1月11日(木)に、2024年パリオリンピック出場をかけて2月から行われる世界最終予選(OQT)に向けて合宿が行われている。
世界最終予選は、4地区のグループに分けられて、各地区上位3カ国がオリンピックの出場権を獲得することになる。FIBAワールドカップ2022優勝国のアメリカ、開催国のフランスはすでに出場権を得ているため、10カ国がパリオリンピック出場権を獲得することになる。メンバーには、林キャプテン、高田真希、代表復帰の吉田亜沙美、馬瓜エブリン、高校生から絈野夏海に注目が集まっている。
恩塚亨 HC
“走り切るシューター軍団” へこだわる
「チーム選考のコンセプトとして”走り切るシューター軍団” これが日本の最大の強みになっていく、優位性のポイントになると思っているのでそこを基準に選考してます。それを選手達に伝えています。日本の強みは”チームプレーにコミットできる選手達が素早く動けて戦い抜ける” これを出していく事です。」
J:それを遂行する為に強度高い1対1のスキルも大事になってくるという事でしょうか
「そうですね。オフェンスとディフェンスで、今日はディフェンス寄りでした。なぜかと言うと、チームで相手の戦術にアジャストしてプレーする事は質が高く出来ていると思います。相手のセットプレーに関しても出来ています。でも最後のショットクロックぎなくなった後に能力で来る1対1に対して守りきれない。それが動きすぎて守りきれない所があったので、相手の動きを感じてその瞬間に取りに行くという守り方を高めていく必要があると言う事をこれから積み上げていきたいです。
自分達の弱い所がどんな所か理解した上で解決していこうとみんなと話して強調してやっています。」
<選考について>
吉田選手、絈野選手
「吉田選手は自身のシュート力も上がっていますし、シューターへの供給できるパスの質が素晴らしいので期待してます。
絈野選手は3ポイントが素晴らしいです。これだけが上手い選手だったらまだ早いかなと思っていて、この大事な大会に声をかけたのは、女子の選手でプルアップでシュートが打てる選手で、更にステップバックで打つ事ができます。それが特別な技術で能力だと思っていてトライして欲しいと思って招聘しました。
またオコエ選手とステファニー選手については
この時点でのコメント
「コミュニケーションは取っています。日本と状況が違うので招聘する権利が私達にはないんですね。
チームと交渉続けながらタイミングを探っている状況です。」
町田選手について
「順調にリハビリをしていて復帰の時期を伺っています。大事な選手なので無理せず、段階を見極めながら相談してやっていきたいと思ってます。」
林咲希キャプテン
J:細かい事への徹底、ディフェンスからブレイク、そして更に走り切るシューター軍団としての進化についてどう感じてますか
「ディフェンスではピックからの押し上げ方、細かい所も指示してくれてます。1対1での残り5秒切った所、海外の選手のフィジカル使った1対1の最後の5秒とかでアジア大会でもやられてしまったので、まずそこを止める事。練習の回数は大事ですし、でも結構キツくて(笑顔)、あとはスピードの中での頭の回転も大事だと思ってただ動くのはダメで、
チーム全員がわかるように積んでいかないといけないので甘い練習だとやらないと思いました。」
J:走ってチームに1番声かけて大変な仕事量ですね
「そうですね、でも、楽しいですよね(笑顔)
やる事が増えるというのは
自分にとってはそこが成長出来るポイントであるので、自分の役割が増えれば増えるほど楽しくやりたいですし、忠実にやり切る、勝つ為にやってるいるので勝つ事だけを考えてやらないといけないと思います。」
「全体の雰囲気は良くやれていて新しい選手が入ってきて連携など覚える事もありますが、まだ2日目ですけどここから修正していけたらと思います。
一人ひとりが自分の持ち味を出してプレーして欲しいし、絈野さん高校生で難しい所もあると思いますが同じシューターでもあり、高3で、あれだけシュート率もあって速いモーションでもあるし、これからどんどん伸びていくと思いますし、努力もあると思うけど淡々とやる選手なので自分も盗むところは盗みたいですけど気持ちの持ちようだったり悩んでいる所など伝えていけたら楽しみな選手です。自分も負けたくないですけど。笑」
吉田亜沙美
J:久しぶりの代表復帰で、今まで外からも見てきてどんな事を活かしているか感じる事を教えて下さい
「恩塚コーチのバスケットは東京医療の時に勉強させてもらったのである程度は理解してますし、やりやすい所ありますが、またやってみて難しさもあります。他のチームの選手とやる時に、こう動いたらこうだよねという事がチームによってバラバラなのでそこを合わせていくのが難しい所はあります。探り探りやっていきたいと思ってます。」
J :吉田選手も代表復帰でまた新しい雰囲気だと思いますがそこの感想など、そして新しいチームでのリーダーシップの部分など教えてください
「今日で2日目なのでまだ自分自身で掴めてない事もありますが、自分がやる事はチームを引っ張っていくなど、経験もしているのでプレーでも分かっている事もあるのでしっかりプレーを見てもらって理解して貰いながら、理解出来てない選手がいたら声をかけていくなどが、自分の役割だと認識しています。」
J:吉田選手との会話などは
「やっぱり久しぶりの合流になるので恩塚さんのバスケットスタイルなど、決まった動きなどはあるんですが、阿吽の呼吸で出来ないといけない所などがあるので、今までやって来た事は伝えたり話したりしています。
自分が言うのは何ですが、やはりセンスが凄いので今いる選手ともまた違った凄さもあるので、今日もやった5対5などでも凄く違うなと感じています。」
馬瓜エブリン
「久しぶりにこの場所に帰ってきて懐かしい気持ち、自分としては新しいエブリンとして1年の夏休みで得た体験もあってここへ戻って来る事が出来ました。」
J:走り切るバスケでスクリーンやアンダーからなど細かいところで感じる新しい事はありますか
「自分が合流して、恩塚さんのバスケや概念などを学んでるいる途中ではあるけれども、バスケットやってる事は一緒で、細かい事もやらないといけないので日本が勝てないのは前回同様同じだと思うので、そういう意味では基礎を学び直している感じです。」
J:走るバスケになると思いますが気持ち的にどうですか
「サイズの所が自分が4番5番やると世界と比べてまだまだ、小さいと思うのでそこで負けない、走り負けないという事が生命線になってくるので、リーグでもやってるので代表でも走り切りたいです。」
J:今日のバッシュの左右カラーはパリ🇫🇷をイメージしてるんでしょうか
「あ!あ!
パリにしておきましょう!!!笑
これは、、もし気付いて居る方がいたらですが、デンソーのカラーで皇后杯の時のバッシュで!笑
パリです!!笑」
絈野夏海
J:得意のシュートを更に高めていくのにディフェンスやリバウンドなどの強度など感じている事を教えて下さい
「いつも高校生が相手なので特にフリーを作りやすかったんですけど、こういうトップレベルの合宿に来ると自分が簡単にボール貰えなかったり、ズレも作りにくかったりするので、自分がスクリナーになったりしてチャンス作ってワンクッション入れてプレーする事を今学ぶ事ができています。
強度は凄く高いです。」
今回の招聘について
「こんなに早くチャンスが来るなんて思ってなかったです。この機会を大切にしてこれから日本を背負っていけるように経験としてしっかりやっていきたいな思ってます。
同じシューターとして林咲希選手に憧れていて、凄く尊敬しています。
必ず苦しい状況でも決め切る所を見習ってやっていきたいです。」
吉田亜沙美 (PG / 165cm / アイシン ウィングス)
髙田真希 (C / 185cm / デンソー アイリス)
町田瑠唯 (PG / 162cm / 富士通 レッドウェーブ)
本橋菜子 (PG / 164cm / 東京羽田ヴィッキーズ)
林咲希 (SG / 173cm / 富士通 レッドウェーブ)
馬瓜エブリン (PF / 180cm / デンソー アイリス)
宮崎早織 (PG / 167cm / ENEOSサンフラワーズ)
川井麻衣 (SG / 171cm / トヨタ自動車 アンテロープス)
赤穂ひまわり (PF / 184cm / デンソー アイリス)
馬瓜ステファニー (PF / 182cm / MOVISTAR ESTUDIANTES)
オコエ桃仁花 (PF / 182cm / UC Capitals)
木村亜美 (PG / 165cm / デンソー アイリス)
山本麻衣 (PG / 163cm / トヨタ自動車 アンテロープス)
星杏璃 (SG / 171cm / ENEOSサンフラワーズ)
東藤なな子 (SF / 175cm / トヨタ紡織 サンシャインラビッツ)
野口さくら (PF / 182cm / アイシン ウィングス)
平下愛佳 (SG / 177cm / トヨタ自動車 アンテロープス)
朝比奈あずさ (C / 185cm / 筑波大学2年)
薮未奈海 (SF / 178cm / デンソー アイリス)
絈野夏海 (SG / 172cm / 岐阜女子高校3年)
サポート選手
イゾジェ ウチェ (C / 188cm / シャンソン化粧品シャンソンVマジック)
開催期間:2024年2月8日(木)~11日 (日)
開催地:中国、ベルギー、ブラジル、ハンガリー
大会公式サイト
https://www.fiba.basketball/oqtwomen/hungary/2024
組み合わせ
中国開催:プエルトリコ(12位)、中国(2位)、ニュージーランド(23位)、フランス(7位)
ベルギー開催:セネガル(20位)、アメリカ合衆国(1位)、ベルギー(6位)、ナイジェリア(11位)
ブラジル開催:ブラジル(8位)、ドイツ(25位)、セルビア(10位)、オーストラリア(3位)
ハンガリー開催:スペイン(4位)、ハンガリー(19位)、カナダ(5位)、日本(9位)
スケジュール(予定)
2月8日(木) 日本 vs スペイン (日本時間24:30)
2月9日(金) 日本 vs ハンガリー (日本時間26:00)
2月11日(日) 日本 vs カナダ (日本時間23:00)