男子日本代表「アジアカップ予選window1」有明コロシアムにて2月25日に2戦目となる中国と対戦し勝利した。現在FIBAランキングでは中国29位で日本が26位に位置している。今大会FIBAの公式発表では”アジア大会や代表チームとしては1936年ベルリンオリンピック以来勝利がない”と発表があり勝てば88年ぶりとなる試合だ。2012年ではアジア杯で60-50で東京で中国に勝利もしている。
また、今大会に関しては2021年トム・ホーバスHC就任後最初の公式戦、ワールドカップアジア予選ホームで中国に2連敗からのリベンジ「とにかく勝ちたい リベンジしたい」を実現させた。
FIBAアジアカップ2025予選 Window1 中国戦
2/25(SUN) @有明アリーナ
日本🇯🇵 76-73 🇨🇳中国
1Q 19-20
2Q 19-18
3Q 17-13
4Q 21-22
<日本>
#18 馬場雄大 24得点 (3P4/6) 4Reb 2AST 1STL
#24 ジョシュ・ホーキンソン 14得点 13Reb 2STL 2BLK
#5 河村勇輝 12得点 4Reb 3AST
日本のスターターは河村勇輝、ホーキンソン、比江島慎、馬場雄大、吉井裕鷹となり、グアム戦のハレルソン、金近とは入れ代わるロスターで、コンディション不良から馬場の復帰で臨んだ。グアム戦では、アウトサイドの確率が悪くペイントアタックのバランスが良くない前半、中国戦では攻守の課題をクリアし高い壁を打破しなければいけない一戦。
中国はボールを動かしてペイントとアウトサイドからも決めてしていく3-12のランを見せる。過去の敗戦が頭を過るかの様な雰囲気だが、日本は河村に変わって富樫が入りフリースローとディフェンスでリズムを変えてスペースを作ると井上が2本のスリーポイントを決めて鼓舞して追いつた。日本は馬場のペイントエリアからのアウトサイドと、チームは一気に流れを作った。引き離す中国にこの試合を通してホーキンソンの強度高いディフェンスに中国は攻めあぐねる激しいディフェンスを見せる。
決め切る中国に日本はしっかり対応して、グアム戦でも手応えがあった2ガードで対応する。テーブスがペイントアタックして流れを変え、個人技で3ポイントにドライブにと遂に逆転する。テーブスと富樫のコントロールに中国は翻弄され馬場がフリーになり決め切り日本のバスケットを展開して同点で前半は38-38と画角の戦い、中国は高さと想定外の確率でアウトサイドも決めてきた。
後半は比江島から起点で馬場へ渡り速い展開で得点し、馬場は4本目のスリーポイントを沈めると日本に勢いつける。最終局面に入り、中国もインサイドアウトサイドと攻撃してくるのに対して日本は激しくリバウンドも取り切っていく。馬場は得点面とメンタル面で日本をリードしていき、河村のスリーポイントが2本決る。中国も3点差まで粘るがホーキンソンと比江島のダブルチームからのダンクで最後は決定づけた。日本の強さは、吉井、井上、川真田、そしてホーキンソンとインサイドでの強度も40分間通してみれた。最後はリードを守りきり日本は73-70で強敵中国を撃破した。アジアカップwindow1は2連勝で終えた。
トム・ホーバスHC
「私達にとっては素晴らしい勝利でした。試合後チームに”本当に質の高いチーム相手にこういう勝ち方をしてみんなの自信が上がった。
これが僕らのゴールへの大きな一歩なんだ。”と共有した。だからそれを引き出せたことが本当に嬉しかったし、タフな試合だった。
試合の序盤はうまくいかなかった。みんなが少し引き締めて、ちょっとしたことを少しずつ上手く出来て、井上、馬場2人とも大きな3Pシュートを何本も決めた。彼は今日燃えていたし、ディフェンスも素晴らしかった。みんな自分の役割を果たし、自分の仕事をしました。そして勝利を得ることができて感謝している。2年半前、中国に完敗したけど、今日の勝利を2年半待ち続けていたんだ。このチームは本当に凄い、みんな信じてる、頑張ってる、気持ちが強いです。」
J:ドライブ、キックアウト、3ポイントと成功してここから世界が研究してくると思いますがここから伸ばす所を教えて下さい
「今のバスケットは少しずつレベルが上がってきた。本当に細かい事、ドライビングのタイミングやカッティングなどは上げていきたい。このスタイルの中でスリーポイントの%がまだまだ足りないと思う、今日は34%で、グアム戦よりいい。本当にうちの目標はオリンピック第2ラウンドで、そこに行くには間違いなく40%近くにいかなかったら大変だと思います。そこの%を上げていきたい。今日はシュートのバランスは良かった。2ポイントシュートの%(39%)は少し低かったけど、フリースローは27本出来たのでこれは凄い良かったと思います。」
馬場雄大
「今日の勝利に非常に感謝しています。88年越しの勝利、コーチが言ったように今日は素晴らしい勝利でした。この試合のポジティブな所は、試合全体を通してフィジカルにプレーできたことですね。これから強い相手とも戦っていきます。ここからBリーグに入っていきますが1日1日を大事にして、力を合わせてやっていきたいです。」
J:チームを牽引して勝利して、リーダーシップへの気持ちや思いを思いを教えて下さい
「経験ある選手がリーダーシップを取るという事はかなり必要になる思いますが、若手の選手でもリーダーシップをもってやっている選手が多くて、”信じてやる” 、いかにチームメイトやコーチを信じてやる事が出来るかいう所にフォーカスして今日は臨みました。
そこがリーダーシップに繋がるかわからないですけど、最近そこをコートに入る上で意識している所です。」
2 富樫 勇樹 (PG / 167cm / 千葉ジェッツ)
5 河村 勇輝 (PG / 172cm / 横浜ビー・コルセアーズ)
6 比江島 慎 (SG / 191cm / 宇都宮ブレックス)
7 テーブス 海 (PG / 188cm / アルバルク東京)
10 今村 佳太 (SG / 191cm / 琉球ゴールデンキングス)
17 須田 侑太郎 (SG / 190cm / 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)
18 馬場 雄大 (SF / 195cm / 長崎ヴェルカ)
24 ジョシュ・ホーキンソン (C・PF / 208cm / サンロッカーズ渋谷)
25 川島 悠翔 (PF / 200cm / NBAグローバルアカデミー)
75 井上 宗一郎 (PF / 201cm / 越谷アルファーズ)
91 吉井 裕鷹 (SF / 196cm / アルバルク東京)
99 川真田 紘也 (C / 204cm / 滋賀レイクス)
平均191.9cm、26.5歳
2/22(木)
日本(26位)🇯🇵77-56 🇬🇺グアム(76位)
2/25(日)
日本(26位)🇯🇵76-73 🇨🇳中国(29位)
会場:有明コロシアム (東京都江東区)
ラウンド1組み合わせ
グループA:タイ、オーストラリア、韓国、インドネシア
グループB:チャイニーズ・タイペイ、香港、フィリピン、ニュージーランド
グループC:中国、グアム、日本、モンゴル国
グループD:イラク、ヨルダン、パレスチナ、サウジアラビア
グループE:イラン、カザフスタン、インド、カタール
グループF:バーレーン、シリア、レバノン、アラブ首長国連邦
※各グループの上位2チームが、FIBAアジアカップ2025に出場が確定。3位のチームは、2次ラウンドで2グループ3チームずつに分けられ総当たりを行い、各グループ上位2チームが、FIBAアジアカップ2025への出場が確定。(合計16チーム)
公式サイト
https://fibabasketballasiacup2025-qualifiers.japanbasketball.jp/