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【女子日本代表W杯出場決定】コーリー・ゲインズHC 今大会の分析と課題 「速いだけでは足りない。遂行できるチームへ」/選手コメント🎙️

【女子日本代表W杯出場決定】コーリー・ゲインズHC 今大会の分析と課題
「速いだけでは足りない。遂行できるチームへ」/選手コメント🎙️

FIBA女子ワールドカップ2026出場決定報告会が行われた。ワールドカップは2026年9月4日〜13日、ドイツ(ベルリン)で開催される。その予選が激闘だった(成績は記事下に掲載)。

3連敗からの2連勝。
崖っぷちからつかみ取った、ワールドカップ出場権。
苦しい時間を乗り越えた女子日本代表。
その中で見えた課題と進化、そして次のステージへ向けた指針とは。
コーリー・ゲインズHCと選手の言葉から、この大会の本質に迫る。

コーリー・ゲインズHC
「今大会、我々の目標はまずは毎日成長すること。そしてワールドカップ出場権を勝ち取ること。その2つの目標を達成できたと思います。
合宿の最初から選手には、目的地ではなく『プロセス』、我々の旅が一番大事だと伝えてきました。本当にかなり長い長い旅でしたが、我々の目標を達成できたことを強く、嬉しく思います。」

宮澤夕貴
「この大会は苦しい時間が多くて、最初に3連敗した時もそうですし、うまくいかない時間帯が多かったなと思いました。ですが、その後チームとしてカムバックして、こういうワールドカップ出場という結果を得られたことは、チームとして成長できた部分でもあります。
ああいう強豪グループに入った中でも、しっかり出場権という結果をもぎ取れたことを自信にして次に繋げたいと思いますし、もっともっとレベルアップして、またここに戻ってきたいと思った大会でもありました。」

高田真希
「ワールドカップ出場権を獲得できて本当に良かったと思います。ただ、チームが出場権を勝ち取っただけで、メンバーはこれからまた(選考で)分からなくなるので、再びメンバーに選ばれるように頑張っていきたいと思います。」

山本麻衣
「まずはこのような機会をいただき、ありがとうございます。私自身、たくさんの方のサポートのおかげで、まずこのワールドカップ予選の舞台に立てたことを本当に感謝しています。
3連敗の崖っぷちから始まって、しっかり出場権を獲得できたことは本当に嬉しく思います。世界の壁はまだまだ高いと思うので、私自身もしっかりレベルアップして、また日本代表としての自覚を持ってチームに貢献できるように頑張ります。」

今野紀花
「ありがとうございます。最初の3試合は苦しい時間が続いたんですけど、最後まで諦めずに、最後に出場権獲得に繋げられたことが一番良かったです。
個人的には課題や反省がたくさん見つかったので、これからの半年間、自分もまたメンバーに選ばれるように、もっとハングリーになって帰ってきたいと思います。ありがとうございました。」

東藤なな子
「本日はありがとうございます。今回の大会では、改めて世界と戦う厳しさを体感しました。その中でチームとしても、個人としても、上手くいくこと、上手くいかない部分がすごく勉強になったので、成長できるところはもっと成長できるように引き続き頑張りたいと思います。」

平下愛佳
「時差もある中で、日本からたくさんの応援をありがとうございました。初めの3試合は本当に厳しく、しんどい戦いだったんですけど、残りの2試合をしっかりと勝ちきることができて良かったと思っています。
ワールドカップに向けて、私自身もっともっと成長していかなきゃいけないところがたくさんあると思うので、これからも頑張っていきたいと思います。」

朝比奈あずさ
「本当にありがとうございました。たくさんの応援が力になりました。私自身、一人の選手としてたくさんの感情を抱き、その経験ができたことがとても貴重だったと感じています。
この経験を生かして自分自身もっと成長して、またこの舞台に戻ってこれるように頑張りたいと思います。」

薮未奈海
「このような機会をいただきありがとうございます。チームとしては、後がないという状況の中から、本当にチームが一つになって戦った時の強さを体感した大会になりました。
自身としてはすごく課題が残った大会ではあったので、レベルアップして戻ってこれるようにまた頑張りたいと思います。」

田中こころ
「たくさんの応援ありがとうございました。お姉さん(先輩)たちの言う通りです。(私も同じ気持ちです)笑顔。」

 

コーリーHCの振り返りと、ワールドカップへ向けた考え・戦略

「速いだけでは足りない。遂行できるチームへ」
コーリーHCは今大会をこう振り返る。

「まずは日本の遂行力を高めること。その細かい部分に集中すること。それがラスト2試合、それは良かったと思いますので。最初の3試合はやっぱり同じ流れになってしまうのはすごく反省してるので、特に4Qの遂行力と集中力、その細かい部分にフォーカスできなかったことを反省しています」

「ワールドカップに向けて、その次のステージにあって、練習でも試合でも細かい部分にフォーカスすることは大事だと思います。我々は常に進化して、毎日成長していく」

「世界のチームも速い展開のバスケットをやれていたので、我々は一番速いチームになるだけではなく、それを一番しっかり遂行できるチームにならないといけない」

5人でリバウンドを取る
「ワールドカップで結果を出すためには、まずはリバウンドですね。間違いなく。日本はミスマッチもあるけど、それは言い訳にせず、5人でリバウンドを取りに行かなきゃいけない」

「ギャングリバウンド。5人でリバウンドを取ること、ビッグだけでなくガードも参加すること。最初の3戦以降はかなり改善していったと思います」

「リバウンド1個の違いだけが試合に大きな影響がある」

リバウンドから速攻へ
「我々はトランジション中心なので、リバウンドを取ってから速攻を狙うことが大事。オフェンスリバウンドを取られてセカンドチャンスを与えたら速攻にはならない」

「相手が5人ペイントにいるタイミングでリバウンドを取って、アウトレットやプッシュ。それが力になる」

「先に走らなくてもいいから、まずはリバウンドを取って走る」

「リバウンドから速攻を増やすことで、イージーシュートやオープンシュートを作ることができる。まずはリバウンド、そして4Qの遂行力です」

「相手の狙いを武器にする」
「相手はサイズがないからオフェンスリバウンドに行こうとしてくる」

「5人でクラッシュすれば戻りが遅くなる。そこから速攻を出せる」

「ラスト2試合で見せたリバウンドからの速攻。それは我々の武器になる。まずそれを証明することが大事」

4Qは単純ではない
「なぜ流れが悪くなったのか理解することは必要。でも答えを出すのは次。伝え方がすごく大事」

「答えがあっても間違ってるかもしれない。試合ごとに相手も違うし、チームも違う。バスケットは常に進化している」

「単純に分析できることではない。フィーリングも大事。スタッフとチームで話し合っていく」

12人で戦い、進化し続ける
「我々はフルコートプレッシャーとトランジション、ペース&スペースのバスケット。ボールだけでなく体も動かし続ける。そのためには短いバーストじゃないと難しい」

「一秒一秒を全力でやるスタイルは長くは持たない。特に5試合ある大会では」

「カナダは最初から疲れていた。我々は継続できた。アルゼンチンも体力が残っていなかった。我々は12人がフレッシュだった。国際大会では12人が必要」

「我々のやり方は常に進化している。1試合1試合違う。カナダ戦後半では長く引っ張った場面もあった。毎回同じとは限らない」

Jbasket視点
3連敗からのカムバック。
そこにあったのは、結果だけではない“変化”だった。

リバウンド、遂行力、そして12人で戦う強度。
コーリーHCが示したのは、日本が世界で戦うための明確な基準。

「速いだけでは足りない」

その言葉の先にある遂行と進化。
ワールドカップでその完成度が試される。

<日本代表12名>
2 今野紀花(デンソー)
3 馬瓜ステファニー(CASADEMONT ZARAGOZA)
8 髙田真希(デンソー)
10 渡嘉敷来夢(アイシン)
13 町田瑠唯(富士通)
14 朝比奈あずさ(筑波大4年/トヨタ紡織)
23 山本麻衣(トヨタ自動車)
26 田中こころ(ENEOS)
31 平下愛佳(トヨタ自動車)
37 薮未奈海(デンソー)
52 宮澤夕貴(富士通)
75 東藤なな子(トヨタ紡織)

<報告会欠席選手>
渡嘉敷来夢:Wリーグ入替戦のため
町田瑠唯:左足ふくらはぎ肉離れ(早期回復優先)のため
馬瓜ステファニー:現地解散のため


<FIBA女子ワールドカップ2026予選>
今大会女子日本代表結果
第1戦 ● 65-77 ハンガリー
第2戦 ● 71-81 オーストラリア
第3戦 ● 67-75 トルコ
第4戦 ○ 66-62 カナダ
第5戦 ○ 83-39 アルゼンチン

最終順位
1位 5勝0敗 オーストラリア
2位 3勝2敗 ハンガリー
3位 2勝3敗 トルコ
4位 2勝3敗 日本
5位 2勝3敗 カナダ
6位 1勝4敗 アルゼンチン

 

 

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