Bリーグはシーズン終盤を迎え、4/19.20 第33節は注目の三河ダービーとなる、三遠ネオフェニックスvsシーホース三河の試合が浜松アリーナにて開催された。中地区優勝へあと1勝となっている三遠に対して、同じ中地区3位の三河は、地区2位もしくはCS出場枠ワイルドカードでCS出場を狙っている。そんな中での大事な2連戦を三河が三遠に2連勝することとなり、ますます目が離せなくなった。
GAME1
三河がCS出場へ向けて熱い三河ダービーで三遠をGame1を撃破/三遠中地区優勝まであと1つ
三河のビックラインナップ ガードナー、シェーファーアヴィ幸樹、レイマン、オーガスト がペイントでの得点とディフェンスで三遠をしっかりと抑えての勝利となった。
第33節 4/19(SAT) Game1
浜松アリーナ
三遠 72-80 三河
1Q 13-25
2Q 20-13
3Q 20-24
4Q 19-18
オーガスト 24得点 9リバウンド、ガードナー17得点 6リバウンド、西田優大 須田侑太郎 久保田義章 8得点
三河はゲーム入りからスペースがあれば3ポイントを打ち抜き決め切ってリードする。インサイドへのアタックも効果的に発揮してリードを広げていき、一気に2桁得点差をつけてどんどんペイントでの強さを見せてダブルスコアにする。
後半で三遠は食らいついて一気に追い上げるが、西田、ガードナーを起点に得点して流れを渡さない。さらに三河はインサイドでの強さを見せてまたまた2桁得点差に広げて、追い上げる三遠をしっかりと跳ね返して大事なGame1を勝利した。
ライアン・リッチマンHC(三河)
J:アヴィ選手が入ることでスリービッグによりインサイドやウイングやガード陣にへ上手くいい流れができていると思いますが、コーチの意見を教えてください
「アヴィ選手は自分たちにとっては非常に重要な役割を持った選手だと思っています。本当に違いをいろんな形で与えてくれる選手で“Xファクター”だと思っている。パフォーマンスがより高くなるためには彼が必要だという風に思ってます。
その中でアヴィ選手が自分たちのチームに与えてくれるものは、フィジカルにプレーをする事とサイズです。彼の活躍っていうのはなかなかスタッツ上には簡単に現れないと思っています。今日は13分で5得点 3リバンドだが、その数字以上に細かいところ、スタッツに残らないようなことで色々なことをチームにもたらしてくれています。
会場で見ている皆さんたちは、そういうスコアにないところで、彼の影響力であったりとか、ゲームにおけるインパクトっていうものは感じていただけたんじゃないかなという風に思ってます」。
J:チーム内で違うチームや効果をシーズン終盤に向けて仕上がってきていると思いますが、コーチはどう感じていますか
「包み隠さず話すことが出来ます。
秘密にしてることがないので、アビィ選手、レイマン選手が出てくるのは、大体が第1クォーターでこれはいつものルーティンで、そこでビックラインナップという形でレイマン選手を3番にしてっていうようなやり方をやってます。その中で、今日に関しては復帰後アヴィ選手のプレイタイムが限定的になるなかでも、しっかりプレイができたのは、彼自身の努力もそうだし、メディカルスタッフのサポートがあったおかげだという風に思っています。
自分たちの良いところ、そして強いチームに勝つために必要だという風に思っているのは、このように異なるラインナップでプレーをすることができることは、非常に強いチームに勝つためには必要だという風に思っています。
その中で選手たちも徐々に慣れてきていますし、違うラインナップでプレーをした時にでもパフォーマンスを出すことを自分たちの中で調整できるようになり、この色々なラインナップっていうものを使っていきたいなという風に思ってます」。
須田侑太郎キャプテン(三河)
J:今シーズンリーダーとしてチームを牽引してシューが決まらないこともあったりもしましたが大事なシーンで打ち切ってチームに力を与えていますね、どう感じてプレイされてますか
「僕も今シーズン始まって、移籍をしてきて1年目で、ここまで色んな葛藤であったりとか、いろんな思いを感じながらプレイしてきて、いち早くチームにそういうプレイっていう面で、馴染だりとか、自分の良さをどうチームで出せるのか、チームに貢献できるのかっていうのを、色々、試行錯誤しながらコーチに協力も得ながらやった中でうまくいってる部分もありますし、なかなかね、もどかしい時もありますけど。
ただ、やっぱりこのリーグ戦終盤戦、CSの出場権も、まだこれから戦っていく上で、やっぱり僕がここにいる意義っていうのは、しっかりチームがを勝たせるプレイと言いますか、それってシュートが入る入らないとかではなくて、その試合への向き合い方というか、その姿勢であったり、もっと具体的に言うと、そのディフェンスのインテンシティであったりとか。
やっぱり今日はプレーオフみたいな雰囲気の試合だったと思うんですけど、そういう中でしっかりと体現すること、チームにいい影響を発信できるようなプレーをすることは、やっぱり自分の中で感じていましたので。
もちろん、いろんなやっぱりタレント力のある選手、ローテーションも多いですし、出る選手でみんなでこう繋ぎながら、それぞれの良さを、限られた時間の中で出していくっていうようなスタイルなので、ディフェンスとかリバウンドとかルーズボールとか、結局勝敗が決まるのはやっぱそういう部分っていうのは、ここまでプロでやってきて、すごく身に染みてわかってることなので、そこをしっかりとこのチームに還元して、チームへの貢献の仕方をしていこうという思いで、はい、今プレイしています」。
J:スリービッグを含めてチーム全体で、最後の最後で上がってきてますね
「今日はすごいいい試合だったなと思ったんですけど、やっぱりアドバンテージがどこにあるのかっていうのをやりながらちゃんと共通認識として持つことが大事ですね。
コーチ陣もベンチもそうだし、出てる人もしっかり共通認識を持ってプレーをすること。それが今シーズン色々経験してたので、その意思疎通、共通認識を、プレイ面とメンタル面でしっかりとやり、ハドルを組む回数も増えましたし、最初の頃に比べるとここぞっていう勝負どころ、その試合の流れみたいなところも、それぞれが感じるようになってきて、自然とハドルが組めるようになったり、それはシーズンの最初から比べるとすごく成長してる部分んだと思うので、その成長は止めずに、やっていきたいですね」。
ザック・オーガスト(三河)
「非常に素晴らしい試合になりました。自分たちにとって非常に大事な試合でした。CSに向けて1勝でも多く獲らなくてはいけない中で勝つことができて良かったです。
本当に今日はチームとしてディフェンスでもオフェンスでも素晴らしいプレーをすることができました。もちろん修正をしなければいけない時間帯もあったのですが、チームでしっかりと修正することを確認し、素晴らしい後半を繰り出すことができて良かったです。
明日に対してもう既に非常にワクワクしています。真のテストになると感じています。
GAME1で勝ち、そのままの気持ちでスッとGAME2に入り負けてしまうということは簡単に起こり得ることだと思います。我々は明日に向けてしっかりとアグレッシブにゲームに臨んでいきたいと思います。
リッチマンHCもロッカールームで言っていましたが、三遠さんはホームでの2連戦で連敗が無いとのことでした。自分たちはそれを達成するチームになるんだとエキサイトしています。アグレッシブに試合に入って今日のゲームの流れを明日にしっかり繋げて勝ちたいと思います」。
三河が中地区首位三遠をGame2も撃破して2連勝🔥CSに向けて全開
三河インサイドアウトサイドの強さと1ポセッション毎の勝負強さを三遠戦で発揮した
第33節 Game2 4/20(SUN)
浜松アリーナ
三遠 73-89 三河
1Q 22-24
2Q 24-27
3Q 17-21
4Q 10-17
三河は、レイマン3ポイント6本含む26得点、ガードナー、西田、角野、長野が2桁得点を挙げる。
ゲームの入り3分をしっかり強度高く入ってリードする三遠に対して西田、須田が3ポイントで決めて、三河のペースを作っていった。ゾーンディフェンスを敷く三遠にアウトサイドからレイマン、ガードナーが3ポイントを沈めて一気にリードし、インサイドワークの強さを発揮する三河。インサイドアウトサイドの強さを発揮して6人が3ポイントを沈めていき、15/30 と大事な試合での高確率で決めていったことで、三遠の追い上げを抑えることができた。
後半遂に三遠はディフェンスの強度が上がり、佐々木、ダジンスキー、吉井と得点して遂に三河を捉えるが、その後の三河は強く、レイマンの3連続得点で一気に2桁得点差をつける。しっかりとトーンセットしてポゼッションごとのオフェンスの効率がよく三河が三遠を突き放して2連勝して、CS出場に向けて全開となって水曜ゲームは、ホームで川崎を迎えての戦いとなる。
ライアン・リッチマンHC(三河)
『ペイントを強度高く守ることは、自分たちにとってもアイデンティティだと思っている』
まずは昨日に続き、いいディフェンスの努力を持てるゲームにできたと思っています。集中力もそうですし、自分たちのやるべきことをしっかりやりきれるような、三河のスタイルというものを見せられるようなゲームができたという風に思います」。
J:今日も一つひとつ、オフェンスがしっかり組み立てられた試合だと思いますが、HCは昨日、今日の2試合通して感じていることを教えてください
「そうですね。オフェンスの部分ではしっかり組み立てることができたかなという風に思っています。ただ、ターンオーバーはまだ多いと思っているので、そこは向上しなくてはと思っていて、組み立ててるいうところの中で、しっかりスクリーンをかけ、使う事が出来ていたこと。そして、ペイントに侵入した後に的確な状況判断ができたなという風に思っています。
日本はNBAと違って、例えばピックアンドロールのディフェンスのカバレッジがチームによって様々な違うものに対して対応しなくてはいけないと思ってます。今回、三遠さんに対しての壁に対する自分たちのオフェンスの対応っていうものはしっかりできたんじゃないのかなという風に思ってます。
J:ディフェンス面で、徹底したペイントの強度に関して残りの試合、どういう風に選手たちに共有してあるか教えてください。
「ペイントを強度高く守るっていうものは、自分たちにとってもアイデンティティだと思っています。
そして、ファール無しでそれをやり遂げることが、自分たちの目指してることです。三遠さんは特にフリースローの獲得が非常に高いチームなので、そこに対してしっかり守ること、シュートも得意な選手が多くいると思いますので、大浦選手であったり佐々木選手に対してプレッシャーをしっかりかけていきながら守らないといけない。そして、他のシュートに対してもしっかりチェックをしなければいけないチームで、パフォーマンスとしてはいいものを出せたのかなという風に思ってます。
ただ、自分たちはまだ成長の最中で、自分たちの完成系にまでは至ってないっていう風に思っていますので、引き続きより成長できるように、自分たちのチームが向上していくように目指していきたいなと思っています」。
ジェイク・レイマン(三河)
「三遠さんは素晴らしいチームでタレントが揃っていて、またオフェンスの武器もたくさん持っているチームです。そのようなチームに対して自分たちがディフェンスでしっかりと勝つことができ、誇りに思います。
1Qから4Qの全てでディフェンスの部分で戦うことができました。また、試合に勝つことができて非常に嬉しく思っています。
3ポイントの決定力について
自分の感覚としては非常に良かったです。また、チームとしても嬉しいことがありました。シェーファー選手が今回復帰してくれて、徐々にチーム全体の健康状態が戻ってきています。あとは石井選手を待つのみです。
そうすればチーム全員で戦うことができるので、CSに向けてまた1プッシュできると思います。
川崎戦は自分たちにとって必ず勝たなくてはいけない試合です。残り5試合の中でも、絶対に勝たなければいけない試合と思っていますので、チームでしっかりと準備をしていきたいと思います。
また、ホームゲームでウィングアリーナ刈谷に戻ることができます。非常に嬉しく感じていますし、また多くのファン・ブースターの方々とお会いできることにとてもワクワクしています」。