天皇杯3次ラウンド
10/31(月) 宮崎県早水公園体育文化センター
川崎 74-77 横浜BC
1Q 30-15
2Q 12-19
3Q 16-19
4Q 16-24
<横浜BC>
#5 河村勇輝 18得点 6リバウンド 9アシスト 4スティール
#10 チャールズ・ジャクソン 10得点 12リバウンド
<川崎>
#29マイケル・ヤングジュニア 29得点 9リバウンド 5アシスト
#21 納見悠仁 13得点
昨年王者で三連覇を狙う川崎、藤井と開幕から絶好調の記録を更新している河村のマッチアップにも注目が集まる。その藤井から得点して、河村がドライブして得点して入る。その後も直ぐにやりあう2人。
川崎はブレイクも出し得点してリードを広げる。横浜はボールムーブから河村からインサイドへパス出して得点と河村の起点から横浜のオフェンスのバリエーションが生まれる。
川崎はヤングのアウトサイド、インサイドでのヒースで更に怒涛の得点で、2ケタ得点差にリードを広げて川崎の勢いが増していく。30-15川崎リードの1Q。
2Qは、キング開、赤穂のスリーポイント、ブレイクで横浜が返して追い上げる。バックアップから出て行く選手がしっかり得点する横浜のチーム力は格段と強くなっている今シーズン。川崎が点差を広げるも、河村から起点になってオープンを作り森川がスリーポイント決めてまた1桁得点差にする。42-34川崎リードで折り返す。
後半、ヤングジュニアのスリーポイントから入るが、横浜も須藤のバスカンで返し、河村のスリーポイント、森川へスリーポイント決めてジャクソンのインサイドで1点差まで追い上げる。ここからお互いに得点して拮抗していき、森川のブレイクで横浜がここで逆転する。川崎はインサイドで得点して続けてリードを広げ58-53川崎リードで最終クォーターへ。
4Qは川崎のインサイドで得点で、なんとか横浜もついていく。ディフェンスもゾーンにして変化をもたらして流れを変えにいく横浜。中盤から終盤にかけてのスリーポイントの決定はチームに力。勝敗に大きく影響するので、決め切る事が選手には求められる。
残り4分切って一進一退になる。
河村がフリーを作って自ら得点する。納見のスリーポイントで74-74の同点から、残り10秒の攻防は河村がキープ。フリーを作って残り1.1秒スリーポイントを決め切った。
15点差までついた前半の得点差を見事にカムバックして大逆転勝利で、4次ラウンドに横浜がコマを進めた。
ベスト8進出チーム
北海道会場
千葉ジェッツ
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ
長野会場
アルバルク東京
信州ブレイブウォリアーズ
三重会場
島根スサノオマジック
群馬クレインサンダーズ
宮崎会場
横浜ビー・コルセアーズ
三遠ネオフェニックス
青木HC(横浜BC)
「選手による我慢の勝利。1Qで川崎が30得点を挙げ、ビッグクォーターを作って勢いに乗ったが、選手たちは慌てず4Qに向けてディフェンスで我慢をしながらヤマを作り、一歩一歩追い詰めて最後に逆転した。我々らしい勝ち方だった。
特に30点を取られたあと、相手を12得点、16得点、16得点とディフェンスで抑えることができたことは大きい。我慢のディフェンスを続けて、最後にビッグショットを決めて逃げ切ることができた。本当にチーム全体の勝利だと思う。」
河村勇輝(横浜BC)
勝ったことは素直にうれしい。天皇杯というリーグ戦だけではない日本一を目指すことができる一発勝負の舞台で勝つことができたのは本当に良かった。
(4Q土壇場残り2秒で勝利を決めた逆転3Pシュートについて)
この試合にかけているチーム全員の気持ちが大きかった。神奈川ダービーということもあって天皇杯だけではない他のプレッシャーもあった。最後のあの3Pシュートはチームみんなが託してくれたシュート。チーム全員の気持ちがこもったシュートだったと思う。
佐藤HC(川崎)
我々としては天皇杯3連覇を目標のひとつに掲げていましたし、そのひとつがここで消えてしまったんですけど、泥臭くても何としてでもとにかく1点でも多く勝って次のラウンドを全員で戦いたかったですがここで消えてしまいました。本当に残念です。今日、宮崎まで応援に来てくださった方がたくさんいらっしゃったので、勝利をお見せすることができなくて本当に申し訳なく思っています。
(敗因は)ディフェンス面では最後の最後まで河村選手のペイントの中に入っていく縦の動きをなかなか止められなくて、ピックアンドロールだけではなく1対1でも破られるシーンがあって、止めようという話をしていたけど最後まで止められなかったは、うちのディフェンスを上回る河村選手の凄さだと思います。オフェンス面に関してはマイク(・ヤングジュニア)が起点となって良いオフェンスもいっぱいありましたが、ゾーンディフェンスに惑わされてしまった部分があったので、そこはもったいなかったと思います。
#7篠山竜青(川崎)
「40分間の中でいい時間帯も悪い時間帯もありましたが、チーム全員で戦えたし、収穫も多かったゲームだとは思いますが、最後勝ち切るところまでもう1つチームとしての力が足りなかったと思っています。
川崎ブレイブサンダースの現在地を思い知らされたゲームでした。
今シーズンから今まで以上に人とボールを動かして、全員でアタックするという形をチャレンジしていて、中心メンバーが変わらない成熟したチームと思ってもらえることも多いですが、Bリーグファイナルまで届かないという中で、チームを見つめなおして、積み上げていくというのを今やっているところです。今日の試合もそのチャレンジ自体は出来ていたと思いますが、それも勝ちに結びつけることができなかったので、今日試合に出た10人全員が当事者意識を持って、また新たに積み上げていくための良い負けにしなくてはいけないと思います。」