男子日本代表は国際強化試合でワールドカップへ向けて最終調整にはいっていく。8月2日、4日に群馬県太田市のオープンハウスアリーナ太田にて、FIBAランキング26位のニュージーランドと2試合対戦した。
参照:Game1.2
今大会NZ戦から、Bリーグシーズン終盤に怪我をした河村勇輝が約2ヶ月ぶりに日本代表のコートに帰ってきた。日本代表のポイントガードについて、トム・ホーバスHCは「3人のポイントガードを予定している」と話す。
まずは富樫勇樹、河村勇輝がいる。そして西田優大だ。Windowから3人のPGとしてロースターにいた、テーブス海が韓国戦後、このチームから外れた事により、西田優大がこれまでもコンボガードとしてやってきたが「2回の合宿でもMVP、もっと試したい。」とトムHCのバスケットに欠かせない存在となってきた。
100%の状態で復帰した河村勇輝は持ち前の独特のリズムと速さが帰ってきた事により日本の流れを一気に変えるプレーをGame1で見せてくれた。Game2では、ニュージーランドが河村に対してフィジカル強いディフェンスを通してしっかり対策をして河村に好きにプレーをさせなかった。それでも2ヶ月ぶりとは全く思えないほどのプレーを見せてくれた事は日本にとって大きく厚みが増した。
また、西田はホーバスHCがWindow4のカザフスタンからのポイントガードとして試している。強度高いディフェンス、ドライブ、スリーポイント、そしてフィニッシュ力に加えてチームに必要な力として起用してきた。試合を重ねる毎にPGとして進化していく西田のディフェンスから流れを掴む強みは、日本が苦しい時間帯で必ず必要になる。トムHCは、Game1では試合後に河村の復帰後でプレータイムが短くなって事について謝ったとコメントし、Game2では1Qから河村と交代で入るかたちで起用し、後半も富樫勇樹、河村勇輝とは違うポイントガードとしての流れも魅せた。
次のアンゴラ戦から更に強いアフリカ、ヨーロッパ相手に期待も大きい。
その河村勇輝、西田優大が試合後にJbasketインタビューに応えてくれた。
河村勇輝
J:かなり相手にスカウティングされてどう対応して、また今後この様な時のアジャストを教えてください
「僕1人で打開するようなチームではないので、渡邊雄太選手、ホーキンソン選手が入ってきて彼らがファーストオプションになりながら、逆にロールプレーヤーになりながらする時間帯が増えてくると思うので、そこはあまり心配してないです。
今日もかなり対策されたものの、僕の中では悪かったという印象はなくて、ゲームコントロール、シュートタッチは中々上手くいかなかったですけど、ワイドオープンは打ち切ってるし、カットインでもターンオーバーもあまりなく悪くないと思うので後はPGとしてコントロールは対策どうこうより僕の実力不足かなと思ってます」
「身体はまだまだですね。この2日間でやはり1試合目終わった後に思ったより身体の疲れも感じましたし、久々に実戦やって体力はまだまだこれからと思いました。NZは大きいし手も長いのでバウンドパスをしっかりやったり、カッティングだったり、イージーバスケットに繋がるパスも少なかった。アシストを多く精度高めてターンオーバーを減らすのがより理想になると思います」
西田優大
J:4Qも重たい場面から西田選手が入って変わりましたがどんな気持ちで入りましたか
「3Q悪い流れが悪い状態だったのでなんとか打開して流れを作ってやろという思いで、一昨日のパフォーマンスも僕自身よくなかったので、一緒にカネチが入っていたので活かせてやろうと思ってた時に決めてくれて、そこからもうひと乗り出来なかった。自分達のミスから流れを失ってしまったので、そこは一つ反省かなと思います。」
J:1Qの交代でのトムHCと話していた事を教えてください
「比較的、相手に良いポジションを渡してしまっていてショットインの後からどんどん早く展開しようと日本のバスケはやって、スローインでもたついていたので、そこを話してました。」
J:PGをやっていて原選手とのコンビで、練習中から試合での組み合わせやローテーションで、トムさんも試したかったと話してましたが、感覚どうですか
「韓国戦も一緒に出てる時間帯も原さんと出てる時間帯はディフェンスの強度がグッと上がる時間帯で、僕をはじめ原さんのディフェンスで底上げしますし悪い流れから、日本に流れを作るのは強みでもあり、まだ僕がPGが出来てる訳では無いので凄く助けてもらってます。」
J :原選手は、出てる時間帯にもっと西田選手を助ける動きも出来るかと思うと話してましたが
一緒はプレーしやすいですか
「はい!チームとしてやろうとしてる目的が一緒で、ディフェンスから入ろうと、直接コミニケーションを取る事はないですが気持ちはビンビンに感じるんで、思いが一緒なのはやりやすいです」
J :次はアンゴラ戦ですが、改めてテーマ課題や思いを
「本当にアフリカ勢ですし凄くフィジカルで来ると思うので韓国戦から出だしがあまり良くないので分かっているけどパンチ受けても魔に受けてしまうので僕たち自身からあたって行って流れを作れば又違った展開が出来ると思うのでそういいった所を意識していきたいです」
トム・ホーバスHC
「こういうゲームたまにあります。最初からリズムとか変わった。韓国遠征とかでも出だしが悪くてもベンチから出る選手でエネルギーとか変わってうちのバスケットを今までは作った。今日はウチらしいバスケットじゃなかった。ニュージーランドは速いテンポでやってよく入った。これからチームと話してヘッドダウンしないで頑張ります。勉強になりました。
今日は色々組み合わせも見たかった。メンバーはアンゴラ戦までこのまま行く可能性もあります。本当に難しいよ」
2 富樫勇樹 (PG / 167cm / 千葉ジェッツ)
5 河村勇輝 (PG / 172cm / 横浜ビー・コルセアーズ)
6 比江島慎 (SG / 191cm / 宇都宮ブレックス)
13 金近廉 (SF / 196cm / 千葉ジェッツ)
17 須田侑太郎 (SG / 190cm / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
18 馬場雄大 (SG / 195cm / -)
19 西田優大 (SG / 190cm / シーホース三河)
30 富永啓生 (SG / 188cm / ネブラスカ大学)
31 原修太 (SF / 187cm / 千葉ジェッツ)
34 渡邉飛勇 (C / 207cm / 琉球ゴールデンキングス)
75 井上宗一郎 (PF / 201cm / 越谷アルファーズ)
91 吉井裕鷹 (SF / 196cm / アルバルク東京)
99 川真田紘也 (C / 204cm / 滋賀レイクス)
◉国際強化試合 東京大会
有明アリーナ
8月15日(火) 19:00 tipoff 日本 vs アンゴラ
17日(木) 19:00 tipoff 日本 vs フランス
19日(土) 15:00 tipoff 日本 vs スロベニア
◉FIBAバスケットボールワールドカップ2023
8月25日(金)〜9月10日(日)
沖縄グループステージ :沖縄アリーナ(日本)
決勝ステージ;マニラ・フィリピン
日本戦スケジュール
8月25日 (金) 21:10 tipoff 日本 vs ドイツ
8月27日 (日) 21:10 tipoff 日本 vs フィンランド
8月29日 (火) 20:10 tipoff 日本 vs オーストラリア