勝負への粘り強さ王者への執念、届かずとも琉球が見せた成長と未来
4年連続でファイナルの舞台に立った琉球ゴールデンキングスは、惜しくも準優勝に終わった。ミスターキングスの岸本の怪我もあるなかで、CSが始まった。セミファイナルでは、死闘の戦いでGAME3まで粘り、三遠を破りこのファイナルでも、その経験からその粘り強さをみせた。ファイナル初戦で負けた桶谷HCは会見で、敗戦になったが4Qに手応えを掴んだことを話す。三遠での奇跡の逆転劇をみせた琉球は、このファイナルでもGAME3まで持ち込んだ。
FINALS GAME3
5/27(TUE) 横浜アリーナ 13,159人
宇都宮 73-71 琉球
1Q 11-18
2Q 17-22
3Q 16-11
4Q 29-20
試合の前半は琉球らしさで、リードしたが、宇都宮が後半に入り牙をむく。エースのニュービル、前半、無得点の比江島慎にスリーポイントを決められると、宇都宮が逆転、攻守の要のクーリーがファウルアウトとなり4Qの最後まで、激しい攻防が続いた。アルマのアウトサイドは、宇都宮の竹内のファウルによりフリースローとなり残り0.6秒、ラスト一本のフリースローからのゴール下ショットは、宇都宮のジェレットのブロックに阻まれた。まさにBリーグ史に残る熱戦となった。琉球は一歩も引かず、最後の最後まで諦めないプレーで会場を沸かせた。チームとしての成熟、そして勝利への執念が随所に表れた一戦となったが、あと一歩、頂点には届かなかった。大歓声の中、0.6秒最後の最後まで諦めなかった選手たちの表情には悔しさが滲む。試合後のミックスゾーンで聞いた選手たちの表情、その瞳には確かな誇りも伝わってきた。
今シーズン、そしてこのチャンピオンシップで最も、存在感をみせたスーパールーキーの脇真大は「僕たちがやってきたことは間違ってなかった。桶さん、佐々さん、コーチ陣たちの期待にこたえられなくて悔しいです。来年ここに戻って来れたら絶対にやり返したいと思ってます」と語った。
琉球のみならず、日本バスケット界へ大きな期待をさせてくれる脇真大。白鷗大学時代から、試合で負けたときに、やられたら必ずやり返してきた。ルーキーシーズンながら琉球を牽引して大事な場面でペイントアタックしてこじ開けてきた。大きくなった今シーズン、CSではさらに素晴らしいポテンシャルをみせた。
琉球が見せた意地と闘志、そしてファンブースターの声援は日本中のバスケットボールファンの心を打った。琉球ゴールデンキングスは4シーズン続く決勝の舞台を経験した。この激闘でみせる粘り強さ、負けの悔しさを経験しそれを糧に新たな挑戦に向け、また次のシーズンさらに強くなる。そして、またこの地へ戻って来れることをファンブースターは待っている。悔しさの先にあるもの、その答えを胸に、再び頂点を目指す戦いが始まる。
脇真大(琉球) GAME3試合後コメント🎙️
「僕たちがやってきたことは間違ってなかった」
「桶さん、佐々さん、コーチ陣たちの期待にこたえられなくて悔しいです」
「来年ここに戻って来れたら絶対にやり返したいと思ってます」
【りそなグループB.LEAGUE FINALS 2024-25】脇真大(琉球) GAME3試合後コメント🎙️
「僕たちがやってきたことは間違ってなかった」
「桶さん、佐々さん、コーチ陣たちの期待にこたえられなくて悔しいです」
「来年ここに戻って来れたら絶対にやり返したいと思ってます」… pic.twitter.com/mocabg9Zk3
— 𝗝 𝗯𝗮𝘀𝗸𝗲𝘁 (@jbasket_jp) May 28, 2025
「今日という日を忘れないこと」
「共に高め合えたら、これ以上はない」と脇選手、崎濱選手について未来を見ていた。岸本は、レギュラーシーズン末に左第5中足骨骨折/全治8~12週という怪我によってエース岸本はCS出場することがでかなかったが、チームに帯同して後ろから支え続けていた。今シーズンは準優勝という結果にはなったが、琉球ゴールデンキングスというチームの強さ、団結力、ファンブースターと一体となって戦うスタイルは全国のバスケットファンを魅了してくれた。「この状況で試合に出ることができなかったことは凄く悔いが残るファイナルになりました。でも、今シーズンにチームとして過ごしてきた時間を否定されるものではなく、誇りを持ってシーズンを終えたと思います」 応えてくれたことに感謝への想いが募る。また「チームの力になること。とにかく選手に寄り添えるように、自分なりに誠意を持って、みんなの力になろうという気持ちでした」とCSでの役割を話してくれた。そして、来シーズンに向けてについては「今日という日を忘れないこと。ただ時間が経つとどうしても忘れていくのが人間だと思うので、みんなで今日という日を忘れないために、意識し続けて、求め合っていくことが来シーズン以降で大切になると思います」。語った。
【りそなグループB.LEAGUE FINALS 2024-25】岸本隆一(琉球) GAME3試合後Jbasketインタビュー🎥
「今日という日を忘れないこと」脇選手、崎濱選手について
「共に高め合えたら、これ以上はない」… pic.twitter.com/kge49P1EkM— 𝗝 𝗯𝗮𝘀𝗸𝗲𝘁 (@jbasket_jp) May 28, 2025