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【Bリーグ】天皇杯惜敗後からA東京が茨城を下しCSに向けて連勝 / 大倉颯太「シュートは狙っていて常にチームにプラスの影響を与えられるようにしたい」

【Bリーグ】天皇杯惜敗後からA東京が茨城を下しCSに向けて連勝 / 大倉颯太「シュートは狙っていて常にチームにプラスの影響を与えられるようにしたい」

3/22 (SAT) 第26節 アダストリアみとアリーナ 4,473人
茨城 70-73 A東京
1Q 17-14
2Q 21-23
3Q 24-21
4Q 8-15

<A東京>
セバスチャン・サイズ 19得点 7Reb
ライアン・ロシター 14得点 8Reb
テーブス海 12得点

<茨城>
平尾充庸 20得点
中村功平 19得点
エリック・ジェイコブセン 11得点

中地区2位につけているとはいえ、天皇杯での惜敗後、チャンピオンシップ進出に向けて負けたくないA東京と、連敗をストップし二桁勝利を目指したい茨城の対戦。昨シーズンまでは東地区だったA東京が中地区となり、両チームにとって今シーズン唯一の2連戦。

第1Q、先手を打ったのは茨城。平尾選手の6点ランを含む8得点で8-2と幸先良く6点差をつける。A東京はサイズ選手を中心に得点するも、茨城の勢いが勝る。フロイドの力強いペイントアタックやジェイコブセンの3ポイントなどで17-6と点差を11点差まで広げた。これ以上離されたくないA東京は、ここから意地の連続得点。サイズ、メインデル、ロシターのビッグマン3人の8点ランで締めて3点差まで縮めた。
第2Qは、第1Q終盤の勢いのままA東京が攻勢に出る。開始早々にバランスキーの3ポイントが決まり同点。さらにサイズのペイントアタックで逆転に成功する。直後に茨城が中村の3ポイントで再逆転するが、メインデルが3ポイントで返して再逆転。そこから、両チームともにペイントアタックと3ポイントなどで連続ポイントし、点差は大きく開かない。A東京が5点のリードでこのクオーター終盤まで進むが、残り2分半を切ってから茨城が中村の連続スリーが決まり逆転する。第2QはA東京が勝るも、前半は茨城が1点のリードを守り後半へ入る。

第3Q、一気に逆転して試合を優位に進めたいA東京は、このクオーター開始2分間でテーブスが3ポイントなどで6点ランを決め、チームは8点ランに成功するなど、開始3分ほどで一気に逆転から8点差とリードを広げた。これで一気にA東京ペースと思われたが、ホームの茨城も負けていない。ジェイコブセンが、スペースが空いた中央を見逃さず突破しダンクで叩き込むと、平尾の3ポイントも決まり点差を縮める。さらにA東京の得点が止まっているところで、駒沢が連続スリーポイントを沈めて11点ランとし逆転に成功。その後は、両チーム点数を取り合い茨城が62-58と4点にリードを広げて最終クウォーターへ。
第4Q、開始5分間は両チーム我慢の時間が続く。ともに点数を取り合うも、この5分間で両チーム7点ずつと得点が伸びず69-65で残り5分を切る。ここからA東京のディフェンスがはまり、茨城はファウルでもらったフリースロー1本に抑えた。逆にA東京は、テーブスとロシターの連続得点で6得点し残り26秒で逆転に成功し、ここで茨城がタイムアウトを取る。1点差で時間いっぱい使って逆転したい茨城は、タイムアウト明けはフルコートを選択し平尾を中心に最後の攻撃に出るも、A東京の固いディフェンスを崩すことが出来ずターンオーバーとなり、ファウルゲームに持ち込むもタイムアップ。最後まで白熱したシーソーゲームとなったが、自力に勝るA東京が茨城を振り切って勝利した。

試合後コメント

デイニアス・アドマイティスHC(A東京)
「3クオーターの出だしが良いスタートが切れ、そこで少し点差を持つことが出来たが、そこからリードを積み上げることが出来なかった。これは前節の横浜戦も同じで、リードしたあとのところでさらにリードを積み上げることが出来なかった。もう一つの問題点は、インディビジョンのディフェンスのところ。彼らの強みのところでスコアされ、イージースコアに繋がった」。

大倉颯太(A東京)
「相手がすごくインテンシティ高くて、タフショットも決めてきている中で、僕たちはいつも通りやり続けなきゃいけないところを、自分たちでちょっとインテンシティが下げてしまったり、相手に飲まれてしまっている感じもあってリズムが崩れた時間帯もあったのでこういうゲームになったと思います。(点差を)離せるところでしっかり離す、踏ん張るところでしっかり踏ん張る。そういうことをやっていかなきゃいけません。ただ勝つことができたので、最後はそういうところでも、できた部分もあったのかなと思います。

(今日は積極的にシュートも打っていたが自身のプレーについて)シュートを打つ時もあれば打たない時もあるんですけど、別に気持ちとしては変わりません。もちろんずっとシュートも狙ってます。でもそれ以外にもやるべきことがしっかりあって、ゲームコントロールのところでは、3Qでリードした後に相手に流れを渡してしまったところもあったんで、そういうところを明日改善して、常にチームにプラスの影響を与えられるようにしたいなと思います。今日も応援いただきありがとうございました」。

セバスチャン・サイズ(A東京)
「とてもタフな試合だったと思います。茨城さんが1試合通してとても良いプレーをしていて、自分たちは4Qでいいディフェンスをすることができ何とか勝つことができた試合だったと思います。これから優勝するにはベストのチームになる、今ベストのチームを倒していかなければいけません。そのためには全ての部分をもっと良くしていく必要があります。それはインテンシティ(強度)であったり、ディフェンスであったり、タフに戦うこともそうですし、チームで戦うこともそうです。ただ、今の自分たちもその正しい道を進んでいっていると信じています。今日も色々な場所からサポートありがとうございました。明日もお願いします」。

クリス・ホルムHC(茨城)
「今日は勝っても間違いなかった試合だったと思うが、その中で勝てなかったのは悔しかった。ロッカールームで選手たちに終わってから言ったが、どんな状況でもロバート・フランクスと善(遠藤)がいない中で、常に諦めずに40分間戦い続けているところは、全員が頑張っており40分のうちの35分間はアメージングなバスケットが出来たと思う。ただ最後の5分間のところでスコアを見ると、彼らが8点のところで1点しか取れなかった。もちろん選手が疲れていると思うが、そこは自分の責任なので自分が選手に良いシュートを打たせてあげられるようによく考えて明日は勝ちたい」。

J:浅井選手、サン・シャオ選手を第1Qの早い段階から積極的に使っていましたが、戦術面で何か変化があったのか?また、彼らに期待しているプレーは何か?

「彼らを出している理由としては、ジェイ(フロイド)とエリック(ジェイコブセン)がずっと出なければいけないという中で、休ませたいというところで使っている。彼らには、ディフェンスとリバウンドを意識して欲しいと話しており、2人の大きい選手がやっている仕事をして欲しい。オフェンスに関してはそれほど意識しなくてよいので、まずはディフェンスとリバウンドをして欲しい。特に修伍(浅井)に関しては、前回のブレックス戦でステップアップして良いプレーをしてくれたので、今日もあたまから使っていこうと考えていた。もちろん、サン・シャオに関しても、もう少しディフェンスを頑張って欲しい部分もあるが、その中でもこの二人はだんだんステップアップしてきているので、練習から意識をしてやってくれているのでこれからも意識をもってやっていきたい」。

平尾充庸(茨城)
「出だしから強度高くバスケットが出来たと思っている。やはりここ数試合、ゲームのクロージングのところで課題が出ている。もちろん、今日の最後のプレーもみんなのやりきれない、結果タフショットで終わってしまうというプレーが続いている部分は改善しないといけないと思う。ただ、ロボ(フランクス)がいなくて、善(遠藤)がなかなか出られない中でタフに戦えていると思う。しかし、タフに戦うだけではダメで、こういったゲームをしっかり取っていけるようにならないと、この先も苦しいと思うので、クロスゲームを勝ち切るメンタルや勝負どころで誰に託すのかといったところを全員がクリアにしなければいけない」。

駒沢颯(茨城)
「今日は入りから良く、宇都宮戦で入りがダメだったところは修正出来ていた。相手は、外国籍があまりスリーを打たないという徹底したバスケをしてくる中で、離すところを離したり、厳しくするところは厳しくすることは徹底できた。ディフェンスも目標の75点以下に抑えられたところは良かった。功平さん(中村功平)やアツさん(平尾充庸)がすごく乗っており、チームとしても盛り上がってリードしていたが、いつもロボッツが第4Qに点が取れない時間が多いので、今日も残り5分から全然得点が取れなくて最後に逆転されてしまった。そこが修正出来ていなかったことが敗因だった」。

 

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