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【女子日本代表】コーリー・ゲインズ 新HC会見 Jbasketインタビュー「日本のバスケットボールをもっともっと成長させたいというのが自分の1つの夢だった。スタンダードを取り戻す」

【女子日本代表】コーリー・ゲインズ 新HC会見 Jbasketインタビュー「日本のバスケットボールをもっともっと成長させたいというのが自分の1つの夢だった。スタンダードを取り戻す」

女子日本代表の新ヘッドコーチに、コーリー・ゲインズが就任した。2028年のロサンゼルスオリンピックを目指す新チームのヘッドコーチとして、ナショナルトレーニングセンターにて記者会見が行われた。

コーリー・ゲインズ氏は2009年から日本と関わってコーチとして女子のチームにも関わってきた。2020年、東京オリンピックの時も女子のコーチとしてチームに関わって長い間、日本の女子チームとの関わりがある。さらに、ゲインズ氏の経歴ではNBA含め、WNBAでの活躍、そして業績も期待も大きく、今回の女子日本代表を4年間を託すということで、三屋会長より冒頭の挨拶から始まった。

コーリー・ゲインズHC挨拶

「改めまして、コーリー・ゲインズです。自分は1998年にジャパンエナジーの選手として初めて来日しました。その機会がこれまでの自分の人生を変え、日本には多くの友人もいて、第2の故郷だと思っています。そこからアメリカに戻り、近い人から電話をいただき、日本のバスケットボールを一度サポートしてくれないかというような依頼がありました。その人のおかげで今このようなポジションにつくことができたと自分は感じております」。

コーリー・ゲインズHCが目指すバスケットボール

◉「Organized Chaos」組織化したカオス
・スピードが速く強度のあるバスケットをミスなくこなしていくこと
・これまで通りシューティングと機動力といった日本選手の強みを活かしつつ
①ハイエナジー ②継続性 ③ハードにプレーすること。

この3つを持つ選手を探してチームを作っていきたいと話した。

◉若手選手にも注目していく

◉ チームを作る上でコミュニケーションを大切にして、海外でプレーする日本のパスポートを待っている、日本代表資格がある選手の招集も意識してやる。日本が作り上げたスタンダードを取り戻すために、全力てやっていきたいと力強く話した

ここから、女子日本代表は今年の2025年7月から始まるFIBA女子アジアカップ2025に参加する。来年2026年3月にはFIBA女子ワールドカップ最終予選、9月にはワールドカップ本戦が待っている。そして2027年にアジア競技大会,そして2028年にロス五輪への挑戦が待っている。

先ずは、今年の夏のアジアカップ2025での優勝が、ワールドカップ2026の出場権獲得のため期待される。

 

Jbasketインタビュー

J:日本のナショナルチームのヘッドコーチを決めた時、引き受けた時の気持ち、日本の印象を聞かせください

「まず、1つ目の質問からお答えさせていただきます。日本代表女子チームのヘッドコーチが決まって本当に光栄ですし、 いろんなことを誇りに思っています。
日本に初めてきてプレーから日本のバスケットボールをもっともっと成長させたいっていうのが自分の1つの夢でもあったので、ヘッドコーチになって、その夢をこれから実現できるっていうのは本当に嬉しく思っています。初めて来た時の日本のバスケットの印象は、すごく古いバスケットボールの印象だったんで、そこは自分が変えていかないといけないっていう想いでこれまでやってきて、ヘッドコーチになって、それはもっともっと、トライできることも増えていくと思うので、これから自分の夢を実現できるように頑張っていきたいという風に思いますし、本当に教えて嬉しく思っています」。

 

J: 日本全国で盛り上がってる人たちがいると思うんですけども、当時戦ってる選手たちも含めて現在、交流はありますか

「一緒にプレーした選手たちが今成功して、かなりたくさん現場で働いてらっしゃるんですけど、本当によく連絡を取って、まだこういう人たちと関係を続けてる方々がたくさんいます。

自分の思うことは、やっぱり知らないことは なかなか出来ないこともあるので、いろんな人と交友を取ってコミュニケーション取って、知らないことを教えてもらったりして、また自分も成長していきたいなと思います」。

 

コーリーHCは驚くほどのキャリアで、NBA選手としても活躍した後、2016年にNBAニューヨーク・ニックス アシスタントコーチ時代には、3連覇を2回も成し遂げたジョーダン率いるブルズ、コービーとシャック率いるレーカーズ合わせて11回チャンピオンに導いた名将フィル・ジャクソン氏とバスケットを共に作ってきた経験もある。2007年 WNBAのフェニックス・マーキュリー(WNBA) ヘッドコーチ(〜2011年)で、2007年AC 2009年HCの際にWNBA優勝を果たす。

コーリーHCは「バスケットは、人と人のコミニケーションだ」と語る。男子日本代表でも、選手一人、一人と常に声をかけ時には真剣に遊び、選手たちと笑顔を練習でも見せていた印象の強いコーチが新たな女子日本代表を導く。

 

コーリー・ゲインズ キャリア

1965年6月1日生(59歳)
アメリカ・カリフォルニア州出身
ロヨラ・メリーマウント大学(アメリカ)、カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(編入)

選手歴
1988年 NBAシアトル・スーパーソニックス
1989年 NBA ニュージャージー・ネッツ
1990年 NBA フィラデルフィ·76ers
1991年 NBA デンバー・ナゲッツ
1992年 NBDL スーフォールズ・スカイフォーズ
1993年 NBA ニューヨーク・ニックス
1994年 スカヴォリーニ・ペーザロ(スペイン)
1995年 NBA フィラデルフィア・76ers
1996年 ガラタサライ(トルコ)、ヴェローナ(スペイン)
1997年 ハポエル・エイラット
1998年 ジャパンエナジー(日本リーグ)
1999年 マッカビ・リション、マッカビ・ハイファ (イスラエル〜2003年)

コーチ歴
2003年 ロングビーチ・ジャム(ABA)アシスタントコーチ
2004年 ロングビーチ・ジャム(ABA)ヘッドコーチ(〜2005年) ※2004年ABA優勝
2005年 ベーカースフィールド・ジャム(D-league)アンスタントコーチ
2006年 WNBA フェニックス・マーキュリー アシスタントコーチ(〜2007年)
2007年 WNBA フェニックス・マーキュリー(WNBA) ヘッドコーチ(〜2011年)
2007年AC 2009年HC WNBA優勝
2009年 NBAフェニックス・サンズ 育成アシスタント
2013年 NBA フェニックス・サンズ アシスタントコーチ
2016年 NBA ニューヨーク・ニックス アシスタントコーチ
2018年 NBA デトロイト・ピストンズ(アシスタントベンチコンサルタントコーチ
2019年 NBA ワシントン・ウィザーズ アシスタントコーチ

日本代表コーチ歴🇯🇵
2016年 女子日本代表 アドバイザリーコーチ
2022年日本男子代表チーム アソシエイトヘッドコーチ
2024年 女子日本代表ヘッドコーチ

 

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