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【男子日本代表】湧川颯斗のアジアカップへの想い(PG/194cm/21歳/三遠) 強化試合を終えて「ドライブ、ペイントアタック、3ポイント精度を上げて日本に貢献したい」

【男子日本代表】湧川颯斗(三遠・21歳)のアジアカップへの想い「ドライブ、ペイントアタック、3ポイント精度を上げて日本に貢献したい」

#21 湧川颯斗
PG/ 194cm / 21歳 /三遠ネオフェニックス

「感覚」から「思考」へ進化を遂げた湧川颯斗がついに“第1歩”を踏み出した湧川が体現する日本代表のプレイスタイル

アジアカップに向けて、日本代表は国内最終の国際強化試合デンマーク戦が千葉ららアリーナ東京ベイで開催された。この強化試合では河村、富樫不在のなかテーブス海を中心として新たに若手ガードを召集、各試合ごとに短いプレイタイムのなかで陣熾烈な争いをしている。

今大会、ホーバスHCはグアムで開催されたアジアカップ予選で手応えを感じたコンボガードを併用してチームを作ってきた。合宿が始まってすぐの公開練習では、「マコ(比江島慎)がいないから、ドライブもシュートもできる選手が必要と思いました」と新たなチーム編成に言及して、そこで名前が上がったのは、「湧川颯斗」だ。GAME1の会見でホーバスHCは「若手のポイントガードをもっと試したかったが、その前に勝ちたかった。本来の日本のバスケットは速いバスケ、そして得点では80点台をあげて勝利をしたい」と勝利はしたが、トライアウトでもありまだチームとて構築している段階。

だが、その中で湧川の話になると「彼は判断がいい、日本のバスケットはスピード、新しい戦術も試すなかで彼のパス、こう動く、凄く判断が速いし、私の思っているバスケットと同じで好きです」と期待を込めた。

「194cmでシュートも綺麗ですし、もっとアグレッシブにショットして欲しい。彼の3ポイントシュートをもっと見たい。彼はすごい頑張ってますし、面白いです」と言われた有明から、徐々に頭角をみせてきた。GAME2ではプレイタイムも増え、得意のペイントへのアタック、そしてスリーポイントも決めるなど存在感をみせてきた。

三遠でやってきた“リード&リアクト”

湧川は昨シーズン三遠ネオフェニックスへ移籍。ディフェンス力の向上、自身の持ち味である緩急を活かしたドライブからのフィニッシュ。そして「頭を使うバスケット」への意識の転換。それらすべてが、日本代表のキャンプという舞台で、確実に活きているという。

シーズンが始まる前に、湧川は三遠に移籍した経緯を『目指すのはやっぱり“日本代表”その為に三遠に移籍した』と語った。改めてその大野ヘッドコーチの元で自分がアップデートできた「感覚でやっていたところから、考えさせられるバスケに変わった。三遠でやってきた“リード&リアクト”(読みと反応)は、代表のキャンプでも活かせている」と1年間、苦しみながらも三遠で得た事が活きている。

ホーバスJAPANのバスケットはたくさんの細かいルールがある。コンボガードとして涌川に求められることは多いし、高いレベルで、期待される。高さと速さの判断力兼ね備え得点力のあるポイントガードとして、アジアカップ選考に期待したい。

強化試合最終戦を終えて、涌川に聞くことができた。

J:この試合で涌川選手の意地や強い想い最後まで感じさせてもらえた初代表でしたが自身はどうでしたか

「そうですね。もう国内最後の試合ということで、本当になんだろう、、自分が出た4試合アピールというところで、自分らしいプレーが出せなかった部分もあって、今日がラストだっていう風に思って強い気持ちを持って挑みました。自分が本当に磨いてきた得意でもあるドライブだったり、プルアップ3ポイント、ディフェンスを出せたので、そこはちょっとアピールできたんでホッとしてます。

J:三遠で培ってきたガード、ハンドラーとしてのプレーを出せたと、もっとプレータイムがあればという思いはありますか

「本当に自分自身初めての代表なので、多くプレータイムをもらえると思ってやってないというか、短い時間でもそれを勝ち取るっていう気持ちでやってきたので、ほんとにその力は、昨シーズン三遠でやってきた、1つ1つのプレーを大切にするっていうところからのステップアップかなと思ってます」。

J:代表でのプレーはどうですか

「デベロップメントキャンプから、その次の合宿に呼ばれて、意識が変わった部分があって、もうワンステップ上のことをこのデベロップの先でもやっていたので、今の目標はロスオリンピックに出ること、なので最終的にそこに選ばれればいいっていう考えでやってたんですけどデベロップ終わって、次呼ばれた合宿の時にもっと過程を大事にしていかないと感じました」。

J:その先の代表での試合で学べたら感じたことは何でしょうか

「本当に去年三遠でやってきた厳しさだとか、プロ意識の高さだったりを学べたので、今ここにこれていると思ってます。
この意識をもっともっと高くして、今回代表に呼ばれてなおさら、日本のトップをやってる選手の人たちの練習の取り組み方だったりをしっかり見れたので、そこはもっと意識を高く持ってやっていきたいです。
今回ほんとに自信もつきましたね。自チームに戻った時に、この経験したことをチームで活かしていきたいです」。

J:日本代表でエースとして活躍していこうという気持ちを聞かせてください

「まだ自分はというところはありますが、でもエースになりたいっていう気持ちは変わらないです。なんだろう、今回で今の自分の現在地を知れたというか、代表の中での現在地も知れたし、そこはほんとに良かったです」。

三遠について
大野篤史HCから
「大野HCからは連絡頂いてしっかり思いっきりやってこいって言われてきました」

吉井選手について
「なんか三遠とは違う吉井さんを見てる感じですね。ハーフタイムのところでも、リーダーシップを持って、本当に違う吉井さんを見てるような感じがあった(笑顔)。三遠だと隆成(佐々木隆成)さんや山内さんがいたので、今回、また違う吉井さんの代表の姿を間近で見れたので、はい、自分もこういう風になっていかないといけないなと。本当にいい先輩が身近にいるので、そこでいまバスケット以外のとこも学んでいかないといけないなと思ってます」。

アジアカップでメンバー選考された時には

「今の自分の持ち味であるドライブだったりっていうところを、今日本当にちょっとボールをポロポロしちゃった部分があるので、そこはもっと強くドライブできるようにして、チームの足りないペイントアタック、3ポイントをバランスよくやって、循環させてチームに貢献できるように頑張っていきたいと思ってます」。

 

 

ロスター12名

#4 ジェイコブス晶 (SF/ 203cm / 21歳 /フォーダム大学)
#7 テーブス海 (PG / 188cm / 26歳 /アルバルク東京)
#13 金近廉 (SF/ 196cm / 22歳 /千葉ジェッツ)
#17 中村太地 (PG / 190cm / 28歳 / 島根スサノオマジック)
#19 西田優大 (SG / 190cm / 26歳 /シーホース三河)
#20 山﨑一渉 (SF/ 200cm / 22歳 /ノーザン・コロラド大学)
#21 湧川颯斗 (PG/ 194cm / 21歳 /三遠ネオフェニックス)
#23 ジャン・ローレンス・ハーパージュニア (PG/ 181cm / 22歳 /サンロッカーズ渋谷)
#24 ジョシュ・ホーキンソン (C/PF / 208cm / 29歳 / サンロッカーズ渋谷)
#25 川島悠翔 (PF/ 200cm / 20歳 /シアトル大学)
#91 吉井裕鷹 (SF / 196cm / 27歳 /三遠ネオフェニックス)
#99 川真田紘也 (C / 204cm / 27歳 /長崎ヴェルカ)

 

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