開幕から4連敗中の広島は、開幕前から怪我人が続出してチームはなんとか対応して、EASLでは初戦を勝利した。勢い持ってリーグ戦に戻ってSR渋谷戦となったが、Game1は敗北した。それでもチームの大黒柱でエースのドウェイン・エバンスが戻ってきた、今シーズン初の公式戦のコートに戻ってきた。Game1は負けたものの、ボールムーブ含めてガード陣の負担も減り、強度高いSR渋谷のディフェンスをうまく対応できるシーンが見られた。迎えたGame2ではチーム全員でディフェンスも激しくいき、渋谷からターンオーバーを17もとった。エバンスを起点に中村やメイヨが本来のプレーを見せて試合を支配していった。シュート確率も上がり、最大22点差まで広げた。渋谷は後半3点差まで追い上げたが、広島が振り切って勝利して、今シーズン初のリーグ戦で大きな勝利をもぎ取った。
10/20(SUN)
Game2 青山学院記念館
SR渋谷 69-74 広島
1Q 15-27
2Q 17-20
3Q 12-17
4Q 25-10
<広島>
#24 ニック・メイヨ 18得点 8Reb 3AST
#12 中村拓人 16得点 4Reb
#13 ドウェイン・エバンス 11得点 5Reb 3AST
#8 ケリー・ブラックシアー・ジュニア 11得点 7Reb
<SR渋谷>
#5 アンソニー・クレモンズ 23得点 7AST
#8 ジョシュ・ホーキンソン 13得点 15Reb
#9 ベンドラメ礼生 12得点
ゲームの入りからディフェンスを仕掛けていく広島は流れを上手く作ることができ、山崎の得点からいいリズムで入っていく。エバンスのバスケットカウント、中村、渡部と得点してリードを広げる。この後も3ポイントを確率よく決めて広島がイニシアティブを取って試合を進める。中村は、エバンスがいることでコントロールをしやすく、得点面でも本来の力を発揮していき2本連続で得点を決めて31-15として16点差に広げる。さらに中村は3ポイントを決めて47-32と広島が15点のリードで折り返す。
後半に入って、ディフェンスでも貢献するベンドラメが連続3ポイントを決めて9点差にしてSR渋谷の粘り強さを見せていくが、広島はここでしっかりと押し返す。メイヨと中村はフリーを作って3ポイントを決め切って64-44とリードして最終へ。
リードされるSR渋谷がホーキンソンの個人技などで9点差まで一気に詰めていく。4Qで全く無得点となっていた広島は、残り5分で渡部がペイントにダイブして得点して流れを止める。それでも渋谷は得点を重ねてきて、最終局面に入って残り18秒、ついに3点差にする。大事な場面で広島を救ったのはやはりエバンスだ。フリースローをもらって決めて5点差にして渋谷を突き放した。このリードを守り広島が74-69で大きな勝利をあげた。
開幕から厳しい戦いをしている広島だが、開幕前から怪我人続出で緊急事態になっていたが、エバンスが戻ってきてチームが1つになったように、これからまたコートに選手が戻って来るのが楽しみになる。次戦の広島は、10/23はは広島に戻って茨城ロボッツと対戦する。
朝山正悟HC(広島)
「選手・スタッフも一丸となって、いい形で戦うことがきたと思う。特に、オフェンスで重い展開になってしまった部分があったが、第3Qまではパーフェクトなゲーム展開に持っていくことができた。 もちろん、ゲームを通して反省点はあるが、今日はディフェンスでも自分たちのやりたいことを体現できたと思う。今までのゲームでは、ディフェンスからオフェンスになかなか繋げられなかった部分があったが、今日の試合で今シーズンやっていきたい形が少し見えたと思う。本当に勝つことができてよかった」
中村拓人(広島)
「ゲームの入りからいいスタートが切れたし、最後までチームのやりたいことを遂行することができた。ただ、最後のクロージングの部分でSR渋谷にどんどん追い上げられてしまった。そこは今後反省し生かしていきたい。シーズンが始まって、多くの広島の方々に応援していただく中、なかなか勝つことができなかった。今日も多くの応援があったからこそ、勝利できた。チームとしても、勝つことが1番の恩返し。結果が全てだと思うし、そういった意味でも今日勝てたことが1番の恩返し。