皇后杯

【皇后杯】ENEOS前人未到の9連覇/渡嘉敷来夢「オリンピックを断念した時、しんどかった、絶対に皇后杯を取りに行くと決めた」

写真提供 : 日本バスケットボール協会

【皇后杯】ENEOS前人未到9連覇/渡嘉敷来夢「オリンピックを断念した時、しんどかった、絶対に皇后杯を取りに行くと決めた」

色んな想いが詰まった今大会、皇后杯の最終日の決勝戦は、ENEOSとデンソーの日本の最高峰であり、世界のトップレベルの戦いが代々木第二体育館で行われた。

ENEOSサンフラワーズ 86-62 デンソーアイリス
1Q 20-19
2Q 29-16
3Q 18-14
4Q 19-13

< ENEOS>
#10 渡嘉敷来夢 19得点 18リバウンド
#7 林咲希 17得点(3P5/10)
#11 岡本彩也花 20得点 7アシスト
#21 高田静 11得点
#24 梅沢ガディシャ樹奈 13得点 18リバウンド

<デンソー>
#8 高田真希 9得点 10リバウンド
#88 赤穂ひまわり 14得点 7リバウンド
#15 稲井桃子 12得点
#20 近藤楓 12得点

渡嘉敷のインサイドから入ったENEOS。そして林のスリーポイントが早くも出て、ENEOSが走る。ひまわりのジャンパーが決まるが、林が2本目のスリーポイントを決める。

そしてデンソー本川のバスカン、フリースローも決めて、両チームシューターがパフォーマンスを見せ早い展開で得点する。

高田真希と渡嘉敷来夢のマッチアップは見応え満載。数字には現れない2人のペイントエリアでの攻防。本川のシュートでデンソー逆転、1Qゲーム入りから激しい攻防が続くなか、お互いディフェンスをハードワークして20-19ENEOSリードの1Q。

インサイドで渡嘉敷来夢と高田真希が、お互い得点を入れ合う2Q。林がフリーを作って、スリーポイントを決め、ENEOSがリズムを取られ始めたところにタイムアウト。その後、林は自らのフリーになってスリーポイントを決め、流れはENEOSへ、インサイドでも渡嘉敷が決めてリードを広げる。デンソーも本川から、ひまわりへのスリーポイントで食らいつくがゴールに嫌われる我慢の時間帯が続くなか、ENEOS高田のブザービーターで49-35で前半折り返す。

後半はすぐにデンソー高田が得点から始まる。ENEOSは速攻で林、渡嘉敷のインサイドの得点でリズムを取る。デンソーもアウトサイドから入れて離されずについていく。少しでも流れがデンソーに行きかけると、ENEOSは、岡本のコーナーからのスリーポイントもあわせで、最大24得点差にして引き離す。勝負どころに確実に得点を決めるENEOS。

最終クォーターに入ってデンソーも仕掛けるがENEOSがしっかり守って得点する展開が続く。
試合はENEOSがそのまま支配してゲームは終了して勝利する。

ENEOSは前人未到の9連覇を達成した。
リーグ戦と合わせて2冠の女王へ動き出す。

 

MVP
林咲希(ENEOS) 初受賞

ペスト5
林咲希( ENEOS) 初受賞
渡嘉敷来夢(ENEOS) 11回目
岡本彩也花( ENEOS) 2回目
高田真希(デンソー) 6回目
赤穂ひまわり(デンソー) 2回目

 

 

試合後コメント

渡嘉敷来夢(ENEOS)
勝てて良かったと本当に思ってます。
40分間自分達のバスケットが出来たと思ってます。優勝したいと思ってやってきました。みんな成長したので思うところもあるし、自分も頑張ろうと思えた。負けてられないなと思いました。

心が折れそうになったのは
オリンピックを断念した時で、
しんどくて岡本彩也花にも連絡して、絶対に皇后杯を取りに行くと決めました。プレーする姿を見せようとコートに立ちました。オリンピック見て負けたくないって思って成長出来たと思います。

岡本彩也花(ENEOS)
率直に嬉しい。出だしは重かったように感じるが、走ってENEOSのプレーが出来た。メンタルがみんな強くなって、悪い時に下を向かずに成長出来た。今年は一緒に優勝しようとやってきたのでこの結果になったと思う。最初からから決めてました。

 

林咲希選手(ENEOS)
出だしから集中して入れた。40分間勢いを止めずに、自分達のペースで進める事が出来たと思います。チームで5年目で、歴代8連覇の分も頑張ろうとこのチームで勝ちたいと思って戦っていました。

佐藤清美HC(ENEOS)
選手たちがすごく集中していた。
まだ今シーズンWリーグで対戦してなく初対戦だったけど、自分達のバスケをやれば大丈夫だと思っていた。高田真希のところを渡嘉敷にかかっていた。9連覇出来るとは思っていなかった。

 

梅沢カディシャ樹奈(ENEOS)
去年コートに立てなくて外から試合を見ていたので、見てる側じゃなくコートに立てて優勝して嬉しいですし、感謝してしています。インサイドでのパワープレーが強みなのでパスを安心して入れられるようにプレーをしていきたい。

高田静(ENEOS)
個人的には去年怪我で出られなかったので、今年はコートに立てて良かった。ドライブしてから相手の寄りが早かったのでアタックする事を意識してやりました。プレータイムを多く出来るように頑張ってきた。ゲームを落ち着いて作っていく事をしてきました。

 

高田真希(デンソー)
自分達の準備してきた事フィニッシュを決めきれなくブレークされてしまい最後まで続いてしまい足りない部分が多いと思う下を向く必要はない。ENEOSに勝つにはそれが必要だと思う。渡嘉敷選手はパワーアップしてリーダーシップ取っているのは学ぶ所がある。

赤穂ひまわり(デンソー)
相手より自分達のやるべき事が出来なかったのが課題になった。相手に対応されても想定内でそこからどれだけ出来るかだ、ENEOSはどの試合でも変わることなく普通に試合をしていた。

 

マリーナ マルコヴィッチHC(デンソー)
ベストを尽くしてプレーしたが、自分達のプレーが出来なかった。全てが上手くいかない試合もある。シュート確率も悪かった。ENEOSが上のレベルのだという事。いいディフェンスする事リバウンド取る事を突き詰めてやっていくことしか無い。

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