第99回天皇杯決勝は2年連続同カード、昨年の天皇杯王者千葉ジェッツと昨シーズンBリーグ王者の琉球ゴールデンキングスが戦う。琉球はリベンジを果たすべく、初のさいたまスーパーアリーナへやってきた。また、千葉ジェッツは1週間ほど前にEASLでフィリピン、セブ島でファイナルが行われ優勝し無敗の王者となった。両チームにとっては負けられない戦いであり、ブースターにとっても熱い戦いとなる。試合は、千葉Jが前半から波に乗り、後半もそのまま更に勢いに乗りに圧倒。琉球の反撃も寄せ付けずスリーポイントは56.8%とチーム量産。天皇杯でも過去ない48点差という大差をつけ、天皇杯優勝 連覇達成という偉業を果たした。
FINAL
2024.3.16(SAT) さいたまスーパーアリーナ/15,385人
琉球ゴールデンキングス 69-117 千葉ジェッツ
1Q 21-25
2Q 11-23
3Q 17-37
4Q 20-32
<千葉J>
#2 #富樫勇樹 20得点 (3P6/8) 9AST
#34 #クリストファー・スミス 26得点
#33 #ジョン・ムーニー 17得点 14Reb
#10 #ゼイビア・クックス 13得点 7Reb 4AST 4BLK
#3 小川麻斗 14得点(3P4/6)
<琉球>
#14 岸本隆一 13得点 2AST
#7 アレン・ダーラム 13得点
#4 ヴィック・ロー 12得点 6AST
#45 ジャック・クーリー 11得点 10Reb
ゲームの入りから注目され、スミスのスリー含む5得点、岸本もしっかりスリーとローでテンポいい千葉に離されず、リードしていく。スミスの存在は千葉にとって非常に大きく影響させた。スミスからクックスに変わるとサイズが大きくなり、変わらず速い展開が続く形を取れる千葉は、インサイドにダイブして得点し、更にディフェンスのギアを上げる琉球に、原がスリーポイントにドライブからバスカンとチームを引っ張る。原のペイントへのアタックはフィジカル強く琉球のインサイドのビッグマンのディフェンスを撹乱させた。
富樫を起点にしてペイントにアタックするオフェンスを続けて、オープンにしてスリーポイントを決める千葉らしいバスケットを展開し、1対1から連続で決めていき2桁得点差にする。琉球は富樫に対して、ディフェンスのいい小野寺や荒川をつけるが富樫がしっかり対応して、1対1含めてディフェンスをさせない力の差を1試合通して見せた。ローが富樫についてもミスマッチが起こることもあり、千葉のオフェンス力は更に勢いつけた。琉球はディフェンスをどうアジャストするのか、48-32千葉リードで折り返す。
スリーポイント3/13 23%、2P7/18 38.9%の琉球に対して、スリーポイント7/18 38%、2P10/22 45%と千葉の高い確率がスタッツに出た。
後半に入っても千葉がイニシアチブを取り、ディフェンスではダブルチームで相手を追い込んでいく。リズムを取らせない激しいディフェンスが効いてアウトサイドから小川麻斗らのスリーポイントが決まり点差を広げていき、千葉は怒涛のオフェンスを仕掛けて30点差へ、最大は50点差まで広げた。その中で強力な光を出してチームに貢献した一人はチーム合流して3試合目のスミスだ。追い上げたい琉球に、ディフェンスでプレッシャーをかけて、個人で打開してリードを広げる脅威の貢献で千葉が一気に走り抜ける。
そして千葉は若手選手も活躍し、小川は持ち前のハッスルして14得点あげ、チームの爆発力は最後まで続き、117-69で勝利して天皇杯優勝、2連覇を達成した。
ペイント内での得点で大きく差が出て千葉42-28琉球。セカンドチャンスポイントも千葉32-6琉球とリバウンドも千葉49-37琉球と圧倒した。強い千葉に琉球は試合を通してアジャストすることが厳しかった。中々見ることが点差の勝利となり、EASLと合わせて2冠王者になった。
琉球の岸本隆一は「結果で見返していけるように、自分達が1つ1つ行動を起こせていけたら」と会見で語った。
ここから未来へ繋げること、最後まで心からリーグ戦を戦い抜くこととした。この実力人気チームを今シーズンCSへ向け最後まで注目していきたい。
優勝🏆 千葉ジェッツ(2年連続5回目)
準優勝 琉球ゴールデンキングス
第3位 川崎ブレイブサンダース、宇都宮ブレックス
大会MVP賞
富樫勇樹(千葉J)2大会連続3回目
大会ベスト5
富樫勇樹(千葉J) 3大会連続5回目
ジョン・ムーニー(千葉J)2大会ぶり2回目
クリストファー・スミス(千葉J)初受賞
岸本隆一(琉球)初受賞
比江島慎(宇都宮)3大会ぶり3回目