チャソン・ランドル(G/188cm/ストックトン・キングス)は、NBA通算119試合に出場した実績を持つベテランガード。ニックス、ウォリアーズ、マジック、ウィザーズなど名門クラブでプレーし、海外でもスペインのレアル・マドリードや中国CBAで得点力を発揮してきた。豊富なキャリアで培ったゲームメイク力と冷静な判断力は、試合終盤でこそ真価を発揮する。現在はGリーグ・ユナイテッドのキャプテンとしてチームを牽引し、そのリーダーシップと安定感に大きな期待が寄せられている。
J:海外の試合をする上でシュートタッチが難しいと思うんですけども、勝負どころでしっかり得点していくのに日頃からどういうことを意識してプレーしてますか
ランドル:
「とにかくまずは自信を持ち続けることに尽きるかなと思います。これまで練習してきた時間のことを思い出して、自信を持ってプレーしていくということを心がけています。
また Gリーグは事前の準備という意味でかなり我々にケアをしてくれていて、いろんなボールを導入して練習をしていたり、練習会場に大きな音楽を流してなるべくチームとしてゲームライクな環境で練習できる、そういったトライアルもしてくれてるので、そういったところもすごく助かっています。
もちろんパーフェクトにアリーナの雰囲気を再現できるということではないですし、昨日のアリーナも今日のアリーナでも本当に素晴らしくてファンの声援も大きかったので、そういったところでのアジャストは必ず必要でした。
とにかく昨日のオープンハウスアリーナ、今日トヨタアリーナ東京と素晴らしいアリーナでプレーができて、帰ったら自分の子供たちに東京と太田市で素晴らしいアリーナでプレーしたぞ!と言う話をしたいなと思います。」
J:NBAでは八村塁選手や河村勇輝選手の日本人トップ選手がいて、日本のバスケットを盛り上げてくれてます。どう感じているのかを教えて下さい。
ランドル:
「本当に目を見張る活躍をされているなと思います。私はNBAで八村選手と対戦したことがありますが、彼のフロアでの存在感、すごい迫力があるなと感じますし、素晴らしいキャリアを築いているなと思います。
河村選手に関しても、すごくクイックネスがありますし、とにかく早いしパスがうまいと。そういった印象を強く感じています。
ただ、これは全く私にとっては驚きではなくて、やはり昨日今日と、この日本でプレーをしたことで、本当に日本人のスキル、タレントの力、そういったものにすごく感銘を受けました。必ず日本人プレイヤーが、NBAやユーロリーグなどで活躍できるレベルになるんじゃないかなという風に強く思いました。」
世界を渡り歩き、数々の修羅場をくぐってきた司令塔・ランドル。その言葉には重みがあり、同時に日本バスケへの大きなエールが込められていた。
NBAの舞台を知る男が「日本人は必ず世界で通用する」と断言した。その言葉に、ファンの胸は熱く震える。ランドルが見据える未来の先に、日本バスケの新たな扉が開こうとしている。