強豪相手に善戦が続くも、なかなか勝ち星が上がらない茨城と、スタートに出遅れたものの、ようやく波に乗り始めつつある京都の対戦は京都がしっかり力を見せつけた。
2/4(土)アダストリアみとアリーナ
茨城79-85京都
1Q 20-24
2Q 21-22
3Q 16-17
4Q 22-22
<京都>
#31 シェック・ディアロ 21得点 12Reb
#1 ジェロード・ユトフ 20得点(3P4/9)9Reb
#7 マシュー・ライト 13得点 6AST
#11 久保田義章 11AST 7得点
<茨城>
エリック・ジェイコブセン 16得点 6Reb
福澤晃平 16得点
トーマス・ケネディ 15得点(3P3/6)
第1Q立ち上がりは、茨城・京都ともにインサイド攻撃が続き、一進一退の攻防が続いていた。1Q後半から、京都が満田、ユトフのスリーポイントなどでリードを広げ始めるも、茨城もキャプテン平尾のスリーポイントなどで4点差まで詰めて終える。
第2Qは、京都はロール選手が躍動する。スリーポイント2/2本など12得点でチームを牽引し、得点を伸ばしていく。
それでも茨城も離されまいと、福澤が果敢にインサイドを攻めてバスケットカウントを獲得すると、フリースローはリングに嫌われるが、そのリバウンドを自ら拾い再度相手のシュートファウルを誘う。今度はフリースローを2本ともきっちり決めて点差を詰める。
中盤は一進一退の攻防が続くが、終盤得点が伸びない一方、京都は内・外と得点を重ね、46-41とリードをわずかに広げて後半へ。
第3Q序盤、茨城が中村とタプスコットの連続得点で1点差とするが、京都はユトフとライトのスリーポイントが決まり点差を再び広げる。茨城もチームで得点を重ねていくも、京都はライトが2本のスリーポイントを含む8得点でチームを引っ張り、わずかに点差を広げて最終第4Qへ。
4Qは、開始から茨城のケネディが魅せる。得意のドリブルから流れるようなスリーポイントを連続で2本決めるなど点差を詰める。しかし、京都もディアロがインサイドから確実に得点を重ね、さらに相手ファウルからのフリースローもきっちり決めるなど、茨城に追いつかせない。
結局最後は、ファウルゲームに持ち込み逆転を狙う茨城に対して、フリースローをミスなく決めて京都が得点差を守って逃げ切った。
Jbasket nissy’s eye
京都は、ジェロード・ユトフを中心にスリーポイントが効果的に効いていた印象だった。茨城と本数は同じだが、決定数(京都11本、茨城8本)の差で今日のゲームが大きく影響していた。
また茨城は、攻撃の要であるチェハーレス・タプスコットが、11リバウンド11アシストとダブルダブルを達成したが、わずか2点と得点が伸びなかったことが大きかった。
ロイ・ラナHC(京都)
「自分たちには良かった1勝だった。若いチームである上で、しっかりと成長していく過程が見えてきていて、自分たちのスタンダードが上がってきているので良かった。
自分たちのフォーカスはディフェンスにあるので、ハードにやっているし、もちろんまだまだ改善点はあるが、しっかりハードにやってコネクトしてお互いが信頼関係をもってやっているところは徐々に見え始めていると思う。」
グレスマンHC(茨城)
「今日は、京都のほうがより良いチームだった。スリーポイントは同じ数打って、京都のほうが決めた本数が多く、フリースローは自分たちのほうが本数は多いが、京都のほうが決めた本数が多かった。この違いだけで12点差があり、このマイナス12点は追いつくためには多すぎた。全体的に試合を通して選手たちは戦い続けてくれたが、自分たちが必要なレベルの戦いが残念ながら出来ていなかった。どのチームと戦っても40分間常に戦い続けるということを、安定感をもってやらなければいけない。ホームだからといってシュートを決め切れるとは限らないので、だからこそより高いディフェンスのアージェンシーをもってやらなければいけない。」
福澤晃平(茨城)
「京都の試合展開は、ずっと接戦でいって最後に勝つという印象で、今日もその流れにされてしまった。
相手のリズムで試合されると勝ち切るのは難しいので、どこかでディフェンスの強度を上げて、さらに走ることでオフェンスの強度を上げて、一気に離さないと勝ち切ることは難しい。
明日は、今日の試合を見てアジャストできるところは修正して臨まなければいけない。」