「B.LEAGUE GLOBAL INVITATIONAL 2025」
Gリーグ・ユナイテッド
ジョセフ・ブレアHC
#5 ジェイデン・シャックルフォード
「八村塁選手や河村勇輝選手は日本で有名という印象があるかもしれないけど、普通にもう世界で有名だというようなレベルまで来てる」
ジョセフ・ブレアは2019年にウィザーズのアシスタントコーチに就任し、同年入団した八村塁をルーキー時代から指導した。リバウンドやディフェンス、フィジカル強化をサポートし、時には臨時HCとして八村の起用にも関わった、キャリア初期を支えた存在。
J:ブレアHCへ
日本のBリーグとの試合や観客はどう感じましたか
「本当に素晴らしい環境で、ファンの熱量というのもすごく伝わってきました。
Gリーグのことを悪く言うつもりはないんですけれども、なかなかGリーグだとここまで熱量が高く、さらにファンがノイズを大きくしてくれる試合はありません。アメリカの試合だと声は普通に通るんですけど、今日はもうご覧の通り、声も枯れてしまうぐらい大きな声で指示を出さないと聞こえないということもあり、本当に素晴らしい体験になりました。
選手にとっても、おそらくアメリカでやるよりもファンの声や音が大きいという意味では、新しい体験になったんじゃないかなと思います。
私自身はヨーロッパで長くプレーしていましたけれども、その環境にすごく似ていて、懐かしさを感じられるような素晴らしい雰囲気でした。これから明日も試合が続きますけれども、今日のファンのエネルギーをしっかりと吸収して、明日以降の試合に繋げていきたいと思います。」
J:シャックルフォードへ
大事な場面で決め切るためにどんな準備を含めて気をつけていますか
「とにかくフィジカルの強度を高めていこうという話をしていました。
シンプルなことですが、ボックスアウトやスクリーンアウトをしてしっかり相手に体をぶつけること。そういったところを徹底しないと、確か相手のセカンドチャンスポイントが20点ぐらいあったと思うので、その部分を修正しないと主導権を取ることは難しい。だからこそフィジカリティを強く意識していました。」
J:シャックルフォードへ
日本での試合や海外での試合はキャリアにどのように位置付けていますか
「本当に恵まれた環境です。キャリアの意味というのは“すべて”だと思います。アメリカでGリーグやNBAのファンの前でプレーするだけではなく、いろんな国のファンの目の前でプレーできるというのは本当に素晴らしい経験で、コーチやチームとともに肌で感じられる遠征になっています。」
J:ブレアHCへ
日本は世界に向けて頑張っています。その中心にいる八村塁選手、河村勇輝選手の印象も含めてどんな選手ですか
「ルイ選手に関しては、私はウィザーズで3年間コーチをしていましたし、2020年のジャパンゲームにもコーチとして来日しました。
先ほどお名前を挙げていただいた河村勇輝選手、八村塁選手は日本で有名という印象があるかもしれませんが、すでに世界的に知られるレベルまで来ていると思います。
また、先ほどシャックルフォード選手に聞いてくださった“キャリアにとってどういう意味があるのか”という観点ですが、私にとってもキャリア、いや人生にとって大きな付加価値のある遠征になっています。バスケットボールという共通言語を通じて、アメリカと日本の人々が一つにつながることができる――これ以上の素晴らしいことはないと感じています。今回の大会の機会に非常に感謝しています。」
シャックルフォード
「コーチがほとんど私の言いたいことをおっしゃってくださいましたが、選手の目線からも同じです。アメリカ、日本、そして世界中の人々が“バスケットボールをプレーする”という共通言語でつながれること――それが何よりの経験ですし、本当に感謝しています。」
ジョセフ・ブレアHCは、ウィザーズ時代から八村塁を支え、日本のバスケットボール文化の成長を肌で感じてきた存在。シャックルフォードもまた、フィジカルの強度を武器に世界へ挑戦する若きシューターだ。
両者の言葉からは、国やリーグを越えて“バスケットボールがつなぐ力”を改めて実感させられる。BリーグとGリーグが交わるこの舞台は、選手たちにとっても日本バスケにとっても、新たな可能性を広げる一歩となった。