昨年の天皇杯を決勝で川崎に惜敗して、今年の天皇杯に千葉Jは昨シーズンBリーグチャンピオンの宇都宮とブレックスアリーナで対戦。千葉Jは今シーズン現在20連勝とリーグタイ記録の勢いで首位を絶好調でひた走っている。一方宇都宮は今シーズン現在20勝18敗で東地区5位に位置している。
一発勝負の天皇杯なので、1つ1つのプレイが勝敗に直結すこともあり、前半からお互い厳しいディフェンスからの展開が注目になった。
2/15(水) ブレックスアリーナ
宇都宮 65-77 千葉J
1Q 7-15
2Q 16-28
3Q 27-21
4Q 15-13
<千葉J>
#2 富樫勇樹 17得点 4AST
#34 クリストファー・スミス 16得点
#14 佐藤卓磨 10得点(3P3/3)
#31 原修太 9得点 2AST 2STL
<宇都宮>
#6 比江島慎 20得点(3P3/4) 4AST
#42 アイザック・ファトゥ 20得点
#40 ジョシュ・スコット 10Reb 6得点
インサイドからローと富樫のスリーポイントで良い入りの千葉。その後はディフェンスにより宇都宮に得点を決めさせない強度高く、インテンシティ高いDFを完璧に見せる千葉。そして宇都宮のインサイドに対しても寄りも早くしっかり抑えて15-7で1Qを終える。
2Qはボールムーブして、インサイドにアタックしていく宇都宮を千葉のダブルチームや速い寄りに対して宇都宮がどうアジャストしていくか。千葉は富樫、原を起点にエドワーズがポップしてアウトサイドからスリーポイントを決め出してきて千葉の得意なプレイが出てくる。
オフェンスリバウンドも取る千葉は、ロースコアの中でしっかり流れを自分達に持ってくる。そして、富樫からのパスでローがアリウープダンクを叩き込む。スペースを上手く使い千葉のバスケが展開される。そしてスミスの連続シュートで千葉が爆発して一気に引き離した。パトリックHCが試合後に「前半はパーフェクトな内容だった」とあったように千葉のインテンシティ高いディフェンスが光った。
後半は入りが大事な宇都宮は、千葉に先行されたが遠藤の連続シュート、比江島が得点してリズムが出てくる。比江島がフリーを作ってようやく得点して、更に起点を鵤の所に変えて、富樫にポストアップしてここから一気に追い上げ体制に入り、比江島の3本目のスリーポイントで宇都宮は得意のディフェンスから流れを作る。DFもマンツーマンとゾーンと切り替えて仕掛けていく。
それでも千葉は佐藤、原がコーナーからしっかりスリーポイントを決めて得点を決めて追い上げる宇都宮を引き離す。そして富樫がスペースにドライブしてそのまま得点を連続でして64-50で最終へ。
あっという間にきた4Qは、富樫がフロア、相手を見てドライブして得点して千葉は流れを渡さず進んでいき、佐藤がスリーポイントを決め切ってリードを広げ、比江島もやり返す中、激しい攻防からしっかり点差をつけてリードを守り千葉が勝利して、天皇杯ファイナルへコマを進めた。2年連続ファイナル進出になる。
パトリックHC(千葉J)
J:強度高いDFで選手の高いパフォーマンスについて
「前半はパーフェクトに近いハーフコートDFでした。ただRebはDFの一部なので、少し集中が切れてしまった部分はありました。オフェンスReb取ったらもっと良かったと思います。」
J:OFについて
「TOが多すぎて、ファストブレイクの所、ハーフコートでドリブルし過ぎる所があったけど、ボールの動きが良かった時はオープンシュートもレイアップも良かった。それでも19のOFReb取れて大事な時でも取れて流れを止めた。タクマが大事な時に決めてくれて、うちのストレスを、プレッシャーを弾けてくれたと思います。あと1つで大きい目標が近づいてくるので3/12楽しみにしてます。」
富樫勇樹(千葉J)
J:DFとOFでチームに貢献してる自身のプレイについて
「個人的にはシュートタッチが良かった日ではないですけどその中でドライブだったり自分の仕事はある程度は出来たと思ってます。チームとしても重い時間帯もありましたけど、今日はDFの勝利だと思います。
負ければ終わりの天皇杯準決勝の大事な一戦でまずは勝てた事が1番大きいと思います。
J:ファイナルに進みました
「今年勝てば天皇杯優勝は4年ぶりですかね。3連覇してから少し期間が空いてしまっていて、2年連続ファイナルに行けた事は嬉しいですけどしっかり優勝したいです。三冠を目標にしてるのでまず1つ目を勝ち獲りたいです。」
佐々宣央 HC(宇都宮)
J:OFでのインサイド含めてどう展開出来ればという点があれば教えて下さい
「ハンドラーのマコトが苦しい展開でもやっている中で相手のDFもディナイしてきてボールを動かさないと剥がれていかなくて、後半遠藤が解決してくれましたが簡単に千葉は打たせてかれない。うちが3P20本で千葉が33本なので、どうやって作っていくか。中に行ってもう一個外が空いてる所へが必要になってくると思います。やらないといけない事ははっきりしていて、僕らは言葉を伝えていきますが、選手達は激しいコートで頭でりかいしながらハードにやっているのですが要求しながらあと3回千葉戦にチャレンジしていきます。」
比江島慎(宇都宮)
J:強度の高い両チームでこのような展開でポイントになる事は
「ある程度集中力を保って全員連動してDFの強度を上げながらやれていたと思うのですが、しっかり絞る所は絞って3P打たせる所やヘルプ寄ったり意識してましたが、確率よく決められてしまった。
追いかける展開になってしまうとこういう一発勝負の大会は難しさと20連勝しているチームなので苦しくなってしまい、悔しい結果になってしまった。これを糧にリーグ戦で千葉と3回あるので切り替えていきたい。自分のワザも増やしながら、コンディションも良いので代表でも生かしていきたい。」