レポ

【Jレポ 】#6 2018.11/2-3 琉球が東京に2連勝!!

文=橋本J、写真=橋本J、mami

「Jレポ」は、Jバスケ編集長でPodcasterの「橋本J」が、ゲーム取材時のメモをそのまま掲載しているゲームレポートです。

11/2 アリーナ立川立飛 GAME1

東西を代表するチームの激突の2連戦!!
アルバルク東京8-4で東地区3位
琉球ゴールデンキングス10-2で西地区1位
Bリーグ全体では10-2のトップは栃木、千葉、琉球の3チームが飛び出した。

このカードはバスケファンなら絶対見たい屈指のカード。
Jバスケもこれは欠かせないということで
渋滞の中車を走らせて、立川立飛アリーナに向かう。
11/2時点、ホームのアルバルク東京は東地区8−2で3位(1位栃木9−1、2位千葉8−2)
アウェイの琉球ゴールデンキングスは西地区8−2で1位。
この2連戦の重要性が、アップの選手を見ていて伝わってくる。

東京スターター#3安藤、#13菊池、#15竹内、#24田中、#53カーク
沖縄スターター #3並里、#24田代、#33アイラ、#40スコット、#51古川

両チーム共にセカンドユニットもスターターと同じレベルなので
どの選手が活躍するかゲームによって変わるので特にこのチームは面白い。
見所もたくさんある。
東京の激しいディフェンスは沖縄のガード陣がどう切り崩していくのか。
インサイドのカーク、ウィリアムズにスコット、アイラがどう反応して自分のプレイを展開できるか
アウトサイドのシューター陣がどれくらいやりあうか
などなど
あーーーー楽しみ!!

1Q
入りはお互いに激しいディフェンスで始まる。
東京のピック&ロールにゾーンで対応
沖縄の早い展開に東京は翻弄される。
並里、古川3ポイントでバスカンで10-2と琉球リード。
東京は田中のハイピックからシュートと得意のプレーで得点するも、
琉球 田代のフェイントからの抜群カットインシュート。
残り4:10 入ってすぐ琉球 岸本3ポイントで沖縄は東京に流れを渡さない。
これレベルのシュートの打ち合いは見ていてエキサイトして面白いのである。
琉球 エアーズを中心にこの時間帯は沖縄のボールムーブメントがいい。
残り3:56 東京8-19沖縄リード
琉球 橋本が後から出てディフェンスでチームを鼓舞するのを見て個人的に感慨深いものだった。
ピック&ロールをさせないタイミングを計ってゾーンに佐々HCの指示は見事に決まっていく。
琉球は東京のボールムーブメントを止めた。
10-26 琉球リードして終わる
琉球の完全に準備した激しいディフェンスとシュート力がはまっていた。

2Q
1Qと変わらない琉球の激しいディフェンスに東京は攻めあぐねる。
ディフェンスのマンツーとゾーンが佐々HCの指示がパーフェクトにヒットしていく。
東京ペースになりつつも琉球 岸本、アイラで戻す
3:18 20-41琉球リード。
後半に向けて東京 馬場、カークのピック&ロールが決まり東京も盛り返すものの
27-41前半終了琉球のリードで折り返す。

3Q
後半は沖縄のディフェンスを早めに東京が攻略、アジャストさせていけるか。
リバウンドを東京が取れるかというところがポイントになる。
入りは#琉球 田代ミドル速攻とディフェンスで1Qと同じ入りに琉球がなってる。
残り8:03 27-48琉球リードで東京がタイムアウト。
すごいディフェンスお互いのパワーが満ちている。
馬場のミドルが決まり、流れが変わるか
残り 1:04 琉球 エアーズ、東京 ウィリアムズの3ポイントで39-52と東京が追いついてくる。
東京の流れをさすが琉球 橋本が3ポイント!!
岸本が仕掛けた縦にカットインから左オープンから3ポイント。これが効いた!!
橋本の存在は大きい。
39-55 琉球リード
3Qに強い東京の勢いを琉球が我慢の時間があったが戻した。
いいゲーム!!!
リバウンドは琉球が30 東京18
ターンオーバーは琉球11 東京5

4Q
お互いトランジッションも出るがグッディ(good defence)で応戦。
東京は選手交代も多くなる。
残り6:30 43-60 琉球リード
東京は田中を中心にじわじわ追い上げる。
残り2:50 51-63沖縄のリードも減ってくる。
ここがキーポイントになる。
ここからも終始激しいディフェンスに東京は攻めきることができなかった。
琉球の選手全員に絶対入れさないという思いが全面に出て伝わってくる。
GAME OVER
結果
沖縄の圧倒的な勝利になった。
いやーーすごいゲームだった

リバウンド沖縄44 東京31
シュート確率 45.2% 31.7%
3point 8本 2本

両ヘッドコーチは以前、日本代表でHCとACという特別の関係で2人の対決であるので
注目です。
Jバスケで質問してきました。

佐々HC(琉球)
ディフェンスを激しく、出だしが良かった。
どの相手にもこういうプレーができるかが大切。
審判の笛も怖がらないでやり続ける。
相手がシュート入り出すと、自分たちのプレーに疑心暗鬼になるが、今日は良かった。
とにかく気持ちで上回る選手を当てて、うまくいった。

ルカHC(東京)
自分たちのゲームができなかった。
千葉、川崎、栃木があるけども、完成度が高い。
最後まで諦めない気持ちはあった。
どのチームもスピード、エナジーが上がっている。
出だしの入りがうまくいかなかった。琉球にマッチできなかった。
琉球のゾーンについて
それ以前の問題。
マンツーでもかなりやられていたのではないか。
それくらいバックコートからフロントコートへのスピードが早い。
アジアチャンピオンシップに加え、60試合のタフなリーグだから、疲労が溜まっている。
それが心配だ。
これからがチャレンジだ。

11/3 アリーナ立川立飛 GAME2

今日は両チーム手のうちを知っているからこそ楽しみなゲーム。
この日は世の中が文化祭もあってすごい道路は混んでて都内から2時間以上かかった分ゲームへの楽しみが上がった。
チケットは完売!!
始まる!
スターターは前日と同じ
東京スターター#3安藤、#13菊池、#15竹内、#24田中、#53カーク
沖縄スターター #3並里、#24田代、#33アイラ、#40スコット、#51古川


1Q東京 田中からカークアリウープからスタート。
東京は前日のゲームとは違う気迫や雰囲気がある。
田中自身も積極的にシュートを打っていく。
一方、琉球は古川3ポイントで出だしがいい。
東京 カークはゴール下バスケットカウント気持ち入っている
残り6:40 6-7琉球リード。
琉球は昨日に続き激しいディフェンス 田代、並里は特にいい。
そのため、東京は沖縄のタイミングよく来るゾーンでインサイドにボールが入らない。
東京は得意の左から田中カークのピック&ロールで巻き返していく。
これはわかっていても、どんどん精度が増している。
琉球 橋本の値千金3ポイントも決まり、 昨日も今日も冴えている。
東京 竹内がディフェンスが厳しい中ブロックされるもアタックしている。
これは後半につながっている。
最後ザックのブザービーターで押し込んだ。
昨日の沖縄と逆の展開にとの予感。
15-18琉球リード。

2Q
琉球 古川ミドル 東京 カークダンクでスタートを切る。
田中アシスト、右からのカットインで東京を引っ張る。さすがエース!!
残り6:50 24-22東京逆転!!
前日から合わせて初のリード!!
雰囲気も変わりつつある、変わってきた!!

34-31東京がリードで前半折り返す。
面白い!!
東京はシュート確率30.8%から44.8%へ上げた
沖縄はほぼ変わらず44.5%から45.2%
リバウンドは東京20 沖縄14
ロースコアのゲームは、えてして面白くないことが多いが
このゲームは違う
面白い!!

3Q
沖縄はディフェンスをゾーンをどう多用するか
田中の縦のカットインからスタート。
琉球 田代ミドル2本 田中ミドル 激しい中にさらに両チームのギアが上がってきた。
並里のパスワークが変わってきた。
そこからはシーソーゲームが続く
47-55沖縄がリード

4Q
東京のディフェンスがよく、琉球のオフェンスがボールムーブメント、リズムが悪くなって
重くなって来ている。
残り7:20 51-56と東京が追いついて来た。会場は東京の応援で最高潮になっていく。
がしかし、
琉球エアーズここまで無得点に抑えられていたのだが、ミドルシュートを2本決める!!
NBAでチャンピオンシップまで行っている経験をしているエアーズは場の力なのか
強いチームには決定力がある選手が必ず何人もいる。
残り6:01 53-63琉球リードが広がる。
がこの日の東京はここで終わらない!!
竹内の踏ん張りもあって
残り4:2860-63とまたまた追いついて来る。もちろん場内のボルテージはこの日1番の最高潮。
ここからがゲームのターニングポイント
残り2:45東京追いつく!!
ここからが琉球が強かった。
橋本と岸本でコントロールして
1:52
0:38
岸本の3ポイントが決まる!!
ディフェンスとの距離をうまく作った。そして打ち切った。
エアーズ、岸本、並里、前日の橋本と打ち切って決め切る。
素晴らしいゲームでした。

この日も両ヘッドコーチに質問できたのでそれを載せます。

佐々HC
よく我慢した。田中をよく抑えた。
ゾーンもいつ打ち破られるか感じてた。
東京のいい状態ではなかったけれども勝てて良かった。
自分たちの向上心を常に上げていくことが大切だと思っている。
最後のせったプレーの時はこういうプレーで行くと決めてやってきて
うまくいった。チームも岸本でいこうというコンセンサスが取れた。
Jバスケで質問してきました。

ルカHC
琉球はサイズは小さいが早いし、エナジーが高い。
厳しいゲームだった。切らさずやりきった。
終盤勝負どころ岸本に2本大事なところでの3ポイントが痛かった。
琉球は非常に強いチームだと感じた。

沖縄新戦力#1橋本の存在はイメージしてたのよりも大きいものだということを感じた。
ポイントガードには、並里、岸本がいて彼らにボールを多く持たせることでリズムをつけさせて
橋本は2番のSGのポジションも多くプレーさせているようにも見える。
それだけ橋本への佐々HCの信頼が厚いのと思わせてくれる沖縄は今シーズンケミストリーを
起こしてBリーグを席巻してくると思う!!

またこの戦いはあるので楽しみにしたいと思います。

アルバルク東京
《チーム名由来》
ALVARKは、「電撃」を意味するアラビア語を語源として生まれたチーム名。スピーディーでアグレッシブな電撃的プレーで、観客を魅了するというチームの意志を表現するとともに、
AL=The、V=勝利(Victory)、ARK=箱舟
3つの言葉を掛け合わせ、「勝利を運ぶ箱舟」という意味も持ち合わせている。
《ホームタウン》東京都
https://www.alvark-tokyo.jp/

琉球ゴールデンキングス
《チーム名由来》名称案を一般公募し、寄せられた161案の中から選出した最終候補3案による決選投票の末、「琉球キングス」にチーム名が決定いたしました。
沖縄は遡ると琉球王国であったという歴史に由来したチーム名であり、王(キング)という響きに力強さと風格が感じられ、 bjリーグの中でもキングのような存在になって欲しいという願いの込められたチーム名です。後に、チーム名に基づいてロゴがデザインされる過程で決まった3色のチームカラーより「キング(王)」のイメージを最も強く表現するゴールドをチームカラーとして採用し、チーム正式名称に「ゴールデン」が付記されました。
《ホームタウン》沖縄県沖縄市
https://goldenkings.jp/

橋本 J Hashimoto J
Basketball Journalist / Podcaster
Bリーグ、NBAの情報を配信。
ミスターバスケットボール 佐古賢一氏と20代前半に出会いバスケに感銘を受けて20年以上自身もバスケをしている。
また、広島ドラゴンフライズ球団設立時TAKEOFF大使務める。
twitter:@k2_superj / Instagram:@k2superj

レポ
Jbasket

Jbasketライター

-バスケットボール 専門メディア

twitter : @jbasket_web
Instagram : @ jbasket_web