パリ五輪へ出場する12名はヨーロッパへ日本から旅立った。2016年リオ五輪では準々決勝、トム・ホーバス監督のもと東京五輪ではファイナルでアメリカに敗れたが銀メダルを手にした。その決勝カードのアメリカとパリ五輪では初戦から対戦する。
国内での国際強化試合を全勝した恩塚JAPANの12名のメンバーはパリに向けて出発した。メンバー構成では、大黒柱の高田真希が相手のビックマンに対応していき、東京五輪では、3×3で日本代表として活躍した馬瓜ステファニー、赤穂ひまわりが体を張って、ディフェンスにリバウンドに日本代表を支える。
またガード陣は東京五輪で活躍し、その後WNBAでも活躍した町田瑠唯が怪我を克服して日本代表に復帰した事も大きい。スターターでは「東京五輪の時は自分はお客様のようだった、先輩たちに連れてきてもらった」と語る宮崎早織がスピードスターとして世界を撹乱してくれる。そして、本橋菜子も怪我と向き合いながら安定したコントロールで速いバスケットを支える。吉田亜沙美は恩塚JAPANで日本代表を復帰して、試合やクォーターの最後の締めくくりをして日本をコントロールして牽引する。日本のカード陣は世界で全く引けを取らない特徴も違い楽しみになる。
ウィング陣やフォワードでも馬瓜エブリンと宮澤夕貴が代表に復帰してバックアップからペイントを支え、オリンピック初選出となる東藤なな子もスリーポイントとペイントアタック、ディフェンスで日本を支える。そして、日本の得点源で肝になるシューター、山本麻衣と林咲希は世界からも注目され、マークされていくが3ポイントを決め切り”走り勝つシューター軍団”をどれだけ魅せてくれるか、ここからフランス(7位)とベルギー(6位)との国際強化試合を行い、五輪本番を迎えていく。
恩塚HC
「チームのテーマとしては、ディフェンスでコミュニケーションを大事にして戦うこと。プレッシャーをかけて相手を困らせたり、リズムを壊すところは7割8割ぐらいはできていたと思ってます。
ただ、その瞬間瞬間でやりきれないところがあって、オリンピックで勝負を分ける大きなポイントになると思っているので、ここが突き詰められるかは課題として得られた。それがこのゲームの価値としては意味があったと受け止めています。
オフェンスはチームで攻め続けるということ、オーストラリア戦以降もいいパフォーマンスができていて、いい方向、いい形になってきたと手応えを持っています。
シュートを打った後の入らなかった後のオフェンスリバウンドの入り方と、マッチアップの遅れからのダメージの方が私は気になっていて、そこを改善の大きなポイントの1つにしていきたいなと思っています」。
高田真希
チームでの役割は
「スコアラがたくさんいるので、オフェンスの役割の1つとしてスクリーンをかけることがすごく多いので、味方をフリーにさせながら、 今日みたいに打てればいいんですけど、今日も入らない時間帯が続いてたりしてたので、そういった時に、次これやろうと自分がコートの中で言ったりするので、いい判断をして、悪い流れの時に自分が攻めるっていうよりも、いいオフェンスの選択をしようと心がけています」。
山本麻衣
2番ポジションについて
「 OQTから2番ポジションをやっていて、このポジションだからこそ、攻めるところは攻めないといけないですし、得点するだけでなく点数に絡むことがすごく重要だと思っています。積極的に点数を取りいくことで、日本のいい流れになるのを自覚しているので、自覚と責任を持ってやっていきたいです」。
宮崎早織
J:4人のPGは、それぞれみんな特色も役割も違うと思いますが、4人の中ではどういう話とかコミュニケーションをとっていますか
「結構とりますね。ベンチに帰ってきた時にルイさんが “最後のあそこのプレーは、ゆらだったら何してた?” とかコミュニケーション取れてますし、わかんないことがあったらすぐリュウさんに聞きに行ったりしてます。ナコさんも結構アドバイスくれるのでほんとに心強いですし、迷った時はすぐ先輩たちに聞いてっていう感じでやってます」。
「スターターは、今まで頑張ってきた成果だと思って、自信を持ってオリンピックに臨みたいなって思ってます。オリンピックが2度目だからこそ、いろんなことにチャレンジしたいなって思いますし、東京オリンピックの時はそこまでプレータイムがなかった分、成長した姿を見せたいなって思っています。ただ、コートに出たら自信を持って楽しんでやれたらいいなって思ってます」。
J:日本を離れてパリ、ヨーロッパに向かいますが、今の心境を教えてください
「もう日本にずっといたいですけど(絵顔)、日本が大好きなので母国最高って感じなんです(笑)。でも逃げれないので、しっかり勇気を持ってパリに向かいたいと思います」。
赤穂ひまわり
J:ディフェンスでメンバーが変わっていく中でどんなことをこの国際強化試合で意識されていましたか
「3番とか4番の時にローテーションが変わってくるので、そこはしっかり切り替えてやらなきゃいけないなと思ってやっています。でもそのローテが少し遅くなる場所が、ディナイじゃなくてギャップに入るところにディナイしてしまったりという細かいミスをちょっとしてしまったので、そこはちょっと映像見返して修正しなきゃなと思います」。
J:得点能力が高いひまわり選手が短い時間でローテーションが多くある中でどんなオフェンスを心がけていますか
「考えすぎないで、空いたら打つ、ドライブも狙えるタイミングがあったら狙っていきたいなと思いながら、チャンスを無駄にしないで、めちゃくちゃシュートを打つタイミングが多くあるわけではないので、みんなすごく得点能力高い選手集まっていて、そこにしっかりサポートしつつ、行けるタイミングは行こうと思っています」。
J:オリンピックでひまわり選手より大きい選手と対戦するのに、そこに対してどんな意識をしてるのか教えてください
「やっぱりゴール下に行かれると、今日の相手もそうですけど、大きい相手になると大変になります。いくらダブルチーム行っても無理だったりするので、そこになる前にしっかりと体張ること、自分がローテーションに加わって少しでもサイズを高くいけたり、そういうところで足動かしていきたいなと思ってます」。
放送
7月29日(月)日本時間28:00 NHK
アメリカ vs 日本
8月1日(木)日本時間18:00 テレビ朝日系列
日本 vs ドイツ
8月4日(日)日本時間18:00 日本テレビ系列
日本 vs ベルギー
8月 7日 準々決勝
8月 9日 準決勝
8月11日 決勝・3位決定戦
女子日本代表強化試合
7月19日(金)日本時間26:00
フランス代表(7位)vs 女子日本代表(9位)
7月21日 (日)日本時間23:30
女子日本代表(9位)vs 女子ベルギー代表(6位)
配信について
バスケットLIVEにてライブ配信(見逃し配信あり)
吉田 亜沙美(PG / 165cm / 日本バスケットボール協会)
髙田 真希(C / 185cm / デンソー )
町田 瑠唯(PG / 162cm / 富士通)
宮澤 夕貴(PF / 183cm / 富士通)
本橋 菜子(PG / 164cm / 東京羽田)
林 咲希(SF / 173cm / 富士通)
馬瓜 エブリン(PF / 180cm / デンソー)
宮崎 早織(PG / 167cm / ENEOS)
赤穂 ひまわり(PF / 184cm / デンソー)
馬瓜 ステファニー(PF / 182cm / CASADEMONT ZARAGOZA)
山本 麻衣(PG / 163cm / トヨタ自動車)
東藤 なな子(SF / 175cm / トヨタ紡織)
平均:173.6cm