンスについて聞くことができた。

J:今シーズンはプレータイムも多い中で、シュートとディフェンスで特に強く思っていることはありますか

「シュートは思い切り良く打ち切ることです。基本ゴール下に入ったら自分で打つ方ですが、なるべく自分に相手が寄っていたらキックアウトを出す等もっと見ないといけないです。ディフェンスではチームの戦術をしっかり理解して遂行しようというイメージですので、何かを特別にやるのではなく、全カテゴリーでどういう風にすればいいかを明確化してやっています」。

三遠がゲーム入りからリードして千葉Jの脅威の追い上げを見せるがしっかり引き離して勝利。終盤目まぐるしい展開でさすがBリーグトップチームの戦いで、渡邊雄太へのいいディフェンスから吉井がブレイクでバスカン取って3点プレーも見せてGame1の勝利に貢献した。

 

第10節 Game2
12/8 (SUN) 豊橋市総合体育館
三遠 99-84 千葉J
1Q 33-15
2Q 28-27
3Q 18-20
4Q 20-22

<三遠>
#10 吉井裕鷹 13得点

<千葉J>
#1 渡邊雄太 29得点

この試合で渡邊雄太の凄さが際立った試合となった。20点差ついても渡邊のダンク含めて連続得点を挙げてチームを鼓舞して終盤まで強度高いディフェンスを見せ、最後は個の力で8点差にまで追い上げた。試合は負けたが、ムーニー、ホグ不在でも互角に戦えることを証明した。

 

渡邊雄太は誰もが知るバスケットプレーヤーだ。尽誠学園からアメリカに渡り、ジョージワシントン大学でプレーしてドラフト外からNBAに6年間プレーした。チームからの要請もありまだプレーできたがBリーグに活動の場を変えた。NBAで3ポイントランキング1位にもなり、ネッツ時代にはアメリカのスーパースター デュラントとも深く交流があった。高さがあり速さがある渡邊はブレイクからワンハンドでダンクまで持っていけて、アウトサイドから得点できる。ディフェンスではポイントガードからセンターまで全てのポジションを守ることができる、日本が誇るマルチプレーヤーだ。

また、吉井は気持ちもフィジカルも強く三遠に移籍して吉井らしさが出ている。大野HCも吉井のいい意味での空気を読まないアグレッシブなところを評価している。大野HCが今シーズン吉井をスターターで抜擢してすでにチームの要としてプレーしている。シュートを決め切ること、ディフェンスやリバウンドにしっかり絡んで、泥臭くもしっかりやる。ボールを動かす際にコーナーでしっかり待ち、そこからシュートやドライブ、キックアウトと正確にプレーすることができる。日本代表でプレーする2人は今シーズンに千葉ジェッツと三遠ネオフェニックスに所属していて、千葉ジェッツには富樫勇樹や原修太、三遠には佐々木隆成や大浦颯太と日本代表選手が揃う。ここからリーグ戦も1/3を過ぎようとしている。チームのみならず、2人の対戦や活躍がリーグを盛り上げていくことは間違いない。改めて渡邊雄太が日本でプレーするのを見ることができるのは貴重で素晴らしいことだ。吉井のように渡邊に向かっていく選手がこれからたくさん見れるのが楽しみになる。日本バスケットの更なる発展へ。

 

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