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【B2ファイナル】第2戦は最後まで執念で粘る茨城ロボッツが群馬クレインサンダーズに逆転勝利、優勝は第3戦へ

【B2ファイナル】第2戦は最後まで執念で粘る茨城ロボッツが群馬クレインサンダーズに逆転勝利、優勝は第3戦へ

文・写真 西川友也

B2 PLAYOFFS 2020-21FINALS〈GAME2〉太田市運動公園市民体育館
群馬クレインサンダーズ 80-83 茨城ロボッツ
26[1Q]23
20[2Q]17
19[3Q]21
15[4Q]22

《群馬》
ジョーンズ27得点
パーカー12得点 10リバウンド
クゥエリ12得点
《茨城》
タプスコット21得点
トラソリーニ17得点
平尾10得点

今シーズン、チーム得点1位と2位の超攻撃的な2チームのB2頂上決戦。昨日の第1戦は、後半の茨城の粘りを振り切って群馬が先勝した。
このまま一気に2連勝で優勝を決めたい群馬と、今日勝って第3戦に望みを繋ぎたい茨城の戦い。

試合は昨日と打って変わって前半からシーソーゲームの展開が続く。1Q、群馬はジョーンズとパーカー、茨城はタプスコットと平尾のインサイド攻撃を中心に点の取り合いとなり、一進一退の攻防が続いて群馬がわずか3点リードで2Qへ。

2Q序盤、茨城が一気に攻めトラソリーニと中村の連続スリーポイントで逆転に成功する。
しかし、群馬も負けじとリーグナンバーワンの攻撃力で追いすがり、残り1分を切って再逆転に成功し、その勢いのまま茨城に6点差まで広げて前半を折り返す。

3Qは、群馬がジョーンズと笠井2人で13得点と一気に茨城を引き離しにかかるが、ここで茨城シューター小林が要所でのスリーポイント3本を含む13得点を奪い、わずかに茨城が点差を詰め65-61の4点差で最終4Qへ。

4Q序盤、群馬のシュートがリングに嫌われ出すと、そこを突いて茨城がタプスコット、トラソリーニ、福澤のインサイド攻撃で一気に逆転し最大8点のリードをする。それでも今シーズン勝率9割を超える群馬の意地を見せる。パーカー、ジョーンズ、クウェリのビッグマン3人にボールを集め、残り1分で80-79と再逆転し(勝てば優勝が決まる)ホームのボルテージは一気に上がる。

それでも茨城は諦めない。トラソリーニのインサイドショットで再度逆転すると、さらに群馬の攻撃を平尾がスティールしボールをキープ。
群馬は残り時間を止めるべくファールゲームに入るが、茨城は今シーズンフリースロー決定率リーグ3位の福澤が、アウェイの雰囲気に呑まれることなくしっかり2本とも決めて3点差に広げる。

残り3秒から群馬の攻撃は、最後ジョーンズのスリーポイントがリングに嫌われ、平尾のディフェンスリバウンドと同時に終了のブザーが鳴り試合終了。

今シーズン、プレーオフを含めホーム34連勝と無敗を誇っていた群馬に、茨城が今シーズン初の黒星をつけた。
これでB2プレーオフ決勝は、24日の第3戦までもつれ込む展開となった。

 

試合後の会見
グレスマンHC(茨城)
本当にこのチームを誇りに思う。群馬はホームで無敗を誇っていたチーム、さらに素晴らしい選手・コーチがそろったチームに勝てて本当に嬉しく思う。
第4Qのところで、しっかりディフェンスで止め続けたことが良かった。リバウンドについても茨城が勝っており、非常に攻撃力が強いチームに対してリバウンドが取ることが出来た。
今回アウェイながら多くの方が応援に駆けつけてくれており、非常に存在感もありアウェイを感じさせないような応援だった。

小林大祐(茨城)
勝てて良かった。第3試合もあると思って戦っていた。自分の役割果たせて良かった。
特に後半は、強い相手に勝ち切る力は「経験」と「勝負強さ」と「勘の良さ」が必要になってくる。そこのエッセンスを自分が今回加えられたらと思って戦っているので、うまく回って良かった。ずっと群馬に勝つことを掲げていた。チャレンジャー精神で今回勝てたことは良かった。決勝でどちらが強いか、結果は自ずと出る。明日はどこで引き離すか、どれだけ試合を優位に運べるかが影響する。群馬はパーカー、クウェリをはじめ経験豊富な選手が豊かな選手がいる。その中で茨城が勢いを持たせられるか。
勝つポイントは、「どれだけ相手に的を絞らせないか」「どれだけ相手の選択肢を減らすか」になる。

 

平岡HC(群馬)
残念な結果ではあったが、あと1試合出来るので切り替えて明日の試合を楽しむ。
茨城のゾーンディフェンスに最初は躊躇してしまっていたり、各々が勝手に動いてしまったりして共通理解が出来ていなかった。攻撃については80点取れているので、あとはシュートが入らなかったときに誰がラッキーボーイとして登場するのかという選手が出てきたチームが勝つと思う。
今日はそれが出てこなかったということ。今シーズンはあと1試合しか出来ないので、感謝の気持ちを持って楽しみながら普段通りにリラックスしてゲームできればと思う。

笠井康平(群馬)
相手のゾーンディフェンスに対して足が止まってしまって、走れるとことが走れなくて相手の点数になってしまったことが敗因のひとつ。
走ることを止めずに、ゾーン組まれてもうまく打開できるように反省して明日修正したい。
優勝して終わらないとこれまでの結果もついてこない。自分がチームを乗せられるよう持ち味を出してチーム全員に示せるようにしたい。(決定率15%と)アウトサイドが入らなかったのが苦しかった。いいパスが出ていたがそこを落としてしまったことで(茨城に)走られてしまっていた。
明日は、自分を含めて日本人選手が外からの攻撃が出来ればもう少し楽になると思う。

 

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