日本代表U19

【FIBAU19女子ワールドカップ】粘りを見せる日本に最後マリが振り切り勝利して今大会日本は6位で終える

【FIBAU19女子ワールドカップ】粘りを見せる日本に最後マリが振り切り勝利して今大会日本は6位で終える

スペインのマドリードで開催されたFIBA U19女子ワールドカップ2023は7/23に決勝戦も行われてアメリカがスペインを破り優勝に輝いた。日本は前々日にベスト4をかけて強豪フランスと延長まで戦ったがあと僅かな所で負けを喫したが、前日にチェコと5-6位進出決定戦で勝利して、マリと5-6位決定戦で戦った。試合は序盤は完全にマリのペースで進んだが、後半に日本らしい強い粘りを見せて追いついたが、最後の最後にマリに引き離されて破れてしまい6位で今大会終了した。

粘りを見せる日本に最後にマリが振り切り勝利/今大会日本6位で終える

5-6位決定戦
マリ🇲🇱 73-61 🇯🇵日本
1Q 19-12
2Q 18-10
3Q 14-24
4Q 22-15

<日本>
#91 大脇晴 15得点 8Reb
#23 森岡ほのか 14得点 8Reb 5AST
#9 砂坂光咲 11得点
#32 薮未奈海 10得点

マリにゲーム入りに一気に15-2とランされてしまうが、落ち着きも取り戻した日本は徐々にスリーポイント決めて得点して追い上げる。9点差に追いあげた日本はここからリバウンドしっかり取って速い展開で進めていくが、球際に強さを見せるマリに得点されてリードを広げられてしまう。それでも日本はしっかりついて粘り強くバスケットを展開していく。

後半の入りを大事にしたい日本だったが、マリに得点を許し19点差では入ってしまい、さらに追加得点していく。日本はリバウンドに対応して、ボールムーブよくしてシュートを放つがこのゲームでは中々決まらない我慢の時間帯が続く。日本はなんとか追い上げて10点差まで追い上げ、森岡のスリーポイントで7点差にする。そして都野のドライブから得点で5点差にして一気に日本のプレーで流れを変える。

日本のアウトサイドも当たりだし、薮のフリースローで3点差にして、マリも返していき、日本もリバウンドに絡み最終局面に入っていく。マリの連続得点で2点差から9点差に広がってしまう、残り時間1分45秒。最後まで激しく粘る日本にマリはしっかり対応して得点を広げてタイムアップした。
日本はマリに悔しい負けを喫したが、最後まで日本らしい粘りとハッスルを見せてくれ今大会は6位で終了した。

 

 

選手コメント(JBA公式より)

#38 山本遥香キャプテン

「ワールドカップのどの試合もメンバー全員の力で戦い抜くことができたと思います。その中でも、チームが上手くいかない時選手だけで流れを変えることができた点は、今大会の試合の良かった点であり、私たちの強みであるように思いました。世界と比べて身長の差はありましたが、激しい当たり合いからのルーズボールなど、球際の争いは私たちが今大会まだ足りなかったところであるように思います。
個人的には、準々決勝から持ち味である 3 ポイントシュートを多く沈めることができなかったので、後半身体も疲れが残ってくる中での試合で決め切る力をつけていきたいと思います。また、人生初のキャプテンを日本代表という場で任され、プレッシャーも少なからずありましたが、チームのみんな、そしてコーチ陣、ファンの皆さんの力があったからこそやり通すことができました。世界大会という貴重な経験を得て、その中でメンバーそれぞれ課題が見つかったと思います。私を含め、メンバー全員がその課題を武器に変え、また日本代表という場で出会えるように日々成長していきたいと思います。
最後に、最終試合を勝ちきって笑顔で終わるというかたちにはなりませんでしたが、世界6位という成績を誇りに思い、胸を張って日本に帰りたいと思います。全試合日本からたくさんの声援をありがとうございました。皆さんの熱い応援がとても力になりました。引き続き日本代表そしてバスケットボール界の応援をよろしくお願いします!」

 

#23 森岡ほのか

「どの相手も自分たちよりも高さやパワーがある分、ボックスアウト一回の勝負だったり一回のオフェンスでどれだけ良い形でシュートを打てるかをプレーをしながらプレーヤー同士で考え、毎試合やるごとに良くなっていました。毎回タフなゲームが続く中、試合中に相手のオフェンスやディフェンスにアジャストしてコミュニケーションを多く取りながらできたことは良かったと思います。
個人的には、初戦から自分らしいプレーができなかったり、シュートが入らなかったりした中で、今の自分にできることを考えて、プレーに波のないディフェンス、リバウンド、ルーズボールを頑張ろうと思ってプレーしていました。
後半戦は自分のタイミングで3ポイントシュートを打てたり得点でもチームに貢献できたことが良かったと思います。流れの中の1対1をもっと増やしたり高さがある中でのシュート、フィニッシュスキルがまだ足りていないと実感しました。世界の相手は常にコンタクトが激しく、どんどん体力も削られて競ったときに粘り勝つことができませんでした。自チームに戻ったときもこのコンタクトのレベルを忘れずに最後まで走り切る体力をつけてまた一歩レベルアップしていきたいです!」

 

#77 都野 七海

「自分たちは体をしっかり当て続けることや、早い展開でバスケットをすることを意識してきて、それをこの大会でやれたことはすごく良かったなと感じています。個人的には、ゲームメイクの難しさや、個人スキルのレベルの違いに気付かされました。もっといろんなことを吸収して成長していきたいと思います。
目標であったメダル獲得はできませんでしたが、とても良い経験をすることができました。このチーム、スタッフの方々、メンバーと戦うことができてすごく楽しかったです!そして、いろんな形で応援してくださったファンの皆様本当にありがとうございました!!メンバー全員それぞれの場所でも活躍していきますので、これからも応援の程よろしくお願いします。」

 

今大会結果

優勝🏆 アメリカ🇺🇸
準優勝 スペイン🇪🇸
3位 カナダ🇨🇦
4位 フランス🇫🇷
5位 マリ🇲🇱
6位 日本🇯🇵
7位 チェコ🇨🇿
8位 リトアニア🇱🇹
9位 オーストラリア🇦🇺
10位 ドイツ🇩🇪
11位 イタリア🇮🇹
12位 エジプト🇪🇬
13位 中国🇨🇳
14位 ブラジル🇧🇷
15位 チャイニーズ・タイペイ
16位 アルゼンチン🇦🇷

 

U19 女子日本代表12名

#9 佐坂光咲 (SF / 173cm / 白鷗大学2年)
#91 大脇晴 (PF / 178cm / 東京医療保健大学2年)
#38 山本遥香 (PF / 178cm / 立命館大学2年)
#33 瀬川怜奈 (C / 180cm / 専修大学2年)
#3 横山智那美 (PG / 172cm / トヨタ自動車 アンテロープス)
#14 高木美波 (F / 174cm / 白鷗大学1年)
#2 森美麗 (SF / 179cm / 東京羽田ヴィッキーズ)
#32 薮未奈海 (SF / 178cm / デンソー アイリス)
#10 澤知央 (C / 178cm / 三菱電機 コアラーズ)
#23 森岡ほのか (SG / 174cm / 日立ハイテク クーガーズ)
#77 都野七海 (PG / 158cm / トヨタ紡織サンシャインラビッツ)
#18 池田凜 (PG / 165cm / 白鷗大学1年)

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Jbasketライター

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